劇場公開日 2016年7月29日

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「日本VSゴジラ」シン・ゴジラ harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0日本VSゴジラ

2016年8月9日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

興奮

楽しい

2014年に米国版『GODZILLA』が日本でも公開され、それを観た私は「本当は日本で作るべきだけど…」という率直な思いがあり、本サイトのレビューにもその思いをアップしました。

そしてとうとう日本が(敢えて言わせて頂くと)総力を挙げて本作『シン・ゴジラ』を作ってくれました!
これはガツンと来る素晴らしい作品ではないでしょうか。

情報量の多さ。
積み重なっていくロジック。
[災害メタファー]としてのゴジラ。
私は災害と捉えましたが、人よっていろんな事のメタファーとしてゴジラを捉えることが出来る作品だと思います。
怪獣映画というよりディザスター映画に近いかなぁという感じがしました。

その時本国の政府はどう動くのか?という視点で描かれていきます。
まさに日本VSゴジラです。

またゴジラ第一作目への原点回帰的というかリメイクのようにも見えましたし、その作風から岡本喜八監督『日本のいちばん長い日』へのオマージュも感じられました。

本作は多分子供向けではないと思います。そして怪獣VS怪獣を期待されている方にはガッカリかも知れません。

しかしゴジラが歩き、見慣れた東京の街が破壊されていく様子はとてもリアリティーがあり本当に恐怖を感じました。
次の日北品川の歩道橋がちゃんとあるのを見てホッとしたほどです(笑)。

俳優陣も素晴らしかった。
長谷川博巳さんは勿論、竹野内豊さん、高良健吾さん、そしてやはり圧巻は余貴美子さん!さすがの演技力ですよね。
あと市川実日子さんもスパイスが効いていてとても良かったと思いました。
皆さん作品全体のトーンに良くマッチしていて、素晴らしかった。

本作が素晴らしいだけに敢えて残念だったところを言わせてもらいますと、ファンの方には大変申し訳ないのですが、石原さとみさんの演技は私にはかなりノイズになってしまいました。
『進撃の巨人』の時も、その力んだ演技が鼻につくと言うか、かなりノイズに感じ、作品全体のクオリティーを下げているように思えました。
私個人の感想ですが、石原さんはテレビドラマ向きではないでしょうか?
映画のスクリーンであの演技を見せられるのは正直キツい気がします。
私的にはあそこのキャストが満島ひかりさんだったら本作は満点だったのになぁなんて勝手に思ったりしちゃいました。
(沢尻エリカさんっていうのも観てみたかった気がしましたが…。)

と言うように個人的ガッカリポイントはありましたが、本作は傑作と言えると私は思っています。

タイトルの『シン・ゴジラ』もはじめは「はぁ?」って感じでしたが、今ではシンは[新][真][神][進][震]色々な意味にとれてなるほどなぁという感じがしています。

harukita
カンタベリーさんのコメント
2016年8月11日

石原さとみは立ち姿の時の足の組み方とかだけ見てもダメな感じしました。
内野、長谷川とかは歩く時の姿勢と考え歩調が良かったのて、返って気になりました、
大藤は何を考えて彼女を特使に選んだのかさっぱりわかりません。

カンタベリー
harukitaさんのコメント
2016年8月11日

初めまして。
コメントありがとうございます。
なるほど大変参考になりました。
色々な意見が出てくるというのは良い映画の証でもあると思うので、やはり本作は傑作なのかなと改めて感じました。
有り難うございました。

harukita
しゅんいちさんのコメント
2016年8月10日

初めまして!大変楽しく拝見させてもらいました。
みなさん「シン」に関していろいろと考察をされてますね。
僕が感じたのは・・敢えてカタカナ表記にしてる部分と「牧博士」のくだりから推測させていただくと
「sin」の「罪」ではないかなぁと思いました。
今作の「石原さとみ」に関してはお気持ちをお察ししますが・・監督の意向はわかりませんが
僕が感じたのは、「適度なストレス」の部分のような気もしました。 手品の時に、片方に注視させることで別のとこでタネを用意するミスリードのような立ち位置なのかな?とも。。
全部、ガチがちよりも・・そういう「つっこみどころ」を敢えて用意して・・演出も「過度な演技」を入れるすきを与えない早口かつ難しい四文字熟語を入れることで演技下手な俳優陣がやたら演技が上手く見える手法を、演出を取られてる事で・・一人単体で動いてた「石原さとみ」だけが浮いて見えたのは・・わざとではないかと思いました。 いわゆる人柱。 そう考えると・・みんなが「石原さとみ」の演技に関してノイズに感じたり、嫌悪感を持ってるのは、ある意味・・成功だと思いました。

しゅんいち