「監督・制作・脚本がジェイソン・ライトマンなのに、ビデオスルーって、What the hell?」ステイ・コネクテッド つながりたい僕らの世界 さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
監督・制作・脚本がジェイソン・ライトマンなのに、ビデオスルーって、What the hell?
邦題問題!
観客に足し引きさせず、答えを出す余計なお世話感。
しかも今回は、間違った答えを導き出してるという最悪なパターンです。
「ショート・ターム」のケイトリン・デヴァーと「きっと星のせいじゃない」の
アンセル・エルゴート目当てだったんですけど、他にもアダム・サンドラ-、ジェニファー・ガーナー、JKシモンズとか、かなりなメンツなのに、監督・制作・脚本がジェイソン・ライトマンなのに、ビデオスルーって、What the hell?
ストーリー的には「桐島、部活やめるってよ」のようなスクールカーストと、彼等を支配する自覚なき"ノーマン・ベイツのママ症候群(勝手に病名をつけました)”の親達との軋轢。
親子、夫婦、友人、SNSは彼等の問題を浮き彫りにしたり、更に関係を複雑にするツールとして描かれています。そこに依存して、ネットで孤独を埋めるアリガチ系の話ではありません。
あ、ゴーン・ガールのように夫婦の深淵を覗くシーンも!
未だにネット=孤独を連想させる邦題。しっかりしてください!寧ろ、間違った、過剰な繋がりが描かれてます。
原題が「Men, Women & Children」ですが、親と子でないとこがミソですよ!
それなのに、この邦題!あの、えっと、もー!って、言葉を失うくらい腹立たしいです!
親が言う「あなたの為よ」っていう言葉が、子供に突き刺さるナイフに思えました。
あと数年、あと数年、我慢したら楽になるから、どうか爆発しないで頑張って!
と、念じたけれど。
物語が進むうちに、その言葉はどんどん子供達に突き刺さっていきます。
ネットくらい自由にさせて。が、口癖の私ですが、子供達を狙うネット犯罪も多いわけで。
親御さん達の心配事の次元って、昔とは全く違うんでしょうね。
でも私の18歳までの人生は過酷だったから、彼等の気持ちがよく分かりました。
あの頃のもやもやを切なく甘噛みさせる作品です。是非!