「感触は悪くない」母と暮せば うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)さんの映画レビュー(感想・評価)
感触は悪くない
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キャストは山田洋次監督作品によく出演する役者も多い。
橋爪功、小林稔侍、黒木華、前後の作品で起用された慣れた役者と言う事なのだろう。
亡霊役?母の妄想?の二宮和也はピタリとハマった印象。
吉永小百合もいつも通りの母親役。
で、いつも通りモテる。
後、いつも通り、実年齢より若い役なので、息子に比べて…な気持ちも湧いてくる。
あやふやな存在である息子浩二が原爆投下後、三年経ってから出てきたのは、やっぱり母好きな息子がお迎えの日まで側に居たい為に現れたのではないかと思う。
浩二が生きているかのような振る舞いで母親との会話を続けていくので、亡霊なのか?妄想なのか?ちょっと考えてしまう。
ただ、レコードが宙に浮き、ドアを開け閉めする…西洋っぽい霊なので長崎+キリスト教だからそうなのか?と…。
ラストもあっさりあちらへ誘われていく姿に、死ぬときは知り合いが迎えに来るのは悪くないとも思った。息子が先に死ぬのはイヤだけど…。
途中130分が長いかな?と思う気持ちもちょいとあったが最後まで鑑賞出来た。
ボロボロ泣かされる作品ではないし、強烈なメッセージを打ち出す作品じゃないから反戦映画作品に埋もれていく作品と思う。
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