シン・ゴジラのレビュー・感想・評価
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何も考えずに映像の洪水を浴びればいい
原発だの核だの3.11だの、果ては「右翼映画だ!」だの、やたら深読みしたがる人もいるだろうけど、たぶん本人たちはそんなに真剣に考えてない。映画の味付けとしてやってるだけ。
庵野監督も樋口監督も、極端な言い方かもしれないが「俺はこれが好きだ!」という要素だけで映画を撮る人だから。80年代生まれで、平成ゴジラ、平成ガメラ、エヴァと全てリアルタイムで熱狂してきた世代としては多幸感に満ち溢れた2時間でした。
評価が割れるかな?
ゴジラ映画に何を求めているかで評価が大きく変わる映画。
ちなみに私はど真ん中ストライクです。
星の-0.5は今までにないリアルさがあるとはいえ、ゴジラ対策にちょっと無理があるよなというところ。
じゃあ、お前はもっといいアイデアがあるのか、と言われると思い付けないのですが・・
突き抜けたB級映画
色々と突っ込み所はあるが,
邦画でよくある「そのエピソード要らなくね?」というシーンがほとんど無く,
スピーディーで淡々と事態が進んで行く様は面白い。
そして序盤のゴジラの被害の割にやる気の無さを笑ってたら,
中盤の本気になった時の容赦ない暴れっぷりに驚愕。
ゴジラの代名詞でもある放射能ブレスシーンは必見。
どっかの大学の映研に予算あげてガチで作ったらこうなった,みたいな。
制作者側のヲタク臭とこわだりが感じられる面白い映画でした。
決して万人向けでは無いが,好きな人には堪らない作品です。
面白かった!
それだけでいいと思います。
観るか迷ってる人は観た方がいいと思います。
この映画に対する意見は人の数だけ増えるんだなー。って思いました。
個人的には石原さとみさんの役がとても印象深く残りました。
単純に面白かった
いろんな角度から色々言いたいこと有りますし、
言ってる方も多いでしょうけど、
素直に面白かったです。
映画としての単純な評価なら四つ星ですが、
クリエイター業の人間として五つ星です。
低予算の邦画でこれだけのモノを創り上げた事に
素直に感動です。
映画にも、大作ゲーム並の予算が注ぎ込めれば
良いのに‼︎とも思いますが、どれだけの予算注ぎ込んでも良くならないものは良くならない。
やっぱり才能ありきなんだなぁ〜と実感しました。
所感
過去ゴジラ作品や庵野作品だけではなく、政治軍事を織り交ぜてる架空小説も隠し味に入ってるって感じ。
テンポ速い会話とテロップは円盤誘導のサブリミナルんだろうなっておもいました。
重機鉄道ミリタリー好きな方は見てどういう感想を持つかちょっと興味あります(^_^;)
これは風刺映画?
ゴジラという存在を象徴化した、「国際情勢」、「災害対策」、「若者と政府」、「内閣」など様々なところに目を向けた風刺映画のように思えた。
ハリウッドのゴジラがビジュアルで勝負なら、こっちは中身で。っていう感じなんだろうなー。
楽しかった。
あの、総勢何名のキャスト!っていうのにはどうも引っかかるけど。
苦肉の大人向け怪獣映画
予告で期待していなかったのに、やはり私世代は気になって初日の苦手なレイトで鑑賞。
時々落ちそうになりながらも面白く観れた。
この無謀な企画で、上手いことやったなぁ~というのが第一の感想。
基本的に“ゴジラ映画”には二種類ある。
一つは1954年版の第1作目のゴジラ映画、もう一つはそれ以外の全てのゴジラ映画。
今回の成功(と言ってしまいます)は、今までやらなかった1作目と同様のゴジラ映画を選んだ事に尽きますね。
だから、怪獣映画ではなく、大災害映画になっています。怪獣映画を期待した人は残念でしたね。お生憎様でした。
それと、日本映画が、日本の俳優が、得意の分野で勝負している所です。
日本の政治家や官僚の喋り方は独特です。中身がなくとも頭の回転をひけらかした様な会話と意味不明な討論と喋り方。日本の役者はそういう物真似が凄く上手いです。
今までの日本の社会派映画、戦争映画の中にもそういう会話が必ず挿入され、リアルな怖さを演出してきました。
この映画ではそういう伝統を引き継がれ、怪獣という災害に襲われた時のシミュレーション映画として見事な会話劇が成立しています。
実際に災害にに襲われた時に動かされる政治家と自衛隊と科学者のリアルにスポットを当て、ゴジラはただ移動するだけの存在。それだけが恐いという演出が見事。
懸念していた石原さとみのオーバーアクトも、庵野アニメのキャラ程度に思えば、それ程邪魔にもなっていなかったので気にもならなかった。
でも、こちらのゴジラ映画を選んだからには、この続編は50年は絶対に無理ですから、東宝さんは肝に銘じて下さいよ。怪獣映画のゴジラは当分ハリウッドに任せておきなさい。
まさに現代版ゴジラ
もし今の東京にゴジラが出現したら、こうなるんだろうな〜 と思わせてくれた。
ゴジラは特撮ならではのお愛嬌な部分もあったが、破壊されていく東京や、対応に追われる国家、逃げ惑う人々がリアルで、とにかく見応えあった。
ゴジラに対する科学的な見解や、国際事情などが、俺には難しすぎて、後半の方は眠くなってきた(笑)ので☆3.5
過去のゴジラシリーズより、アオイホノオとかで、庵野秀明について知っておいたほうが楽しめそうな作品(笑)
311とエヴァが新時代のゴジラを生んだ
怪獣映画ですが、災害パニック映画であり、政治劇でもあります。
予想に反して、往年のゴジラファンを満足させられるであろう、
素晴らしい仕上がりでした。
とくにBGMの選曲、タイミングなど、並々ならぬこだわりが感じられました。
セリフが早口で、情報量が多いあたりは好みが分かれるでしょうが、この映画でスタッフの皆さんが伝えたい内容を考えると、仕方がないのかもしれません。
ぜひBDで「日本語字幕」を表示させておさらいしたいと思います。
気になったのは、石原さとみさんの役は、無理があるかなぁといった部分ぐらいでした。
とくかく、斬新な映像が多いので、怪獣映画好きであるなら、
マスコミやCMでネタバレされる前に鑑賞されることをお勧めします。
もう一度、劇場に足を運ぶつもりです。
賛否がはっきりしたゴジラ
総監督である庵野秀明監督がエヴァの制作をストップしてまで挑んだという「シン・ゴジラ」。「シン」には真や新や神と様々な憶測が飛び交っていたがこれも鑑賞すれば何を当てはめるのが適切かがうっすら分かってくるだろう。
1954年版ゴジラの復活。怪獣映画としてではなく一つの巨大不明生物と位置づけし日本が破壊されていく中での災害対策、軍事力、政治力とあらゆる面で日本の未曾有の危機に対して問いただしていく。本作ではゴジラ対策=大災害対策と捉えて今後の課題や問題点を主張している、まさにゴジラをうまく利用し今の日本の世情を考えてもピッタリ当てはまる映画であることには間違いない。
もちろんエンターテイメントとしてゴジラを単純に楽しむことも存分にできる。その中でも特撮監督として樋口真嗣監督が担当したことは現代のゴジラを作り上げるうえで大きな影響を及ぼしている。ダイナミックな映像はCGに頼るという現代映画の主流ともいうべき技術に反発するかのようにとにかく特撮にこだわり、ある意味で特撮の底力を見せつけられた感じもする。ゴジラが街を歩行しながら破壊していくシーン然り、普段利用している在来線をうまく利用したシーンはこれぞ日本映画でしか描けないものだとわずかなシーンでも感動を生みだしてくれた。
そして、この映画の最大の見所は未曾有の危機にたたされた日本政府の対策。3.11以降、これは日本の至上命題ともいうべき課題。総勢328名の豪華なキャスト陣で政府の表ではなく裏でどのように動き回っているかを緻密に描いている。総理役の大杉漣は近年、汚職官僚を多く生み出す日本だからこそ本作には必要不可欠な存在となっている。他にも主役の一人である竹野内豊がエレベーターでポツリと言う一言「根拠のない楽観的な考えは禁物」。これはさりげなく心に刺さります。こういう人間が最後まで甘いことに気づかないから大惨事になる、逆にこういうことを冷静に考え対処できる人間がいるから世界はうまくまわっているのだと考えさせられるワードでもあった。
それと忘れてはならないのは放射能問題。元々ゴジラは放射能を蓄積している怪獣という設定だが、これも福島原発事故と重ねあさせると現代の社会問題にまで発展していくのは必然であろう。
ゴジラ映画だが現代の社会派映画、ドキュメンタリーに近い特撮映画という捉え方も面白いかもしれないが、こういう意味では見ておいて損はない映画だろう。
しかし、否の面も少なからず出てしまったのは残念なところ。個々の捉え方にもよると思うが、本作は終始「実写版エヴァ」という見方もできてしまう。冒頭のハンディカメラの映像から会議室の音楽、テロップの出し方まで全てがエヴァに酷似。これは「エヴァQ」以降、庵野監督が病に侵された中でやはりエヴァの思い入れが強すぎるあまり本作に侵食してしまったようにしか感じられない。一旦、エヴァを置いといてまっさらな気持ちでゴジラ制作に取り組んだのかと思っていた者としては残念極まりない次第である。政府の中で女性の活躍も必要としている現代社会と照らし合わせるかのように石原さとみや余貴美子が熱演しているが、これらを踏まえ特に石原さとみは変に片言の英語を使用したりする人物像を見るとどうしてもミサトやリツコという対象者が思い浮かんできてしまう。実際のところどうなのか真相を聞いてみたいところでもある。
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