「ファンが観たいものは作れてる」劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS Yu0911Sさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンが観たいものは作れてる
結果から言うと素晴らしい出来
ファンが納得するものを作ろうと制作陣が頑張ったのがよくわかります。
かなり時間が経過してからの続編に加えて、原作とアニメでは微妙に違いがあり
公開前からどっちの続編なのか議論になっておりましたね。
原作の続編ということもあるのですが
上記の通り時間がかなり経過しての続編なので遊戯王のOCG自体が進んでおり
現状のルールと比較すると原作通りのカードを使用するとイマイチ迫力に欠ける点も
新カードを大量に作り、うまく主力カードに組み合わせてます。
正直新キャラの藍ガミにはあまり魅力はなく
方界モンスターという普通にどうやっても1ターンで勝てるんじゃね?くらいなチートカードたちがでてきますがまぁ1つ1つの決闘のスピードを上げるためには妥当かなと
随所になかなかファンもニヤリとするようなセリフや
いいセリフもあり
主人公は今作は海馬と言ってもいいくらいです。
遊戯と海馬の距離感も割と原作通りに近い
あくまで海馬の認めるライバルはアテムというところですね
とりあえず海馬は新システムで実体のないカードを使うのですが
テストデュエルですが初手から青眼3枚と融合が来てるので
正直好きなカード引けるシステムにしか見えませんでした。
なので終盤の決闘の遊戯戦は実体カードを使う遊戯が不利に見えてなりません。
海馬の記憶のアテムはよくしゃべりますが
最期満を辞して登場したアテムは一言も発しない
千年パズルごと消えてしまう
などかなり考え込まれて演出されてると感じました。
アニメ遊戯王ではジャンプアニメあるあるですが
とにかく作画が酷かったので
ようやく完璧な遊戯王が観れました
モンスターのCGも非常にクオリティが高いです
光のピラミッドも酷い作画だったので余計にです。
また
原作決闘あるあるのイマイチ効果がわかりにくかったり
ライブ感が強い雰囲気もうまく出せてます。
この作品以上の作品を作るのは難しいでしょうね
アテムの登場はトリハダもんです
強いて文句をつけるとすると
芸人声優枠作るためにのケンコバたちのキャラクターが全く必要なかったこと
原作基準のはずだけど
旧型デュエルディスクがあの変形型のアニメデュエルディスク
くらいですかね
藍ガミなんか出さないで既存のキャラだけで観たかった感じもありますが
まぁ仕方ないですね
概ね満足です。