「ある問いかけ」セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
ある問いかけ
おぞましい人類史を。熱を。絶望を。セバスチャン・サルガドの被写体は悲しみを内包しつつも冷たく冷えた私達人類を、「生命の営み」という絶対的な存在の中で、熱します。
膨大な歴史書や思想書に匹敵する作品から聞こえてくる地球の鼓動と先人達の呼吸。
フィルムから放出される「生命」が、セバスチャン・サルガドを通じて、私達へある問いを投げかけます。
神は人類だけをこんなにも愚かしく創ったのでしょうか。そう思わずにいられませんでした。
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