劇場公開日 2015年12月12日

「すばらしい映画です」母と暮せば Setsuyoさんの映画レビュー(感想・評価)

すばらしい映画です

2016年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

 母子の愛情がメインテーマではありますが、私は、なくなった青年の恋人との決別に涙しました。「紙屋悦子の青春」を思い出しました。
青年は、最初、彼女との別れを認めることができなかった、、、しかし、母は彼女の幸福の大切さを説得します。そして、青年は最後に叫びます。「原爆で亡くなった何万人の人々に代わって、町子(彼女の名)は、幸福になってほしい!!」と。
そして、願い通り、彼女は同僚の戦争帰りの好青年と婚約します。三年間、母に寄り添い続けてきた彼女に、結婚を勧めながらも、いざ、その報告を聞くと、喜びながらも、がっくり力を落とす母。
その母も、死の間際、「あなたと町子が反対であったら!」と思わず吐露します。息子にたしなめられ、我にかえる母。この母の心情はいかばかりであったか。
タイトルロールも感動的でした。
「私たちの変わりに、幸あれかし!」
言葉には出されませんでしたが、そのメッセージが心に伝わってきました。
新年最初に良い映画を観ることができました。彼らのメッセージをしっかり受け止め、今年はより一層、力強く生きていきたいと思います

Setsuyo