「ホウ・シャオシェンはホウ・シャオシェン。」黒衣の刺客 mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
ホウ・シャオシェンはホウ・シャオシェン。
観る前の印象としては、武侠物、というイメージであった。チャン・イーモウもチェン・カイコーも、あのウォン・カーウァイまでもが手がけた武侠物。
だが、ホウ・シャオシェンはホウ・シャオシェンであった。
アクションを交えたものは、やはりストーリーを語ってほしい。
ホウ・シャオシェンは、ストーリーテラーというよりは、映像作家という感じである。
人に寄って、その人をじっくりと描く。「悲情城市」や「珈琲時光」などがそうであった。
スー・チーがかなり頑張っているので、アクションそのものは決まっている。ただ、その前後の間というか、呼吸というか、がよくない。
唐突に対決が始まる。
ゆったりとした流れに身を任せるようにして観るのがいいのだろうが、身を任せきれなかった。
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