シン・ゴジラのレビュー・感想・評価
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庵野氏にもゴジラにも思い入れのない映画バカのおっさんは「シン・ゴジラ」をこう見た。
東宝の12年ぶりのゴジラ映画を「エヴァンゲリオン」の庵野監督で、という話題作。
ただしその発表からずいぶん経つこと、昨年の、不評の実写版「進撃の巨人」の樋口監督が絡むということ、公開前の予告のチャチさやそこで行われている雰囲気から、何となく「うそ予告」な空気も感じつつも。
公開初日のレイトショーは超満員。男女比は9:1といった「特撮ファン」「庵野ファン」といったところか。
「シン・ゴジラ」
劇場では「スター・ウォーズ フォースの覚醒」以上のお祭り感があり、ここのレビューも気合の入ったものも多い。
だが、映画自体は、なにも「難しくない」映画。
本作、庵野監督自身の、その人脈、東宝の力によって、「都心の災害対策シミュレーション」および「『日本』への希望」のいうシンプルなテーマの中に、「アニメオタ」「軍事オタ」「特撮オタ」「政治オタ」が集結し、各分野こだわりぬいた作品となった。
ただし、そのアニメ的な「カット割り、カメラワーク、セリフの応酬」のこだわりが特に映画に深みを与えているわけでもなく、それが「らしさ」と言えばそうだし、画面的な賑やかもあるにはあるが、、普通の映画ファンにはこの程度のストーリーにわざわざ「めんどくさい装飾をどっぷり添加しているだけ」に見え、ただ無用に疲れる映画でもあることは確かだ。
なので、そこはやはり「庵野氏の映画」として、深く考える必要はなく、「やっぱりそういう画になるんだね」という程度に軽く付き合うのがいい。
出演陣については、石原さとみの起用の失敗は言うまでもなく、いくらエヴァの登場人物的なサービスとしても、「キャバ嬢」メイクでの登場はいただけない。なにより年齢が若すぎ。
豪華なゲストスター総出で、「探せ」的な楽しさもあるが、豪華さを持たせるなら、海外の要人、例えば米大統領や仏首相に海外の超有名人一人を引っ張ってくるぐらいの気概は欲しい気もした。「立ち上げれ、日本」とでも言うのなら、超有名外国人俳優を呼んで、その人物を唸らせることが、作品の豪華さ、真剣度を上げることにもなろう。
そう、石原さとみの役を、ハリウッド女優にさせるのが良かったかもしれない。
だが「核の使用を絶対に否定し、日本の力だけで立ち上がる」、あるいは「ハリウッド製ゴジラ」に対抗してやる、という思いから、という意味では、そのへんは「国産」にこだわったのかもしれない。
CGの出来については、特に気にもならず、むしろ「特撮」感が出るようになっているのは良いところ。
ほかに本作の欠点として、ロケーション撮影の、臨場感、緊張感のなさがあげられるが、それ含めての「レトロ感」「特撮感」であるならば、まあ、そこもむしろ楽しむべきなのかもしれない。
ゴジラについては、「無機質感」があるのがよい。
退治方法にカタルシスがないという意見もあるが、「災害対策」にカタルシスは必要ない、ということでその点は問題ない。
追記
役者陣でも、柄本氏、余氏、國村氏が楽しいが、ラーメン伸びたことに嘆く平泉氏が特に素晴らしい。
“初代の呪縛”から解き放たれた、新時代のゴジラ!!
【歴代の監督達が縛られ続けてきた“初代の呪縛”を解き放ち、新時代の新たなゴジラ像を提示してみせた快作にして怪作!】
4DXで1回、IMAXにて4回、計5回鑑賞。
監督は、『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督。アニメ畑出身ながら、過去に数作実写作品も手掛けている事は知っていた。
当時は『エヴァ』の新劇場版シリーズが未完状態であり、物議を醸していた『Q』の後という事もあり、不安と期待が入り混じりつつ、鷺巣詩郎さんによる音楽と映像のみという、邦画の予告としては中々に攻めた予告編を観ては、今か今かと公開を心待ちにしていた。
❶ゴジラのビジュアル
公開されたゴジラのグロテスクなビジュアルに、最初こそ不安になった。「初代よりグロテスクじゃないか?」と。だが、初代をオマージュし、“核の被害者”としての側面をより強調した点や、一切の感情が読み取れず、意思疎通が困難であろう極端に小さな眼球のゴジラに、次第に愛着が湧いていった。
実際に本編を鑑賞すると、ゴジラの形態変化を段階的に表現するという、【大戸島に生息する太古から生存していた恐竜が、米国の水爆実験によって巨大化し、放射能を纏う怪獣へと変貌を遂げた】というファンにはお馴染み過ぎて実は今まで描かれてこなかった、恐竜→ゴジラへの“変貌”部分にフォーカスを当てた演出に、「そうきたか!」と唸った(正確には、今作のゴジラの元となったのは“核物質を摂取する水棲生物”と説明されているので、恐竜ではないが)。
この形態変化という設定こそ、今作の白眉であると同時に最大の汚点でもあると思うので、形態毎に当時の印象を綴っていこうと思う。
・第一形態
冒頭から早々に登場するこの姿は、最初は既に公開されていた第四形態の尻尾であると思っていた。焦らしとして観客の期待感を煽る物だと思っていたので、まんまとテンションは上がった。
・第二形態(通称:蒲田くん)
逃げ惑う群衆の背後に突如として映し出されたこの姿に、最初は訳が分からず混乱した。何せ、先程の第一形態を完全に第四形態の尻尾だと勘違いしていたので、ギョロっとした眼と首元のエラ、未発達故に手が無いという強烈なビジュアルは完全に予想外だった。
だからこそ、「実は映画館で怪獣映画を観ている観客達の元に、直後ゴジラがやって来る」という仕掛けかとも思った。そうなる気配が無いのを観てようやく、「あ!コイツがこれからゴジラになるのか!面白い!」と気付いた。
・第三形態(通称:品川くん)
ようやく姿形がよく知るゴジラに近付いてきて、初代ゴジラの咆哮までかましてくれるから、ここからの更なる進化に大いに期待した。だが、アパッチで撃つ・撃たないの一悶着の末、背後の背鰭からの排熱では肉体の冷却が追いつかないと悟った事で、形態を一段階戻して海へと逃亡。
監督曰く、「この時点で撃っていれば殺せていた」との事だが、個人的にこの設定は無粋だなと思う。また、この姿を見た途端に、私の中では「絶えず形態変化し続け、巨大化しながら日本を蹂躙するゴジラに、人々がどう立ち向かうのか?」という擬似リアルタイムドラマを期待してしまったので、この後物語が人間側にパスされてしまったのは若干の肩透かしであった。
・第四形態(通称:鎌倉さん)
伊福部昭さんの音楽と共に鎌倉に再上陸したこの姿を観て、ある意味ようやく「ゴジラが始まった!」という感慨深さがあった。
着ぐるみ感を残す為にあえてダボっとした下半身のフォルムに対し、物を掴む必要が無い為(人が入る必要が無い為)、未だ小さく上向きの両腕がCGならではといったところ。
モーションキャプチャーを野村萬斎さんが担当した事で、「能」を意識した独特でスローモーションな動きのゴジラは、まるで巨大な黒い岩が都市を突き進むかのようで新鮮味があった。
ただし、第三形態から第四形態までの変化が急過ぎる印象はあったので、「ここに至るまでの変化も映像で見せてほしかったな」とは思った。
そして、いよいよ必殺の放射熱線を放つという瞬間に、私は驚愕し、落胆した。
あろう事か、ゴジラの下顎が裂けたのだ。あの瞬間、私の頭の中には『プレデター』が過ぎっていた。後にネットで“内閣総辞職ビーム”と呼ばれる事になるビーム状の熱線とそれを表現する効果音を目にした瞬間、私は確信した。
「あぁ、庵野監督にとっては、ゴジラは『ナウシカ』の“巨神兵”なんだな…」と。
私にとって今作の最大のマイナスポイントが、この熱線描写だ。
宮﨑駿監督の『風の谷のナウシカ』で、庵野監督が巨神兵のシーンを担当した事は有名であるし、そこが監督のルーツでもあるから、この表現を採用した事自体は理解出来る。
しかし、「ゴジラはゴジラ、巨神兵は巨神兵」だと思うので、両者を安易に同一視して描いてほしくはなかった。
下顎が裂けるあの姿を観て以降、私の中で本作のゴジラは「ゴジラによく似た何か」でしかなくなってしまった。もしかすると、エメリッヒ版『GODZILLA(1998)』を当時劇場で鑑賞した観客達もこんな気持ちだったのかもしれないと、当時のゴジラファンの落胆に少し寄り添えた気がした(笑)
❷人間ドラマを拝して描かれる状況劇
庵野監督は、常々「人間ドラマが描けない」と言われ続けてきた。監督が手掛けてきた実写映画を観たことはないのだが、『エヴァ』シリーズからでもそれは伺えた(直近の監督作が『Q』であり、実際に劇場で鑑賞して観客全員で“シ〜ン”となっただけに余計に)。
だからこそ、今作ではゴジラを一種の“災害”に見立て、「ゴジラという災害に対処する人々」を描く事で、人間ドラマを描写する事を見事に回避した。実に見事に、自身の苦手分野を回避したと思える。
だからこそ、本作が海外興行で惨敗したのも頷ける。人間ドラマの無い本作は、3.11を経験していない海外の人々にとって退屈な物であるのは理解出来るし、それを抜きにしても、ゴジラが東京駅で活動を停止して休眠期間に入った事で、ゴジラのストーリーが完全に止まったのは脚本の都合を感じずにはいられなかっただろう。
もっと言えば、本作が日本であれだけの一大ムーブメントを見せた事だって、本来奇跡に近かったと思う。
初回の鑑賞直後は、ゴジラの解釈に対する個人的な思いを抜きにしても、矢継ぎ早に提示されるテロップ、アニメ的な顔のアップの連続と早口で会話する登場人物、人間ドラマを拝したストーリーと、あらゆる要素がおよそ万人受けには程遠いと思ったからだ。
個人的には、ゴジラの解釈に対する不満を除けば、かなり満足度の高い作品ではあったのだが、「好きな人は好きだよね」と爆発的なヒットは見込めないと思った。
また、これだけ人間ドラマを拝して尚、石原さとみ演じるカヨコの『エヴァ』のミサト+アスカ的な女性像や、高橋一生演じるオタク丸出しでオーバーリアクションの安田、市川実日子演じる早口で無表情な一匹狼の尾頭と、こういった登場人物の描写がいかにもアニメ的な点は、やはりアニメ畑の人なのだなと感じざるを得なかった。
❸“『エヴァ』の監督”という立場を最大限活かした演出
巨大不明生物特設災害対策本部(通称:巨災対)の作戦会議シーンで、恥ずかし気もなく堂々と『エヴァ』の楽曲を流した瞬間は、思わずニヤリとさせられた。思えば、先述したゴジラの解釈に関しても、監督の事を知る者への「使える物は全て使う」という決意の表れだったのかもしれない。何が何でも、東宝の大スターたるゴジラはヒットさせなければならないと。
❹楽曲の素晴らしさ
鷺巣詩郎さんによる今作の劇伴は、どれも出色の出来で、サントラまで買ったほど。
予告編と第二形態の蒲田襲撃時に流れた『Persecution of the masses』が特にお気に入り。
また、『キングコング対ゴジラ(1962)』や『メカゴジラの逆襲(1975)』等の伊福部昭さんの楽曲を、オリジナルのまま使用するのも個人的にポイントが高い。エンドクレジットで『ゴジラvsメカゴジラ(1993)』のオープニング楽曲まで飛び出したのには驚いた。間違いなく監督の趣味全開なのもアリ。
❺“初代の呪縛”からの解放
今作が果たした最も大きな役割は、これに尽きると思う。
歴代の監督達は、都度設定や舞台をリセットしつつも、初代ゴジラだけは決して無かったことにはしなかった。勿論、偉大なる初代への敬意からなのは言うまでもないが、だからこそ、そこに縛られてきた事もあったはずだ。
しかし、庵野監督は、その鎖を引きちぎり、新時代のゴジラを創造してみせた。厳密に言えば、今作も初代を意識したオマージュ等を盛り込んだ上での、【ゴジラという存在の再構築】なので、ある意味では初代に縛られてはいるのだが。
だが、今作が無ければ、その後のアニメ映画やテレビアニメでの、ゴジラの出自の自由さには繋がらなかったはずだ。
それが出来たのは、特撮への類稀なる愛を持ちつつも、決してゴジラというキャラクターを愛したわけではない庵野秀明監督ならではのアプローチであったと思う。
❻物議を醸したラスト
ヤシオリ作戦後、ゴジラは東京駅地点で凍結され、人類は核の申し子たるゴジラとの共存を余儀なくされる。
※細かい話になるが、このヤシオリ作戦による凍結の瞬間、天に咆哮するゴジラの鳴き声が『ゴジラ(1984)』の物である事から、今作はもう一人の監督である樋口真嗣監督の雪辱戦の意味も込められていたのだろうと解釈した。庵野監督にとって『ナウシカ』の巨神兵がルーツであるように、樋口監督にとっては84ゴジが特技監督としてのルーツなのだから。
また、84ゴジで描かれたゴジラを巡る米ソとの核攻撃を巡る政治的駆け引きは、今作でアメリカが熱核兵器を使う・使わないを日本政府はヤシオリ作戦で駆け引きするという構図に受け継がれているので。
話を戻すが、シリーズお約束の海に帰るのではなく、東京のど真ん中に凍結される形になるゴジラ。カメラがその尻尾にズームしていくと、その先端には不気味な人と思しき異形の存在の姿が確認され、幕を閉じる。
私自身は、この尻尾の先端は、第二次世界大戦の戦死者や長崎・広島の原爆による死者と被爆者を示す彼らへの鎮魂と、忘れてはならない「痛み」の表現だと思っていた。
今作は、初代が製作された時代の「反核」ではなく、最早生活の一部になってしまった「核とどう共存していくか」という現代的なメッセージにアップデートされていた。しかし、「反戦」のメッセージだけは、どれだけ時が経とうと変わる事も忘れる事もあってはならない普遍的なメッセージであると、『ゴジラ』という作品で示すべきもう一つのメッセージを、最後にキチンと提示してみせたのだと思っていた。
しかし、監督にとってこの背鰭を持つ人型の何かは、単にヤシオリ作戦の失敗によるゴジラ第五形態の可能性を示すものに過ぎなかったようだ。
また、ゴジラが二足歩行を可能にしたのは、恐らく行方不明となっていた牧教授がゴジラになる前の水棲生物と融合を果たしたからで、今回の事態は、核を憎んだ牧教授によるテロ行為だったという可能性を示唆している。更に、作中では語られていないが、この先ゴジラは群体化し、やがては宇宙での活動を可能にし、果ては真に神と呼べる高次の存在へと至るのだそう。
もう、何から何まで解釈違いだった。ゴジラを巨神兵のみならず、エヴァとまで重ね合わせているのかと…。また、ゴジラ程の完全生命体が、単なる一老教授の復讐心によって誕生したのかと思うと残念でならなかった。
ハッキリ言いたい。
「ゴジラはゴジラである時点で、既に“神”なのだ!!」
❼まとめ
稀代のオタク監督が描き出した新時代のゴジラは、この先シリーズに関わる全ての作家を初代の呪縛から解き放ち、自由なゴジラ像を描けるようにした。
これだけ不満や欠点を漏らしつつも、5回も劇場に足を運んだりしたのは、間違いなく本作は「面白い」からだろう。
改めて、庵野秀明監督、お疲れ様でした!そして、ありがとうございました!!
私にはわからない
リアルを追求した作品のようだがうーん。
ゴジラは上陸できないと言う専門家達の意見に反対する主人公。そして主人公の思った通りゴジラは上陸を果たす。この流れが空想科学読本へのストレートなイヤミにしか見えず呆れてしまった。
実社会への批判のつもりでか何度も叫ばれる「この国は!」にウンザリする。君の望む動きができるのは独裁国家だけだ。しかも官僚である主人公が言うのだからもうどうしようもない。
その他の登場人物達もボソボソしゃべりやら不自然なセリフやらで好印象を抱けない。
そして最悪なのはゴジラ。マッドサイエンティストが作った生物兵器であり威厳はない。バイオハザード2のG生物と何が違うのか。倒し方も偶然都合のいい所で休んでいた所に冷却材を注入と言うゴジラが移動しないことを前提としたリアル感のない作戦。
政治的駆け引きはえらく単純だし培養できる細胞を資源とするのは無理だし事故ったら世界ほろびるだろ。ゴジラ細胞については過去作品のゴジラ対ビオランテの方が上手くやっている。
ゴジラ映画の中でも明らかに異端で出来が良いわけでもないこの作品を最高のゴジラ映画とする人の感性は私にはさっぱりわからなかった。
庵野はアニメを作っていればいいと思う
今さらのレビューですが。
基本的にアニメや漫画に嫌悪感を感じる2次元嫌いという大前提が私にはあるし、
そもそも庵野作品が好きなわけでもないが、
東宝特撮のゴジラ作品が好き故に観たものの、
やはり庵野の癖というか、あらゆる庵野演出に反吐が出るといったところだった。
まぁ、結局全般がCGなわけで、
全く作る意味のなかった作品だと思います。
生身の人間なんてほとんど棒立ちで大して動いちゃいないんで、
アニメで充分だと思います。
演技もさして大したものはないですし、むしろ実写でやる意味あります?
アニメの方がコスパ良いんじゃないですかね。
ヤシオリ作戦とか名称聞いただけで引きますね。
もう発想が嫌いです。
私には庵野ブランド全く合わないです笑
ゴジラを何に例えるか?
ゴジラ−1.0の影響から観ていなかったシン・ゴジラを視聴。
ゴジラハマりますね、、!!
ゴジラ−1.0が戦後の日本が舞台であるのに対し、シン・ゴジラは現代日本の、しかも日本政府に注目した作品となっています。
ゴジラが登場するまで早い!!蒲田で出現した生物が後にゴジラの形に変化するとは、、!!
ゴジラ−1.0を先に観たせいで変な比較になってしまいますが、シン・ゴジラのゴジラは顔が怖い!!
破壊光線出す時、口がメキメキと裂けていくところ、、😭
ゴジラ出現から日本政府が慌ただしく動き始めます。
まず部署の名前が長い!関係各所って本当幅広く、緊急事態にも関わらずなかなか進めていくのが難しい!
シン・ゴジラにはあまり笑顔が出てきません。
みんな少し下を向いて話していたり、早口であったり、できる限りの無理をして無駄を最小限にしているイメージでした。
結構な現代日本の風刺のようになっていると感じ、公開から8年経った今でも意味がわかるということは、そのまま変わらない日本の体制があるんだろうなと思いました。
まず思ったのが、これアメリカの方が観たらどう思うだろうでした。アメリカに頼りっきりになっている日本を表し(安保理でどうにかしてもらおうという発言があったり)、アメリカならこれくらいやるだろう(東京に核爆弾を使用しようとしたり)など、日本に対する寄りかかりの姿勢を指摘しながらも、アメリカに対して全肯定というわけではないと思いました。
政治家の責任の取り方は自らの進退だ、という言葉から0か100の潔さ(良く良く言えば武士道)を感じましたが、結局問題の解決にはなっていないと、考えさせられました。
謎の生命体を「ゴジラ」と呼ぼう、など名前だって何でもいいじゃないかと思う緊急事態でも、一つ一つ確認と承認が必要であり、日本人ぽさを感じました。
ゴジラはひどく怒っているように見えました。
人間を多く殺戮したい、世界を終わらせたいのような攻撃性は私には感じられませんでした。
突如現れて、日常が非日常になっていく様子は、戦争に対して、核兵器に対して、いつ起こるかわからない大災害に対して、突如世界で蔓延したコロナウイルスに対して、共通するものを感じました。
ゴジラは作中でも『神』とも表されています。
エンドロールで野村萬斎さんが出てきた時に、どこでかな〜と思ったら、ゴジラの移動の時の動きの元になったそうです。
ゴジラを絶対的な「悪者」とするのではなく、あくまでも人間からしたら害を及ぼすものとして対処されています。
私は人側なので何とも言えませんが、それを人間の私利私欲と言われれば返す言葉がないです、、。
最後のゴジラの尻尾!!
怖かったーー。めちゃくちゃ人じゃん!背骨あるじゃん!
あのシーン、私は人間に降りかかった不幸への苦しみが形になっていると思いました。(人間が生み出した戦争であり、核兵器などによるものです)
人間が作り出した不幸に対して、ゴジラは怒っているように見えました。
これからまだまだ作中秘話見ていきたいです!!
長谷川博己さんかっこよすぎる!
石原さとみさんクールビューティー!素敵!!
高橋一生さんシリアスな時でも変わらず個性があって素敵です!
竹野内豊さん、シブい、、!
市川実日子さんかっこいいです!!
さまざまなな不幸や困難がのしかかり、現実的には絶望的な映画でしたが、
「スクラップビルドでこの国はのしあがってきた。今度も立ち直れる」その言葉が、どんな時にも通じる希望の光と強さに思いました。
新感覚のゴジラ
シンゴジラ 映画館 2D
やばかったです。
神奈川東京が破壊されまくって(>_<)
面白かったです。
ゴジラの幼虫こわすぎw
16.8.18 映画館
シンゴジラ 4dx2d 札幌
ネタバレあり?
面白かった!
思ってる二倍は動く動く!
ポップコーン飛び出るかと思ったw買ってないけどw
ヘリとPOV視点が傾き激しい。何度座り直したことかw
ミストより顔への風のがわずらわしかったかなー。
すぐ乾くしもっとミストあってもよかった。
最初ミストや風に慣れておらず目をかなり背けてしまったのが悔やまれます。
エラから皮膚剝がれ落ちるシーン見損ねたショック。
男性用清涼剤のメンソール様な匂いだったけど劇場で変わるの?
石原さとみからしそうな良い匂いじゃなくて残念でした(>_<)
16.9.3 映画館4DX
映像はすごい
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ゴジラが東京に来て、長谷川と石原コンビが対応。
国連は核ミサイルを日本に打ち込んでゴジラを殺すことを決議。
そして日本人には海外退避命令が出た。
しかし長谷川らはゴジラを冷凍する方法で対応、成功。
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ハリウッドかと思うくらい映像は綺麗だった。
出来れば劇場で見たかったなあ、TV画面じゃ迫力が伝わらない。
最初出て来た時の子供みたいな形態のゴジラが可愛かった。
ゴジラが出て来てコイツを倒すんやろなあって思ってたわ(場)
庵野監督の好きを詰め込んだ作品
ゴジラが海から現れ東京を襲撃、それを撃退する大まかなあらすじは初代と同じだけれどそれに政府の対応、外国の関係などが絡んでくるのは現代的でリアルだなと感じた。
ただ見ていて思ったのが、
爆発音やゴジラの鳴き声が昔の特撮
白く仰々しいテロップは激動の昭和史沖縄決戦
粛々と進む会議の場面が切り替わり荒々しく避難する民間人と切り替わる場面は日本のいちばん長い日の玉音放送を録音する天皇と出撃する飛行機の場面
ゴジラの放つ一刀両断する熱線は伝説巨神イデオンの光の剣
庵野監督が好きな作品のオマージュが随所にちりばめられているなと感じた
その一方で自身の作品”エヴァンゲリオン”の音楽も使われていたのは、ファンに対するサービス、あるいは自分もここまで力をつけてきたんだという自信の表れなのかいろいろと勘ぐってしまったけれど、作戦が成功するか・・・登場人物たちが葛藤し緊迫する場面にあってるなと思った。
こんなゴジラは嫌だ
映画としては面白い。
展開が速い、考察する暇もなくサクサク進む。
自衛隊も活躍するしVFXの出来も良い。
だがしかし、こんなゴジラは嫌だ。
こんな伝説巨人みたいなゴジラはダメだ。
たとえば、ガンダムが目からビーム撃ったりロケットパンチしたら嫌だろう?
あと、尻尾から人型の分離体が出てくるとか何それ?使徒?
『シン』としてはアリなんだろうけど『ゴジラ』としてはチョット…って感じでした。
究極のリアル怪獣特撮
◯究極のリアル怪獣特撮
怪獣が現れた時日本政府はどう対応するのかを
どの作品よりも追求している
◯誇張しすぎた放射熱戦
背鰭や尻尾から出る意外性
圧倒的な威力
◯ゴジラの存在に関する解釈
今までの常識にとらわれない設定なので
正直ゴジラじゃなくても成立するが、
人智を超えた神の化身という解釈に
当てはまるキャラはゴジラしかない
という妙な説得力はある。
◯初代リスペクトのゴジラ造形
恐怖すら感じる異形感
◯ゴジラ討伐に奮闘する人々を描く
△人間ドラマを徹底的に排除
賛否ポイント
個人的にはそれが良かった。
△政治色強め
賛否ポイント
△早口長台詞
賛否ポイント
現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)。
感想
ゴジラシリーズ第29作目、国内では約12年ぶりとなった日本製作のゴジラ映画。
ゴジラ-1.0を観てから気になり観ました。
がっかりでした。主役はゴジラではなかったです。日本政府の会議のシーンが主でした。登場人物が多すぎるので役職と名前の字幕は情報量が多いですね。
遅すぎる日本政府の対応は相変わらずです笑
キャストは豪華すぎでしたが石原さとみの役はちょっとキツかったです笑
色んな人がちょい役で出演してるので探してみてはどうでしょう?笑
ゴジラのモーションキャプチャーをしてるのは野村萬斎らしです。
シン・ゴジラとは新、神、進のゴジラではないでしょうか?新しく、進化する、破壊神と私は受け取りました。
ただこの第五形態ゴジラは全く怖さはありませんでした。
BGMにはエヴァの音楽が使用されているところからエヴァっぽいってなったんじゃないでしょうか笑
今までエヴァもあんまり観たことないし、庵野作品も観たことない私にはシン・ゴジラは刺さらなかったです。
ラストの尻尾の先端部分の小柄な生物数体は謎でした!
※内閣総辞職ビーム
※人類は、ゴジラと共存していくしかない。
想定外への対処を描く
ゴジラの出現を通して、想定外の事態が起こった時に、政府や軍はどんな問題を抱え、どうなるかっていうのが主題かと。日本の縦割り行政の弊害、誰が責任を取るかという責任問題、リーダーが亡くなった時の対処等、日本の行政上の問題が描かれる。更には、日本は米国の実質属国という設定で、米国の横槍を尊重しつつ、日本の対処法を探らなければという設定も現実的で面白かった。また、自衛隊の兵器などのオンパレードで、自衛隊のコマーシャルも兼ねている。
リアルに近いストーリーとなっているが、最初の出現後、何故かゴジラを見失ったり、自衛隊の攻撃が効かないのに、徒に継続したりと、政府側は少しおバカ気味に設定されていた。
動物であれば、どうやってエネルギーを得ているか、どういう生態で、どう行動するかの推測が重要であって、自然の生き物からエネルギーを得ていないとすれば、むしろ火気などのエネルギーは危険と推測するだろう。また、ミサイル等が通じないというのであれば、よほど硬度が高いことになるが、あのような柔軟な動きができる形態にはならないのではと思う。
というケチがつけられるので、上記のように、ゴジラ中心というよりも、想定外の事態が生じた場合の政府や軍隊の対応を描いた映画ととらえた方がよい。
そう思いつつも、ゴジラが進化を繰り返す、攻撃されて自衛隊にも攻撃しかえす設定、迫力等は、素晴らしかった。
何回も見てしまいます。
上映当時、あまりの面白さに何度か映画館に足を運びました。
石原さとみさんの「ZARAはどこ?」って言ってるとことかめちゃくちゃ好きです。
あと、ゴジラとの最終決戦まで奔走する巨災対のメンバーがとてもかっこよいと思います。
私は中でもホイールローダーをかき集めている人が電話かけまくってるシーンが好きです。
ゴジラ自体もだんだん進化していくところに興奮しました。
私はゴジラ作品を見るのは初めてだったのですが、未だに何度も見てしまいます。
シンシリーズ2章、1時間を耐えきれば多少は面白い
最初の1時間を乗り越えれば面白い、1時間が耐えられるか耐えられないかで
評価はかわるでしょう
最初の1時間はいわゆるエヴァのいないエヴァンゲリオンのような内容で
政府の人と人のやりとりで大半をしめてしまます
エヴァ好きなら問題ありませんがゴジラ好きにはあわないかもしれません
(ゴジラシリーズあんまり見てないので評価のしようがありません)
1回目は耐えられなくてみるのやめましたが2回目では問題なく見れています
最後のほう米国に頼んで核を落としてゴジラを倒すという展開が
現実社会でも起きそうな展開でどきどきしました
核は落とす前に凝固して倒しました
終わりの30分が非常にアクション性が高く面白かったです
むしろ万人受けする
ゴジラ作品はこれが初めてです。
予想に反してB級でもないし子供向けでも決してない。
正直面白かった。
ざっくりいうならNHKのプロフェッショナルや、プロジェクトXの
感覚の方が近いともいえる。
それは登場する人間たちの描かれ方について。
一応メインは長谷川さんなんだけれども、
もっと大きく、突然現れた災厄(=この場合はゴジラ)に
立ち向かう日本の人々をここに表している。
その点で特撮好き限定でもなく、万人受けなほうではないかと思う。
持てる武力でちまちま必死に対抗しようとする、人間どもの努力を
一瞬で無に帰してしまう圧倒的なゴジラ。
観ていて過去何度も日本を襲っている災害を想起して無力感に襲われる。
ゴジラ一作目などでは観客は戦争を彷彿とさせていたのかもしれない。
これもう復興なんて無理なんじゃないの。
国外にでも行った方がいいんじゃないの。投げ出すほうが楽なのに。
そう考えてもおかしくないのに、
それでもこれまで日本人は何度も立ち上がってきたのだと胸が熱くなった。
劇場で、本編の前にいろんな予告が流れるが
ハリウッドの相変わらずのヒーローもの。
観れば楽しいけど。特殊能力のある数人におんぶに抱っこで
他の人たち小ズルいな、楽でいいですね、なんて思う面もある。
シン・ゴジラはアプローチがそれらヒーローものとは逆なのだ。
とても日本的と感じるポイントであり、日本だからこそ作れる図式だろう。
前半はろくに進まない会議をシニカルに、
ハイスピードなお笑い芸かと思う作り。
あまりの情報量に子供はまずついて来られない。
とりあえずでお茶を濁そうとしてる政治家を
鼻で笑うような展開を即座に見せてくるゴジラとの対比がおかしい。
そんな政治家たちも後半では、各自にできることを負って全うする覚悟をみせる。
つまりこれは日本を背負って働く人々の讃歌なんだろう。
ヲタク魂爆発!
庵野監督のテンポ感のある演出がちょうど良いと思った作品。シリアスな場面でありながら以外に1場面1場面があっさりと完結するシュールさも個人的にはすごく好きだ。子どもの頃から怪人作品には目がなかったが、やはりゴジラの完全体フォルムはかっこいい!!放射線ビームで一瞬にして東京を焼き払った時、炎渦巻く中に立つゴジラが特に輝いて見えた。CG技術が進化しすぎていたので、進化前ゴジラのビジュアルがいつにも増して気持ち悪かった印象だが、その分進化後のゴジラの、街を破壊して歩き回る姿は例えようもない造形美である。人間の生み出した兵器が時を経て破壊神になるという世界線があるなら絶対に行きたいし、見てみたい
ついに炸裂した実写映画の才能
アニメでは圧倒的な才能を見せつけてきたが、実写となるとここまで出来の振るわない作品ばかり作ってきた庵野秀明が、五十億円の製作費を得て、ついに類い稀なる映像センスを叩きつけてくれた!
こだわりの画面作りで日本のCG特撮映画の最高峰を創りあげました。
日本的特撮技法を用いた巨大で不気味なゴジラの姿は、そこにいるだけで息苦しいほどの圧迫感。
またすごいのが口から放つビームとその威力。
米軍のステルス爆撃機を投下された爆弾ごと吹き飛ばし、東京都心を総理大臣以下内閣閣僚ごと焼き尽くす姿はトラウマになりそうな絶望的熱量。
こんな凄い物を造ってくれるから、庵野ファンはやめられないんです。
三権分立を無視した行政はあり得ない パチンコにシン・ゴジラが登場。なんか、がっかりさせられた。
まぁ、あり得ない話だから。どんな表現をして良いのだろうが、三権分立を無視した行政はあり得ない。結果が良くとも、これでは独裁的軍事国家と同じ。内閣総理大臣は権力者ではない。主権在民を忘れては駄目だ。
さて、あり得ない話だが、原発が爆発すれば、この程度ですむ話ではない。
そして、原発が爆発しても、こんな行政対応だけになるのだろうと、この映画を見て、背筋が寒くなる。昨今の出来事(戦争とか天災)を考えて、国民を守る行政対応が早々に望まれる。未然にそして平時のうちに。
『最後は自衛隊の力だ』と主人公の俳優に臭い演技をさせるが、あまりにも臭いので、アイロニーと僕は感じた。
さて、作品の評価だか、完全に消滅してしまった東京を見せてこの映画は終る。その東京の悲惨過ぎる姿に対して、主人公は自身の事後の進退だけを心配している。その演出と演技が意図的に不自然で、我田引水な茶番に見せようとした演出と思った。僕はそこを評価したい。また、もう一つのセリフでは『ビルトアンドスクラップで今まで再生してきた』と臭いセリフを俳優がはくが、そんなんですまないのは、明白なこと。総選挙なんて頭の中をかすめる訳がない。つまり、全てがアイロニーと見て、この作品を評価したい。不謹慎だが面白い。
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