「貝沼力不足」秘密 THE TOP SECRET よしさんの映画レビュー(感想・評価)
貝沼力不足
死者が見た画像を取り出すことが出来るようになった近未来。一家惨殺事件の中で一人行方不明になった娘を探すため、死刑になった犯人(父親)の視覚情報を取り出したところ驚きの事実が・・・と言う物語。
一番感じたこと。長い。2時間28分。ゴッドファーザーや二百三高地のような大作映画ならいざ知らず、サスペンス映画にこの長さは致命的に感じます。私はWOWOW鑑賞でしたが、映画館で鑑賞された方は、腰とか痛めませんでしたか?と心配になります。ただ、漫画が原作のようですが、原作を知っている方は逆にどう感じたのか、少し興味があります。
ストーリーとしては、サイコサスペンスとして良く出来ているように感じました。絹子の不気味さが良く表現されていますし、また、その奥にある貝沼の存在も物語をより深くしていると感じました。
ただ、肝心の貝沼が、致命的に弱いです。サイコキラーとはいえ、脳を覗き見た捜査員を自殺に追いやるような暗闇を宿しているようには受け取れませんでした。演じた吉川の力不足もあるのでしょうけど。
クライマックスの「気づき」はとても斬新で良かったですが、エンディングは日本映画らしく冗長でした。
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