PKのレビュー・感想・評価
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クレバーなコメディ
宇宙人が地球人の不条理な物事に素直に疑問を投げかける。
コメディの様相をたもちながら
インドのナイーブなところに次々メスを入れていくので
ハラハラしつつも、なんて頭のいい作り方なのかと感心した。
服やら失敬するカーセックスの車。
インドでは地方ではいまだに婚前交渉が
固く禁じられてる所もあって、
村人や家族に罰として殺される事件が発生する。
また、パキスタンの青年との恋。
インドは歴史上、ムスリムが独立国家をたてようと
パキスタンに分かれ、
何度も印パ戦争でぶつかってる経緯がある。
西洋化の波でサリーを着てる割合も減ってる。
カーストは今もあり、
それに縛られないのが新しい職種のITや
マスコミとも言え、
革新的で有能な人がそこに集まってる。
これらを宇宙人が切る形で反発をやわらげ、
神そのものは否定せず、
最終的には真実を見極める目を持って
己の運命を切り開こうよ、
愛は素晴らしいよ、との
人生賛歌にまとめあげてる
とんでもなくチャレンジングで高尚な
でもコメディ!!なのだ。
複数の民族と宗教が混在して偏らない目線を持てるインドならではか。
逆に宗教に縛られる要素のない
日本でなら作れる可能性は高いだろう。
(聖おにいさんて漫画もある)
まずは興行的にどうなるか分からない
この作品も日本公開できる配給会社の
頑張りに感謝したい。
そしてすごい映画とは思うけど個人的には
コメディのツボがハマらず笑えはしなかった。
現代のかぐや姫インド版のような。
宇宙からやってきて、何も分からないところから、すれ違いで破れた恋の修復までしてしまうPK。
空気を読む地球人ではなく、本当のことを追求しようとして、時には周りから変人や笑われたりもしながら貫いていく。
人間だけど、宇宙人という設定でどこを見たらそれが分かるかなーということで、走り方を特徴的にしているのが印象的。
インド映画によくある、最後にはホロっとさせてくれるいい作品。
タイトルとあらすじからは全く予想できない内容
アーミルカーン演じる主人公PKがまさかの宇宙人という設定にいきなり驚いた。
裸にカセットレコーダーはシュール。てかアーミルカーンがマッチョすぎ笑。
無知のPKが起こす行動が型破りで面白い。表情がMr.ビーンみたい。
コメディとして楽しめたがその中で、宗教の教義への疑問を投げかけていて挑戦的だなと思った。ゴロゴロ寝転がるやつとか何の意味あるの?と実際思っていたけど、そういった違和感を指摘する作品がなかったから新鮮味を感じた。
心の安寧のためのはずの宗教の信仰が盲目的になると、他の宗派、意見を聞かなくなり、差別や偏見に満ち、テロや紛争に繋がることを示していると感じた。
インド独立でパキスタンと宗教の違いで分離独立した苦い思いを持つインド人には深く刺さるんかなと思った。
笑い、考えさせられ、そして2人の別れに切なくなった。あのカセットレコーダーで切なくなれるとは思わんかった。
でもやっぱりインド映画、ラストはハッピーな気持ちで終わるよね。
長いけどハマる
とんでもなく長かったけど、先が読めず観はまります。韓国映画のようで、くさいシーンもありますがそういう国民なのかな?
笑いあり涙ありの楽しい映画です。宗教の教祖は敵に回す映画ですが、この映画を観て、戦争を止めて欲しいと思いました。
声を聞くために
なんとも、壮大な作品でした。
SFでありながら
宗教の核心をつき
ラブストーリーでもある。
伏線がこぎみよく
後のストーリーに繋がって
突拍子もないシーンの意味に
気付くのが気持ちいいです。
帰郷の際に、
乾電池を持っていく理由が
素敵でした。
しかも、
それを言わないところが
おくゆかしい。
良いものに触れて
こころが軽くなりました。
酔い潰れた世界を正気に戻してくれる
エンディングの歌詞にありましたが、すごく心に残りました。とてもストレートな一作で宇宙人という非常に客観的な目で世界の今に対して問題提起してきます。
宗教や神様についてこんなにストレートにそしてコミカルに扱う作品は初めて見ました笑
何かの宗教が悪いとかではなく、宗教を利用する新たな神によって操られてしまっている、そして人々は何も疑わず自分の信じる神だからと自分で考えることを放棄してしまっているという話であることが希望だと感じました。それを証明したPKによってホントに前向きになれる映画でした。インドとパキスタンの話をインド映画で描くのが素晴らしい。
とにかくコミカルで、インドらしいミュージカルも満載。それを生み出しているのはPKの何も知らないながらに順応しようとしたり、逆に知らないからこその考えられない発想の行動をとったり、そして動きと表情のコミカルさであり描き方がホントにうまいなと思いました。なんかすごく馴染み易い笑いが多かったです。
見てよかった作品でした。
よくこのテーマを選んだ!!!
歴史宗教の発生は、十数万年前に現生人類が生まれたのに対し、ほんの3000年程度。
【人類は宗教によって人種や性別、年齢などの変えられない真実以外に、相容れない違いを生み出してしまった】
という、誰しもが自覚しない程度には感じる宗教の最大の矛盾と非合理をこんなに面白おかしく、且つ軽いトーンで描いた作品が、過去にあっただろうか。
たった3000年前に、人が自ら生み出した神様のことで、アチコチで争いが起きたりしているのがいかにバカバカしいか、宇宙人が大人の頭脳と子供のような純粋な心を持って教えてくれます。
アヌシュカ・シャルマの弾けるような可愛らしさと、ひたむきに待つイケメンの純愛も、本当の愛は相手の幸せを願うことだと改めて教えてくれるPKの深い愛情も、とっても素敵です。
それと…やはりインド映画における男女のキスシーンは!!!し、し、衝撃…!!!笑
踊り合う男女のシーンが最もエロスだったこともあるインド映画も、近代化してるのねー
やはり好きです。
きっとうまくいくが大好きでそのあのに出た作品という事なので、期待大で見ました。
やっぱり面白いです。
最後、導師様との対談の時のかけちがいから大使館への電話してついに電話が来たってみんなが大騒ぎして、その後から自然と涙が止まらず感動しました。
笑いあり涙あり、言ってる言葉も凄む胸に響くものばかりで、素敵な映画でした。
pk最高です。
笑って泣ける社会派インド映画。
「PK」DVD 字幕版で鑑賞。
*概要*
神様を探し続ける宇宙人のPKとベルギーで失恋を経験したジャグーと出会い、宗教問題の疑問を投げ掛ける社会派インド映画。
*主演*
アーミル・カーン
*感想*
「きっと、うまくいく」がめちゃめちゃ良かったので、「PK」も観てみました。
とても面白かったです!映画のテーマが「宗教問題」ですが、そんなに重くはなく、インド映画ならではの踊り、ラブコメ、感動もありました。(←特にラスト)
かなりの社会派なのにこんなに笑えて泣ける映画はなかなかないですね。
PKが「宇宙人」という設定が良かった。宗教の問題を人間ではないPKが問題を指摘しつつ、否定しない所が良かったです!(^^)
PKが世界に伝える「かけ間違い」最初は何を意味しているのかわからなかったけど、だんだん理解できました
PKvs導師の討論会で伏線を回収する所が良かった。あと終盤、PKがジャグーへの本当の気持ちをなかなか伝えらず、最後にジャグーがPKの鞄をみて、PKの本当の気持ちが伝わったのが良かったかな。
今回の作品では、宇宙人のアーミル・カーンが見れてとても新鮮だし、演技も面白くてとても良かった!ヒロインのジャグーがとにかく可愛かった!ポスターで見るとベッキーに似てたな~w
映画館で実際に観れなかったんですが、、今日本当に観れて良かったです!\(^^)/
丁寧な面白さ
初めてのインド映画鑑賞。
インドらしさが濃い作品だった。ダンスシーンはじめ、いくつかの宗教に関して神様を信じることとはという部分が印象的だった。無宗教である日本人が観ると、少し距離を感じるもので、他文化を勉強した感覚だった。
150分ほどの少し長めの中に、キャラクターと出来事を丁寧に配置して伏線として回収する。地球に残された主人公の宇宙人に早く帰れと思っていたが、鑑賞後はなだめられたようだった。
インドだから描けた、インドでよくここまで描けた。が、しかし、くどい!
(あらすじ)
調査で地球に降り立った宇宙人PK(アーミル・カーン)は、宇宙船を呼ぶリモコンを盗まれてしまう。
宇宙船を呼ぶことができず、自分の星に帰ることができなくなったPKはあるものに縋ることにする。それは八百万神でした。
ラジカセ&色んな宗教グッズを身につけ、「神様行方不明」と書かれたチラシを配るPKに、TV局に務めるジャグ―(アヌシュカ・シャルマ)が興味を持つ。
何故、神様を探してるのかジャグ―が聞くと、PKはこう答えます。
「神様が願いを叶えてくれない。神様はどこにいるんだ?」と。
本作はPKとジャグ―の複数主格一人称で描かれているので、冒頭、宇宙船?からほぼ全裸で現れるPK→リモコンを盗まれるエピソードからーの、ジャグ―のミュージカル的な恋愛模様に急に話が変わるので、ちょっとびっくりしました。
最初の1時間は、それに慣れず混乱気味でした。
ま、この恋愛模様が、ラストに効いてくる訳なんですが。
ジャグ―はヒンドゥー教で、彼氏のサルファラーズ(スシャント・シン・ラージプート)
はイスラム教。日本ではあまりないですけど、人種や宗教の違いを超えたカップル成立って、海外ではなかなか難しいです。
特にインドでの宗教対立。
まさに、ヒンドゥー教とイスラム教の対立は、時にテロ事件に発展して、ニュースなどでみなさん知るところですよね。
本作にも、テロのシーンがあります。
このジャグ―とサルファラースの間でも、宗教が大きな壁になります。
そしてひょんなことから、ジャグ―の父親が傾倒している宗教団体の導師が、PKのリモコンを持っていることが判明。
導師はこのリモコンで、未来が予知できると嘘をついている。
PKは純粋な心で色んな宗教の矛盾を付き、結果的にその行動がみんなに広がって、霊感商法的な怪しい団体の摘発に繋がります。
そしてクライマックス!
この導師とPKの討論会が、TVで放映される……。
このある種の宗教団体&信者を揶揄する部分は、多分インドだから描けたと思うし、でもインドで良くここまで描けたなーとも思いました。
てか、アラフィフのアーミル・カーンの全裸に始まり、下ネタもそこそこあります。インドで下ネタ。できるようになったんですねー。
色んな意味でチャレンジャーの本作の監督が、ラージクマール・ヒラーニ。
"きっとうまくいく"の監督さんですね。
ただ、PKが神様を探し祈り、けど願いが叶えられず、色んな神様を探し祈り続ける~♪
っていうPKの今までの生活をジャグ―に語る体で、「神様はどこにいるの?」って歌い踊る冒頭の1時間。
私には、正直しんどかったです。
くどい!あ、すみません。
"きっと、うまくいく"がはまらなかった理由も、そこにあります。くどいんですよ。
でもそのくどい、どんくさい冒頭1時間で、隣のおばさまはずっと爆笑してて。
あれ?私がおかしいのかな?と思っていたら、ラストシーンでは全く同じタイミングで一緒に泣く。
という結果になりました(笑)
あ、すみません。関係ないですね。
悪いやつは悪いという、爽快感もいいですね。たまには。
しかしながらインドでこの内容は、かなり覚悟の要ったことでしょうね。凄いと思います。
そしてヒロイン役のアヌシュカ・シャルマ!
可愛い!手足長っ!こんな輝く笑顔が作れる女優さん、滅多にいないです。
※PK=酔っ払いという意味らしいです。
恋物語は幼稚だけどそのほかが面白い。
京都みなみ会館にてアンコール上映があり、やっと見られました。
そうですね、面白いです。
「きっと、うまくいく」と、どっちがおもしろかったかはわかりません。あれを見た頃よりもインド映画をいくつか見ているので、インド的なアクに慣れているせいもありますし。「PK」のが私は覚醒して見てたかなあとは思います。見所が多くて。
PKのジャグーへの恋から、身を引く流れはあまり沁みませんでした。なんかいきなり取って付けたように惚れたなとか思いました。
鼻すする音があちこちでしてたので、泣いてる人が結構いました。でも私は、ジャグーのために身を引き、サルファラーズとの再会をお膳立てして、優しい嘘で想いは伝えず星に帰ったPKにひとしずくも感動しませんでした。恋愛ものとしては子供っぽく思いました。
サルファラーズとの留学時代のイチャイチャは予定調和すぎと思いつつも良かったです。
よかったのは、宗教への皮肉を含んだ疑問をたくさん提示したことです。思考実験がたくさん繰り広げられていてすっごく興味深かったです。
そしてそれがインド発だというところです。
宗教文化がめっちゃくちゃ入り組んでいて複雑な国で、信仰に別の方向から光を当てた、ということに感動しました。信じる神様が違うことが人殺しのタネになるのはおかしいです、本当に。
PKは創造主はいる派みたいですね。私は創造主さえも人が作ったものちゃうかな派です。確信がないから積極的には言えないけど無神論者かもしれません。でも信心深くて素敵な人たちも知っているし、宗教を否定するつもりはありません。ただ、人が幸せを願って作ったものなのに、人の幸せを阻害するのはおかしいと思うのです。
各宗教の衣装や文化も興味深く見ました。
インドのイスラム教の女性は真っ黒衣装なんだなとか、
白いサリーは未亡人の格好(ヒンズー教?)なんだとか、
シク教以外の人もターバンすんねや、などなど。
あと、ジャグーがいい部屋に住んでるなぁとか(単にうやらましい)、留学先のベルギー・リエージュになんであんなにインド系の人が多いねんとか思いました。
そして、ジャグーめちゃかわいいな、サルファラーズめちゃかっこいいな、PKのギョロ目は見てるこっちも目が乾くな、とか思いました。
ダンシング&シンギングも程よくて良かったです。
2回観てわかったことわからなかったこと
公開初日と先日で2回観た。理解力が乏しいので、2回観てやっと理解(個人的に解釈できた)できたこと、理解できなかったことをツラツラと。
■理解できたこと
(1) pkはなぜ導師様が嘘ついていると気づけなかったのか?
最初観たときは何で気づけなかったのかわからなかったが、pkの星の人達が言葉を使わないコミュニケーションが基本で言葉のやり取りが理解しづらい(アチャー)から、気づけなかったのか、嘘をつくということを知らない人だからそんなことないと思いつかなかったのかと理解できた。
(2) 恋は無駄という歌詞の意味
劇中で「恋は無駄」という歌詞が登場するが、1回目観たときは意味がわからなかった。2回目に観た時にこの歌が恋自体を否定しているのではなく、「異国の人」との恋が無駄だということを歌ったものだと理解した。エンディングの歌詞にも異国とあるし、語り手のジャグーも地球外生命体だから、恋は無理というエピソードがあったし。
(3) なぜpkは討論会に行く気になったのか?
pkは討論会に行く前に3回も大きな失望を怒涛に味わう。1つ目は、導師様自体が嘘をついていて、知らなかったのは自分だけ、ジャグーにも騙されていたという出来事。2つ目は、ジャグーに告白しようとしてジャグーがまだファルファラーンのことが好きだと知ってしまう出来事。3つ目は、アニキがテロにより死亡する出来事。こんなに失望状況で、よくすんなり討論会に行って導師様と戦おうと思えるな、気持ちの切り替えがどのようになっているのか理解できなかった。
ただここで討論会に参加しないと、「異国の(異宗教の)ひととは理解あえない、恋自体が無駄だ、無駄どころが大きなダメージを負うものだ、」という導師様の発言を認めてしまう、ひいては、自身の異国の人への恋も叶わないと認めてしまう。この恋は無駄ではないと信じたいし、何より自身が恋したジャグーに無駄だと欲しくない。皮肉なのは、この恋が成立する前提が異国の人との恋は無駄ではないという証明の先にあることで、自分の恋愛形式は無駄ではないと証明できた瞬間に、フられ、途中リモコンよりも欲しくなったジャグーの気持ちは散り、リモコンが手に入るという展開がなんとも言えない。
■理解できなかったこと
(1) なぜpkはあんなに必死に宇宙船に戻ろうとしたのか
実はこのpkの動機がわからなかった。戻らなければならないというメインストリームの説明が少なかったため、物語に引き込む要素が少なかった気がする。
アーミル・カーン
宗教問題・テロ事件・人の嘘・人を信じること・人の死、等様々な要素がバランス良く詰まった映画だった。
人っていつ何が起こるかわからない。死にたくない時に死ぬことになるかもしれない。そのことを肝に命じて今を大事に生きようと思った。
アーミル・カーンがいつまでも若々しいこともすばらしかった!
「pk」って何者?
監督の前作である「きっとうまくいく」は未見です。
全体としてとても面白かった!!
ボリウッド自体ちゃんとみたのは初めてだったけど、かなり良質なミュージカルで、難しい部分が特にわからなくてもとにかくワクワクする作品でした。
この作品でまず驚いたのは「pk」がUFOでやってきた宇宙人であるところ。テレパシーで会話し、みんな服は着ないで裸。そんな彼がリモコンを奪われたために、地球の神様に頼っていく。
これは分かりやすく「神様=宇宙人」説を採用していることがわかる。ヒストリーチャンネルとか都市伝説であるような、宇宙人が人間に知恵を与えたために神として崇められ、神様となっていくという、そんな荒唐無稽な設定をリアリティとポップさで描いている。
ただ「pk」は人間に知恵は与えたりはしていない。むしろ今の人間社会と自分たちの星の常識のズレに迷ってしまっている。そもそも自分はわからないから色々試行錯誤したり質問したりしているのに、まわりの人々は「pk(酔っ払い)」とバカにしている。でも「pk」は冗談がわからないから、バカにされてることもわからない。彼の星では嘘はつけないからだ。
こうして様々な宗教の神様に手当たり次第に頼る「pk」は神様の存在自体に疑問を感じる。「神はどこにいるのか」。そうして彼は神様の捜索願のビラを配るようになる。
そこに偶然出会ったのがジャグーというテレビ局で報道を担当する女性。彼女は、父がヒンドゥー教系の新興宗教に盲信しており、その家庭環境に疑問を感じ、新興宗教には敵意も持っていた。そうした中で興味本位から「pk」を手助けし、取材をするうちに、「pk」の純真な疑問と指摘によって、インドの宗教問題に一石を投じようと利用するようになる。
「pk」はリモコンを見つけるために彼女に協力し、新興宗教を追い詰めるが、一方で彼女が自分を利用するために黙っていたことを知り、憤る。しかしそのころには「pk」は彼女のことを愛してしまっていた。リモコンを探すことを諦めて、彼女のために地球で暮らす道を考え始めるが、彼女の記憶から元の彼氏との辛い別れを知り涙を流す。
ここで「pk」は単に悲しい別れを彼女が経験していたことに泣いていたのではない。彼には、新興宗教の予言によって手紙の「かけ違い」が起こり、好きな者同士が不本意に別れてしまったこと、彼女が自分を男性とは見ておらず、未だに元の彼氏を好きなことが分かってしまったために涙を流してしまったのである。だから告白をするための名刺をクシャクシャにしてしまう。
自分を最初に疑いの目なく「兄弟」と受け入れてくれた兄貴がテロに巻き込まれて死んでしまったことに悲しみながらも、このような宗教の「かけ違い」をなくすために討論番組で新興宗教の教祖を打ち倒した「pk」。そのとどめを刺したのは、奇しくも自分だけが知るジャグーと元の彼氏の「かけ違い」の指摘であった。全てを解決した「pk」はリモコンでUFOを呼び出し、自分の星に帰っていく。ジャグーに隠した初めての嘘は、彼女への愛を知られたくないためだった。
この「pk」は正に神様そのものだと感じた。人間社会の全てを客体化し、そこから何が必要かを説いていく。これは日本でも大阪のビリケンさんや、宮城の仙台四郎のような、実在の人物の神格化そのものである。でも彼らは神様であって、特定の個人を選ぶことは許されない。「pk」も最終的にはジャグーとの愛を選択せずに、人間全体の幸福に寄与する。そうした意味では「pk」は孤独だけれど、それでも彼は強い気持ちを持ち続ける。なぜなら「神様は自分のことは自分で守れる」からである。
最後にジャグーが詩を嗜んでいて、「pk」の伝記を書いていることも示唆的である。このような素朴な伝播こそが宗教の起こりであり、それが体系化されるのは、その宗教を利用する者たちがするところに大きい。どうかこの「pk」という神様も、悪用されなければいいが、「pk」はその時も簡単にあしらいそうである。誰にだって宗教ってなんだろうという素朴な問いを考えさせられるこの作品は凄いし、なによりただ単純に娯楽作になってるのもすごい!絶対お勧めです!
ボリウッド初体験。見てよかった^_^
生まれて初めての
ボリウッド作品。
このアプリに出会わなければ
多分見ていなかった作品。
本当に見てよかった。
久しぶりに
そう思える作品に出会えました。
正直、序盤は退屈でした。
いきなりのUFO登場。
これって最後の最後に
実は宇宙人でした!
ってオチじゃないの?
最初からUFO見せちゃうの?
しかも真っ裸って。
おいおい(^^;
ターミネーターかよ(^^;
PK無駄にマッチョだな(^^;
しかも目ヂカラというか
顔ヂカラというか(^^;
どう見てもインド版の
「Mr.ビーン」にしか
見えなくなってきた(^^;
なんで異国のベルギーで
都合よくインド人とばっかり出会う?
やっぱり自分にはまだ、
インド映画は早かったかな。
物語になかなか集中出来なかったけど
それでも見続けられたのは
登場人物がみんな美形だったから^_^
かもしれませんね。
インド人って改めて見ると
ムッチャ美人さん&男前^_^
ショートカット好きからすると
ジャグーは無茶苦茶可愛かったぞ^_^
序盤のジャグーの
「ショートカット」
「ミニスカート」
「自転車で疾走」の
3連コンボの破壊力は
ハンパなかったです(^^;
やはりアジア寄りなのか
日本人好みの顔の作りなのかな^_^
PKが牢屋でジャグーに
今までの自分語りを始めた頃から
ジェットコースター並みに
物語が進んでいきます。
初めて気づいたんだけど
インドにも「ツッコミ」で
笑いを取る文化があるんだ^_^
警察署でPKが警官に
頭を叩かれるシーン。
声を出して笑いました^_^
最初に親切にしてくれた
「兄貴」とのシーン。
大人数のダンサーを引き連れての
ダンスシーン^_^待ってました^_^
これぞボリウッド^_^
このままコメディ路線、
で、ハチャメチャのエンディング。
、、、かと思いきや。
まさかこんなに泣けるとは
思いませんでした。
私はいつも、
人とは違う涙腺ポイントを
指摘されるのですが。
もちろん、最後の討論会で
元彼に電話がつながるシーンも
号泣しましたが。
でもそれ以上にグッときてのが
落ち込んでるジャグーに
PKが自分の星の
元気チャージダンスを教えるシーン。
地球人だろうと宇宙人だろうと
目の前の大好きな人を
少しでも元気付けたい。
その、ひたむきさと
なんの混じりけもない
無垢な想いに、気がつけば
涙してました。
物語の根幹には
宗教問題があります。
もしかして出てくるなかぁ
と思ってた、テロのシーンも
やっぱり出てきてしまいました。
だからと言って、
小難しい宗教倫理の映画として
ひとくくりにして欲しくない。
一人でも多くの人に見て欲しい。
久しぶりにそう思えた映画でした。
自分の悪だくみがバレてしまった
インチキ宗教家が
慌ててリモコンを奪おうとしたシーン。
それを阻止したのはお父さん。
荒ぶるわけでもなく。
全てを許した上で
諭すように制止したお父さん。
これ以上ない、
素晴らしいシーンでした。
ラストシーンの朗読会の
お父さんの指笛も
見事な伏線回収で涙。
映画の帰りに
電車に揺られて
このレビューを書き込んでいる
私の耳の奥でずっと
あの指笛が
鳴り続けています^_^
幸せになれる映画です。
ぜひ見にいって下さい^_^
よかったぁ〜〜╰(*´︶`*)╯
インド映画は「きっと、うまくいく」が初めてで、
DVD鑑賞、大感動&大号泣したので、
次は絶対映画館で!!と思い、
満を持して観に行ってきました。
インド映画の歌やダンス、やっぱり楽しい!
欲を言えば、
PKにもっと踊って歌って欲しかったなぁ。
PKがジャグーに恋していく瞬間にキュンときました。
ジャグーがともかくかわいい!!
素敵なシーンやセリフがいっぱいで、
もう一度観たい!!セリフ、メモりたい!!
今回の映画観て、受け取ったメッセージはふたつ。
一つ目。
「かけ違い」、なんかさ、
例えば友達に相談した返事や、
本を読んで書いてあることが、
自分にとって「かけ違い」的なメッセージで、
自分にあわないことってあるじゃん。
誰かにとっては素晴らしいものだとしても、
自分にあわないなら
やっぱりそれは、
私にとっては「かけ違い」なわけで、
だからもっと自分の心の声を
大切にしようって思いました。
二つ目。
無駄なこと、してもいいんだよね!!
うん、無駄は人生を彩りを与える、ハズ(≧▽≦)
星を0.5減らしたのは、
ものすごーく期待し過ぎたからと、
いつもと違う映画館で、非常に観づらかったから。
ラストシーン、私は面白いと思いました。
ハダカかいっ!!って、つっこみたくなった(笑)
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