劇場公開日 2016年7月29日

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「シン、とは…」シン・ゴジラ nobe666さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5シン、とは…

2016年8月6日
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鑑賞方法:映画館

日本が誇る傑作シリーズ、ゴジラ

ハリウッドでは最近でも製作されていたが純粋な国産ゴジラとしては2004年の「ファイナルウォーズ」以来、実に12年ぶりとのこと…

ファイナルウォーズ、高校生の時歌舞伎町の映画館で観たのを今でも覚えてる。北村一輝にハマったのもそれがきっかけ

ゴジラシリーズは平成の「ゴジラ対モスラ」からずっと観てきたほどのファン

ローランドエメリッヒ監督の高速タイプのゴジラや、最近の渡辺謙も出演していたずっしりタイプのゴジラも嫌いではないが、やはりゴジラは国産に限ると改めて実感した

とはいえ、今回のゴジラはかなり異形…

変態するはあらゆるところから熱線吐くわ…

庵野さんの影響なのかな、これは

演出にもくどいほどの庵野節を感じた
庵野節というよりは、エヴァのエッセンスか?

劇中の楽曲、やたら漢字の多い無機質でテンポの速いテロップ、幾重にも被せられたナレーション

タイトルのシンゴジラもそう

シンとは何だ?

新、真、進、神、SIN(罪)

どれにでも取れるように、ってことなのかと読んでみる…

対ゴジラ兵器はこれまでのゴジラ作品に比べかなりリアル路線

平成ゴジラ後半戦はかなりファンシーな内容だったからな…レーザー兵器にドリル、宇宙人に怪獣大集合…

今回そんな要素は一切なし

純粋に日本対ゴジラ

自衛隊の兵器も機関砲に始まりミサイル、速射砲、戦車とリアルで地味

何もできずに机上の空論を並べる無用な政府やそこに出てくるアメリカの絡め方

なんとなくいまの政情なんかも風刺してるのかな

対ゴジラの対策も正直かなり地味ではあるが、何でも吹き飛ばせのハリウッドとは一線を画すものと思い満足

非常に良作との所感を持った。

りょー