「人生は運とそれを活かす努力」悲しみの忘れ方 DOCUMENTARY of 乃木坂46 りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)
人生は運とそれを活かす努力
公開当時、乃木坂にわかファンだった私は映画館で観ました。(これは3回目の鑑賞の評価です)
一回目の感想は「主要の5人しかスポットが当たってない」こと「メンバーの母親目線」な事にやや不満でした。
現在は乃木坂が大好きになり、改めて観るとこの映画が主要メンバーに主軸がある事は、乃木坂の色が出来上がっていく過程の重要な要素で、リアルかつ美しく描写されていて大変満足の内容でした。
初期の乃木坂の人気は、AKBの恩恵というのが世間のイメージだったと思います。でも、その幸運以上のプレッシャーが素人の彼女たちにかけられているのが伝わりました。
決して運だけではなくて、たくさんの苦難を努力で乗り越えて来たから、今の乃木坂はAKBとは違う独自の魅力を放っているのだと思いました。
不満だった母親目線にも、娘が産まれたことで心に響きました。
娘が母親を必要としなくなる、娘なのに手の届かない存在になってしまう(自分より成長してしまった)寂しさ。
いじめや努力している娘が他人に非難され評価される事の悔しさや怒り。側で見守るだけで娘が乗り越えるのを信じて待つ辛さがこれから待っているんだと悲しくなりました。
乃木坂のメンバーたちは普通の女の子たちでした。
観て感じたのは、人生は運とそれ以上の努力。
娘の人生を親が切り開いていくのではなく、娘を信じて支えていける親になりたいと思いました。
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