劇場公開日 2015年7月10日

「アイドルに母性溢れたのは初めてだ!!!」悲しみの忘れ方 DOCUMENTARY of 乃木坂46 JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0アイドルに母性溢れたのは初めてだ!!!

2020年6月11日
PCから投稿

母親目線で語られるからか、メンバに母性を抱いてしまって、
メンバが泣けば悲しくなり、喜べば嬉しくなる不思議な魔法にかかりながら観ていた。

そして全編、号泣。
メンバひとりひとりの決心に泣き、そして母の気持ちに泣いた。
("七瀬の洗濯物干したい"には本当に泣いた)

みんなステージで輝く表の姿があり、
葛藤する裏の姿がある。
そんなストーリーを持つ乃木坂46はすごく深みがあり
他のアイドルグループとは一線を画している。

言わずもがな、今回フォーカスされなかったメンバにも親がいる。
それぞれが、もっともっと思いを抱えて活動をしている。
何故、このとき自分は応援してあげられなかったのだろう、
気づいてあげられなかったのだろう、
そう思ってしまうほど、支えたくなるような子たちだった。

スキャンダルを扱ったとき、ここまでやるかと思った。
ナイーブな話題も、このグループのヒストリーだとすれば
ファンはここまで付き合うべきだろう。
生駒ちゃんの
「白が灰色になった。白から黒を取り出す作業は凄く難しい」
という言葉に乃木坂の真価をみた気がする。

ここまで誰もが
「乃木坂のために」「グループの名がでるように」「自分の活躍がグループのためになる」
という考えをもっていることに驚いた。
そうか、だからあんな不祥事があってさえ、
またこのグループは輝き、メンバも白に戻り、
ライバルを超えることが出来たのだろう。

ラスト。
おまけのようだが、堀未央奈を取り上げてくれたサプライズには
びっくりしたし、あの数分では語りきれない胸打たれるものを感じた。

伊藤万理華がちょこっと出てきたのも心底嬉しかった。

彼女たちの母親と同じように、
彼女たちの幸せを心から願っている。

JYARI