ザ・トライブのレビュー・感想・評価
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人間の若い愛と憎悪の物語。そこに聾唖者というトリック(とでもいうべ...
人間の若い愛と憎悪の物語。そこに聾唖者というトリック(とでもいうべき?適当な言葉が思いつかない)が物語の面白さを支えている。聾唖者の言葉はわからないしこんな形式の映画は珍しいけど、見てる側に何が起こっているのか伝わるから、途中で手話で会話しているのを忘れてしまうほど。
とにかくグロテスクで未熟(なにが成熟かという問題は私だってよくわかっていないし、もちろんこんな二項対立では語れない部分もあると思うけど)。肉体的にも精神的にも。感情が生のままに目の前で繰り広げられる。ハンマーを作る時間はまた見ても笑ってしまうな。
この暗さは好きだった。寒いところの暗さは私は嫌いではない。
嫌な気持ちをした人ほど御褒美が大きい
見てすぐに『わらの犬』を連想。冒頭から手話というコミュニケーション手段がいかに我が強いものか思い知らされる。ほぼほぼ全編嫌な気持ちにさせられるが、それらを我慢して抑圧された不満をぶちまけるラストの爽快感を迎えエクスタシーそのものを感じる。
不思議と箪笥で頭がペチャンコになっても観客としては何の罪悪感もなかった。
個人的にはハッピーエンドであり、監督が敬愛するというラース・フォン・トリアーの作品のようにプツ切れでおわるのでなくしっかりと話を終わらせている点も素晴らしい。
あとは、たくましい後ろ姿をカメラで追うという撮影手法は心を高ぶらせると再認識。鈍器を手に持つと更に良し!
それに縦移動と横移動のカメラワークをこうも反復すると中々癖になる心地よさがあり。
バイオレンスはギャスパー・ノエとか韓国映画とかレフンとか割りと90年代以降の映画の影響が感じられ、変にシネフィルっぽくなく好きなものをやりたいという願望を体現しているようで非常に好感が持てた。この作品以上のものを作るのは結構難しいと思うが、次回作にはもっと期待したい。
わからんけどわかる。。。
レビューを見て急遽見ることにした映画
映画の最初で字幕がなくて手話のみでの映画だと知らされる
ストーリーについていけるか不安で
はじめは???
でも不思議とわかるんですよね
出演者全員がろう者なんですね
激しい手話と発せられる悲鳴、ビンタビンタビンタ
登場人物に聞こえない音もしっかり作品に入っている
衝撃衝撃衝撃!!で画面を見れないような場面もあったけど
最後の階段を降りる足音が今でも耳に残っています
疑問なところが色々あったけど
自分なりの身振り手振りから受けた情報
それだけで評価するのも新しくて大事にしていいものだと思いました
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