劇場公開日 2016年1月23日

「知識なくても可。運命と戦う感動時代劇!!」信長協奏曲(ノブナガコンツェルト) 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0知識なくても可。運命と戦う感動時代劇!!

2016年1月31日
PCから投稿

泣ける

悲しい

楽しい

【賛否両論チェック】
賛:変えられぬ運命に抗い、平和な世界を築こうと戦い続ける主人公の姿に、思わず感動させられる。史実に上手く沿っているのも印象に残る。テレビ版の知識がなくても楽しめる。
否:主人公がタイミングよく助かっていくのは、言ってみればご愛嬌。グロシーンも結構あり。

 テレビドラマ版の知識は、なくても問題なく楽しめそうです。ただ途中で、三郎達が過去の出来事に想いを馳せたりするシーンがあるので、知っていればもっと感慨深いかと思います。
 抗っても抗っても変わらない歴史に対し、命の終わりを感じながらも、争いのない平和な世の中のために、必死に運命の中でもがき続ける三郎の姿が、切なくも胸にグッとくるものがあります。史実に沿いながらも、独自のストーリーを展開していく様子が実に見事です。
 そして、そんな三郎の正体を知りながら、共に運命と戦い、共に生きようとする帰蝶の存在も、また泣かせてくれます。柴咲コウさんのツンデレ具合が、とってもステキです(笑)。
 時にコミカルに、時に感動的に歴史を紐解いていく、そんな大作に仕上がっています。グロシーンも少しだけありますが、是非大切な人とご覧下さい。

映画コーディネーター・門倉カド