「ぼくらの未来。」ぼくらの家路 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ぼくらの未来。
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まず浮かんだのがあの「誰も知らない」。親になれない母親が
遊びまくる代償を子供が負う。この子が大きくなった時、母親
のことをどんな風に扱うのだろうかと当初から気になっていた。
育児放棄は今に始まったことではないが、子供は親を選べない。
もし自分の親がダメならば、保護者役にならなければならない
ことは小さい頃から身に染みて分かっている。だからジャック
には同世代の友達ができず、馴染めない施設ではイジメられる。
それでもまだ10歳なのだ。母親が恋しくて愛されていることを
実感したい願いに溢れている。幼い弟も大切だし家を守ること
が使命のように頑張るジャック。母の元カレには若干救われた
ものの、誰も自分の家にはなってくれない。であるならここで
決断するしかない、と行動に移したジャックの行きつく先とは。
巧い邦題なのだが、もうそれを選ばねばならない時期とは辛い。
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