劇場公開日 2016年7月29日

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「凄いとしか言いようがない」シン・ゴジラ hatさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0凄いとしか言いようがない

2016年8月25日
iPhoneアプリから投稿

エバは観てません。ナウシカは何度も観ました。そんな私でも大変感動しました
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BD版『風の谷のナウシカ』の完成披露発表会において、スタジオジブリの鈴木敏夫は「エヴァンゲリオンは巨神兵だ!!と今気付きました」「何十年たった今でも人間って同じことやるんですね。恐ろしい(笑)。だからお墓には巨神兵って書いときましょう」と発言した
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はい、ゴジラ「も」巨神兵です

hat
haruさんのコメント
2016年8月28日

ティンパニによる効果音がどこかで聞いたと思ったら、やはり、エヴァンゲリオンそのまま?!(笑)

シン・ゴジラのイメージも巨神兵を彷彿とさせていたのは、やはり、製作者が同じたから?!(笑)

特に火を噴くシーンは巨神兵の東京破壊シーンとほぼ同じで、ゴジラが巨神兵に見えたのは、単なる錯覚だけではないことが良く分かった。

これまでの和製オリジナルゴジラがハリウッド版ゴジラの影響を受けて、リアリティを追求したCGによるゴジラに変わったため、従来の着ぐるみ特撮映画の作りとはまったく別物に?

最初登場した巨大生物がいつの間にか、ゴジラに変化するという設定も従来とはない全く新しい設定だったが、あまり説得力やリアリティは感じず、むしろ、ストーリーを屁理屈で陳腐なものにしてしまっていたのは、残念。

舞台が現在の東京周辺としているので、リアリティはあったが、やはり、尻尾から登場するシーンでの動きは、あまりくにゃくにゃしていて、ゴジラの尻尾とは思えず、気持ち悪かった。

なんでゴジラの唯一の武器だった火炎放射が、背中や尻尾からビームになって出るのか?火炎放射もあまりに威力があり過ぎで、あれでは、あっという間に東京は廃墟になってしまい、面白くない。

ゴジラの手もティラノザウルスのように小さくなって、尻尾も長くなりすぎ。従来のゴジラのあの美しいともいえる典型的なフォルムはあえてハリウッドを意識してまで崩す必要はなかったと思う。

エヴァやハリウッドや巨神兵やいろんな映画の要素がごちゃ混ぜになっていて陳腐なものになってしまったのは、失策というしかあるまい。

自衛隊の戦車や戦闘機が実物を使い、それをCGにうまくつなげている点は評価できる。

最後に生物化学兵器を2週間で完成させて、ゴジラに注入したり、ゴジラが燃料切れで昼寝したり・・・今までにない要素は説得力に欠け、映画のリアリティや恐怖感を引き下げている点でも残念だった。

特に現代科学で簡単に不死身のゴジラがあっけなく死んでしまうのは、面白みに欠けているし、人間との距離感がほとんどなく中途半端なため、ミレニアムの時のような面白さにも欠けていたのは残念というしかない。

リアリティを追求するなら、犠牲者の遺体のシーンもあっても良かったと思う。

前評判も良く期待していたのにちょっと残念。

haru