「【”アコースティック・ギターの音色が惹き起こした恋と奇跡”今作は、アコギの音色がジョン・カーニー監督の諸作品を思わせる素敵なミュージックラブストーリーである。】」ブルックリンの恋人たち NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”アコースティック・ギターの音色が惹き起こした恋と奇跡”今作は、アコギの音色がジョン・カーニー監督の諸作品を思わせる素敵なミュージックラブストーリーである。】
ー 私は、故淀川長治さんが、遺した”どんな映画でも必ず一つ良い所がある。”という言葉が好きである。-
■モロッコで研究活動に打ち込んでいたフラニー(アン・ハサウェイ)は、或る出来事がきっかけで疎遠になっていた弟ヘンリーが交通事故で昏睡状態に陥ったという連絡を受けて、急遽ニューヨークへ戻ってくる。
弟のノートに挟まっていたチケットを見つけたフラニーは、人気ミュージシャン、ジェイムズ・フォレスター(ジョニー・フリン)のライブに出かけていくが、彼の素朴なアコースティックギターの音色と声に惹かれ、弟のCDを渡し再び会えないか、と告げる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作は、今から10年前の作品のようだが、アン・ハサウェイは不老だなあ。とても、470歳とは思えないなあ・・。あ、違った。それはシェイクスピアの奥さんだった。
・今作では、多くのアコースティックギターの曲が歌われる。幾つかはジェイムズ・フォレスターを演じた自身もミュージシャンのジョニー・フリンの曲でもあるようである。
そして、フラニーは様々な音を昏睡状態のヘンリーに聴かせていると・・、彼は微かに眼を開けるのである。
・そのせいか、今作の風合は私が好きなジョン・カーニー監督の「ONCE ダブリンの街角で」「シング・ストリート 未来へのうた」「はじまりのうた」に似ている気がする。序に言うと、この三作のサントラは愛聴していた時期があるんだよね。
と思ったら、ナント!2023年に「フローラとマックス」という映画が公開されているではないか!配信で!
映画館で上映しておくれよ・・。しかも、ダブリンが舞台みたい。全くもう!
<今作が素敵なのは、フラニーが弟と大学進学問題で大喧嘩した姉が弟が書き残していたメモを元に彼が愛するミュージシャン、ジェイムズ・フォレスターのコンサートに行ったり彼が何を考えていたのかを、追体験しようとする姿だと思う。
そして、フラニーはジェイムズ・フォレスターと、束の間の恋に落ちたりするのだが。
フラニーとヘンリーの母カレンを演じたメアリー・スティーンバージェンも、素敵だと思いましたね。>