劇場公開日 2016年7月29日

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「子供と2回目を鑑賞」シン・ゴジラ akamurasakiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5子供と2回目を鑑賞

2016年8月15日
iPhoneアプリから投稿

その話題性ゆえに溢れかえっている本映画のレビューですが、その中で「子供向けじゃない」という主旨の言葉をよく見かけました。
そりゃそうだ。大人でも処理できないセリフの乱れ打ち、単語の意味すらわからない子供ではどうしようもないだろう…と、私自身も初見の際に思いました。
とは言いながら「でもな…」と思うところのあった私は、「多分面白くない」事を言い含めた上で10歳(小4)の息子を連れて映画館へ。実証実験です。(「シンゴジラ」が「クレヨンしんちゃん」とコラボしてくれていたことも幸いしたようですが、コラボ先間違えてないか?)
結論から言うと、すごく面白かったそうで、もう一回見たいとの事でした。ね?(いや、誰に言っているわけでもないんですが)
まあ、この親にしてこの子あり。彼の言葉の中には親である私からの影響や、私への媚びがあるかもしれません(最初に「面白くないか」って言い含めた反動もあるかも…)。だから、世の子供達を平均した時、彼の感想はマイノリティということになるのかもしれない。
でも。それでも、この作品が「子供向けじゃない」という言葉で一刀両断されるような映画ではない、といういち証拠にはなったかと思います。
某監督がおっしゃっていた「子供を舐めたらいかん(意訳)」という言葉が胸にあったんですよね。
確かにある程度までの小さい子だと、訳わからん上に「怖い」ってなるかも。でも、この映画は、(私も含めた)ある程度以上の大きい子供達には、その「怖い」の少し向こうにある「ワクワク」を感じさせてくれるのではないかと思ったりしています。
ある一定の大人たちは、過去のゴジラを「子供向け」として認定している様ですが、うちの子はゴジラを見たことはなく、仮面ライダーやウルトラマンにもあまり興味がありません。彼の目にはこの映画はどんな風に映ったでしょうか?大きくなったとに、その印象がわずかでも彼の中に残っていれば、彼にとってこの作品は名作になるでしょう。
私?私はすごく楽しい映画でした。

akamurasaki