「心震わせる映画」シン・ゴジラ taikiさんの映画レビュー(感想・評価)
心震わせる映画
初レビューです。
賛否両論溢れかえっている映画ですが、私的にはとてもよい映画だったと思います。
長いので読みたい方だけ読んで頂ければと思います。
まずなぜこの映画に対し、低評価をつける人がいるのか気になりました。
過去のゴジラ映画など自分は見たことありませんが、低評価の方を見てみると、
・特撮のクオリティが低い
・官僚の話がつまらない、会議シーンが長い
・専門用語がたくさん出てきて視聴者を置き去りにしている
・期待していたゴジラ像と違う
・官僚ドラマを見たかったわけではない
・石原さとみの役柄に違和感
などなど期待値と違うことから見て損した、絶賛されてる理由がわからないというレビューしてる方が多数いるのがわかりました。
これらに対しては理解出来ます。見たい内容・期待するゴジラ像が予め決まっており、本作はゴジラを使った官僚ドラマを描いた映画だったため、その期待値とのズレが低評価に繋がったのだと思いました。
そのため、特撮映画を見たい、従来のゴジラ映画の延長線上を見たい、英語は達者なので聞きたくない、と言った方は見るだけ時間の無駄かもしれません。
自分が本作に対し良いと思った点は以下です。
・普段知らない政府・官僚・自衛隊の頑張りを描き、日本国民のために努力してる様を見せて頂いた。
・主人公演じる長谷川さんをはじめ、脇を固める方々の演技も素晴らしかった。
・ゴジラが初めて登場し被害が出たとき、初動が完璧でなく悔やむ箇所や、ゴジラのレーザーによる多大な被害が出たときの憤るシーンなどは、日本を支えたいという思いが根底にあらからこそ表面化した感情だと思いますし、胸を打たれたシーンでもありました。
・理想を追求する長谷部さんと現実的な解を選択する竹野内さんの対比も本作の魅力のひとつだと思います。
どちらの言い分も間違ってはないため、自分だったらどうするか、何を最優先事項とし行動するのかなど考えながら鑑賞しました。
・自分も理系畑だからかわかりませんが、科学に携わるものとして、現象解析してわからないことがわかったときの喜び、またそれが日本を救うことに繋がるとしたらこの喜びに勝るものはないのでしょうか。
この辺りがとても面白い・共感できた・感動したと思った理由です。仕事したくなる映画でした。
以上です。