進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールドのレビュー・感想・評価
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色んな意味で、楽しめた。
前作観ないと話にならないので注意。
観終わった後で友人と色々あーでもない、こーでもないと話題に事欠かず、良くも悪くも楽しめた。
とにかくツッコミ所は満載。
巨人同士の戦闘シーンは萎えた。
50m級は弱過ぎで元オッサン。
続編に含みを持たせるような終わり方だが、全体的にエンドオブワールドの副題に合っていない内容。
近年稀に見る駄作
本当につまらなかった。
最初から最後まで矛盾だらけ、
逆に笑える作りになっていた。
以下ネタバレ
作品を通して言えることは、何故か巨人が人間にあまり遭遇しないし、遭遇してもすぐに撤退する。
更に、タブーとされていた壁外で大声を出す行為が普通に行われる。
しかしこれらの矛盾に目を瞑っても、この映画はひどい。
まず始め、エレンの父グリシャ(草なぎ剛)が幼少期のエレン(三浦春馬)に謎の注射を打つシーン。
二本ある注射のうち一本しか打たなかったのにも関わらず前編からエレンは巨人化する……なぜ?巨人化と注射関係ないの?
そしてあからさまにその実験に協力していた、ソウダ(ピエール瀧)に何の躊躇も無く自分の息子であるエレンを任せるエレンの母親の行動にも少し疑問が湧いた。
次に、巨人化した後に捕らえられたエレンの進退を決定するシーン。
縛られ、クバル(國村隼)率いる部隊に銃を向けられ囲まれるエレン。
そのエレンを庇おうと動き出したアルミン(本郷奏多)はまったくスルーされ、同じく動いたサシャ(桜庭ななみ)は部隊に止められてしまう、止めたやつはただサシャの胸に触りたいだけじゃないのか?
次に、シキシマ(長谷川博己)とエレンの会話のシーン。
シキシマはマジシャンか何かなのか、一度手放したシャンパンやグラスをどこからともなくサッと取り出す。
部屋の地面も突然砂に変わったり、椅子が出現したり……とにかく説明がない。
自分は「これは何かの技術だ」と言い聞かせグッとこらえた。
その後、対峙するミカサ(水原希子)たちとエレンとシキシマ率いる生き残っていた調査兵団たち。
巨人がうようよいる壁外で生き残っていた調査兵団たちは、特に何をすることもなく自らが持参した爆弾により倒れる。
無能すぎる。巨人相手に生き残っていたのに!
サンナギ(松尾諭)が壁を崩し始めた時点で下にある爆弾のこと考えて動き出すか手元の銃でサンナギを撃ちまくって殺すかしろよ!
ラストはエレンたちの街があった土地へたどり着くミカサ&エレン一行。
爆破を生き残ったシキシマとの死闘を制し、巨人化したエレンを周りがサポートして不発弾を壁の隙間に埋め込み起爆させようとするが、そこにクバルが表れ起爆の邪魔をする。
クバルはどこからか持ってきた赤いマントをひらつかせながら、立体起動もないはずなのに壁の頂上へなぜか君臨する。
そして彼は銃を携帯しているのだが、お喋りに夢中で目の前にいるサシャの弓矢による攻撃に気づかず見事にやられる。
弓矢のモーションに気づかずそのままやられる無能がここにいた。
その後壁外へ堕ちたクバルは超大型巨人へ変貌する。
そして、執拗にエレンたちの仕掛けた不発弾を取り除こうとする。
一旦爆破させてから自分がまた壁を壊せばいいのに……ボロボロになりながらも何故か不発弾を取り除こうと尽力する。
しかも、大きな不発弾は満足に取り除けないのにも関わらず、自身のうなじを這うエレンは指先で器用に持ち上げる。
その技術不発弾取り除くのに生かせよ!
もう後がないエレンたち、しかしそこに爆破に巻き込まれて死んだと思われたハンジ(石原さとみ)が合流し、超大型巨人へバズーカを発射!!
昔の兵器は効かないとされていたはずなのにめっちゃくらう超大型巨人!!!
更に混乱に乗じて死んだはずのシキシマがおぼつかない足で壁に登ってくる。
これに関してもどう登ってきたのかは謎。
その身体能力あるなら絶対エレンに負けないだろ。
そして再び巨人化したシキシマは超大型巨人に不発弾を自らの肉体を犠牲にブチ込む!!!
何故、突然エレンたちに協力しようと思ったのか全く描かれない、疑問が浮かばざるを得ない。
超大型巨人は不発弾に倒れ、その後の爆破で壁も崩れ一件落着。
最後はエレンとミカサが海を見つめるシーンで映画が終わる。
ちなみに、エレンとミカサがいる場所はたった今爆破し、再び閉じた壁の頂上。
海近すぎだろ!
エンディング後、続編を匂わせる映像が流れるが、できれば続編は作らないで欲しい。
これ以上日本映画と進撃の巨人に泥を塗らないで欲しい……
オリジナル映画
ハリウッドのドラゴンボールみたいに別物として見れば面白いかと。
原作を想えばシキシマに設定盛り過ぎって気がして笑えます。リヴァイでライナーでエルビンでおまけにエレンの兄ちゃんかも?
今の日本から繋げたストーリーとしての落ちが猿の惑星てのも。
これなら連載中の漫画の秘密と整合性取らずに済みますね
悪くない。でも中途半端
前作が期待外れだったせいでハードルが下がり、今作は思ったより悪くない、という感想になった。
ストーリーは今作から漫画原作と完全に別展開になったせいか、(細かいところの描写の雑さは気になったものの)大きな破綻はなく、まあまあ面白かった。
映画実写は、漫画原作とは別のところに感動や驚きのポイントを置いていて、そこそこ面白い。
例えば、前作では「なんだこの勘違い中二病野郎は…」なシキシマも、今作を見れば、「こいつがいなかったらストーリー全然まわんないな」という重要キャラだと再評価。
実際、映画実写だと明確にキャラが立ってて印象に残るのは、シキシマとハンジくらいだったりする。
他のキャラはストーリーのために存在してる、台本読んでるだけのやつらと思えてしまう。シキシマは自分の意思をもってストーリーを動かす側にいる。
たぶんそれは、他のキャラは何が起こってるのかよくわかんなくて、状況に翻弄されてるだけだからなんだろう。
巨人がなぜ存在するのか、この世界は何なのか、ということが原作漫画ではまだ明かされていないが、本映画実写では明かされている。
だけど、せっかく実写映画独自のストーリーにしたのに、その見せ方があまりに中途半端。ゆえに、驚きも感動も薄い。
「世界の端=壁(エンドオブザワールド)」を超える、というのが実写映画版の最大のテーマのはずなのに、それがとてもわかりにくい。
壁の向こうには何があるのか、という謎や期待感を高めるエピソードもあまりないし、実際の壁の外の光景にあまり驚きがない。
「壁の外には海があるんだよ!」(うん、まああるんじゃない?)
「あの鳥は海を見たことがあるのかな?」(うん、あるだろうね)
「自由になりたいんだ!」(ついさっき、人を殺させないために壁を塞ぐって言ったばかりやん?)
壁の外への期待がこめられたセリフが、心に響かない。
そして、いよいよ壁の外が明かされるラスト…。
壁の外は、なんと、未来の日本だったんだよ!(な、なんだってー!)
で、驚かせるつもりだったんだろうが、もう全っ然驚かなかった。猿の惑星の使い古されたパターン。
だってそれが驚くようなストーリーになってないんだもの。完全にとってつけた感。
これでは弱いと思ったのか、エンドロール後に更なる付け足し。
なんと、壁の中の世界は、壮大な実験施設だったんだよ! 全てを支配している本当の敵は姿さえ見せていないんだ!(な、なんてこった!)
って、このレベルの付け足しなら、完全に無い方がまし。なんでこれつけたんだろう? まさか続編の布石?
このエンドロール後の付け足しがあるせいで、エレン達の大きな犠牲を払った壮絶な戦いは、所詮オーバーロード的な存在の手のひらの上の虫達の争いに等しいものだった、的なニュアンスが生まれてしまった。それはそれでかまわないけど、またテーマがぶれる。
「世界の端」というテーマの映画で連想するのは、トゥルーマンショーや、ダークシティ。いずれも、世界観の秘密はストーリーと密接に関係していて、驚きと感動と社会風刺がある。
この実写映画版進撃の巨人がそういう上級SFの類を目指したものだ、という意気込み自体は感じられるだけに、脚本の中途半端さがもったいない。
原作漫画では、壁の外ではなく、壁そのものに謎、神秘性、宗教性を持たせているところがうまいと思う。
特撮に関しては、前作ではあまり感じなかったが、今作では妙に古臭い印象をうけた。音楽や、カメラ、着ぐるみ感のある映像など…。個人的にはこれはこれで味があって良いと思う。好きずきが分かれそうだけど…。
あと、邦画SFではいつも感じるんだけど、画面がくっきり明るくて人物がはっきり見えすぎてリアリティがない。「汚し」も中途半端で、髪はさらさらきれいだし、お顔もちょっと土つけたくらい。
たぶん俳優を美人にとらなあかんという決まりがあるんだろう。そのわりに、ミカサが空から降ってくるシーンのブサイクさにびっくりしたけど…。
結果
並です。内容はそんな面白いって感じもなく、面白くなかったというほどには無いというか、普通でした。原作ファンを多く抱えてる作品で並はちょっとアカンとは思いますが、力入れて作って宣伝して話題性もあり、収益としてもまずまずなのではないでしょうかね。作品がどうのこうのというよりは、こーゆうのは監督も原作が好きでやってるんだろうし、いいんじゃないでしょうかね。本当に特別面白くないのでなんとも言えないですよね。
なんかエレンもやたらうぉーて叫ぶし、ハイジも煩いなってなるだけだし、ミカサの立ち位置も腹立たしいし、後編にして巨人達があまり出てこなくて恐怖が少ない。複数の巨人に人間が蹂躙されるのはなんとも言えない見応えがあったのになー。エレンVSシキシマさんもウルトラマンにしか見えないし、戦闘も驚くような動きスピードも無い。隊員達の死に方雑で見てらんない。キャストに実力があるのに、パワーバランスが悪い感じ。エレンミカサアルミンツキシマぐらいであとモブって感じでも通じる。最後の巨人も大きくすりゃいいだろってたいして戦闘という感じもなく、セリフもダサい。長谷川さんは素晴らしいですねモズが楽しみ。
壮大なスケールで描きたいけどみみっちい感じ。悪が全然見えてこないただただ死んでいく感じで感情が乗らないっていうのか。悲惨さが遠く遠く。
なんか凄い酷評になってしまいましたが、全然見て嫌にはならなかったです不思議と。あの世界観に近づけただけで凄いなと思うし、映像も楽しめる。ただ、ドラマチックじゃないからお話の魅力を4分の1にしちゃったなと。
原作熱心でも無いから、まあ楽しく観れたんですが、続編あり気なあの感じももう無いでしょって思います。
今作の1番はクレジットにクレバの名前があった事ですね。驚いたし心が弾んだ。クレバ好きとか関係なく。
特撮の巨人。
随分と後編は短いのね…^^;なんて思ってしまった、やっぱり感。
内容はガラリと変わり(って巨人があまり出てこないからだけど)
あの気持ち悪い描写が堪らなかった自分には幾分観易かった。が、
まぁ、ベラベラクドクドと語る語る!長いんだよな~、説明が!
今作の前にピクセルなんていう、楽しく下らない作品を鑑賞した
ものだから余計にこの作品のクドさが身に沁みてしまった。うー。
前作未観、或いは忘れている人向けにあらすじを盛り込んだ冒頭
から続きは始まり、エレンが飲み込まれた後登場したあの巨人は
一体なんなのか、そもそも巨人はどうやって誕生したのか、軍部
との関係は、など一応キレ~イに説明が為されるので謎は解ける。
特にスッキリ!はしないが、あぁそういうことね。と、原作とは
どこがどう違うのか分からないけど、自分の中では終了した感覚。
巨人に喰われてしまった人々のことを考えると不憫でならないが、
これで人類が平和になるわけでもない結末など不安だらけの印象。
何かこういう救いのない話が(今のご時世分かるけど)増えたなぁ。
戦い方などやっていることは変わらないので観辛くはなかったが、
某TV番宣で特撮チームが嬉々として今作を製作する現場を見た。
あーこの場面はそうだったのか~など裏構成を見た方が楽しめる
という、なんだかオマケ映像にて本作を理解する番外感は奇妙だ。
(巨人メイクとか面白かったわ。あーこの人がこの巨人やったのね)
脚本がマズイ
やってる事は凄いんだ。
十二分に大作だ。
盛り込もうとしてる事も、理解はするし、察する事もできる。
ただ!
原作ファンは、怒って当たり前だろうと思う。
「進撃の巨人」という看板…いや…エレンとミカサ、アルビンが出てこず、完全なるアナザーストーリー、もしくは、時間軸を同じくする「もう一つの部隊」として、描いていたならば、美味しいトコだけ食べられたろうにと思う…。
残念で仕方がない。
特上の松坂牛が目の前にあり、肉汁が滴り、ジュージューと音を上げ、一切れ口に入れた途端、
「???」
なぜ、この味付けにしたんだと、地の底に穴掘るくらい落胆する。
そんな感覚に似てる。
原作がある以上、そのキャラには背負ってるものがある。
別の物を背負って、同じ名前で登場されても「いや、そりゃないぜ(>_<)」となるのは当たり前だ!
なら、同じ名前の必要がない、逆に混乱する。
数奇なる運命に翻弄されるエレン。
そのエレンを無条件に受け入れ、世界まで敵に回しても彼の側に居続けるミカサ。
これは、巨人どうこうとは別の物語の柱のはずだ。
そこをぶらしてしまうのならば、それはエレンとミカサである必要がない。
壁やら巨人やら、支配やら解放やら、原作が持ってるであろうテーマに則したテーマも流れてはいたが、その柱を崩したのなら、名前も変えて欲しかった。
物語がある程度の完結というか、節目を迎えてるのも、なぜか、なぜか!足早感がして悲しい…。
残念である。
CGのクオリティーも凄いし、世界観の再現度も高いのだ。
ただただ「アナザーストーリー」であればと…そうであれば、ここまでファンからソッポ向かれる事もなかったであろうと悔やまれる。
原作にはまだ出てこない、支配者もしくは管理者の存在。
供給されるエネルギー。
洗濯された真っ白なシャツ。
ミュージックボックス。
100年前の記録映像。
どれもこれも要らない。
変化球ではなく、真っ向勝負で原作にぶつかって欲しかった。
そして、車よりやはり馬の方が世界観に余計な先入観を挟ませないと思った。
ちょっと安直な改変に頼り過ぎた感が否めない…残念でしょうがない。
ただ、絵作りは凄まじいんだっ!
技術者は無茶苦茶良い仕事してるんだ。
ホントに、ホントにっ!
裏方が心血注いで闘っている跡が見えるだけに、残念で残念で…。
もっと評価が高く、興行収入も高ければ、日本映画の未来も変わったかもしれない。
そう思えるくらい残念だ……。
結局怪獣映画
はじまって暫くの時間はまー退屈。
前編はまだ大勢の巨人の描き方が魅力的だったが、今回はそれがあまりなかったので残念。
途中、巨人同士の戦いがあるのだが、結局監督はこれがやりたかったのだなと思ってしまった。結局怪獣映画がやりたいんだなと。
そこが見せ場なのはわかるのだけど、何だか気になったのが音楽。音楽の使い方。戦闘的な音楽が流れ始めると、案の定戦闘が始まる。なんかダサいんだよな〜。
上手な映画は音楽を感じさせずに、でも効果的にきいてると思う。
あと白い部屋もまーダサい。
ストーリーのラストはまあわからなくもないが、そうだったのかー!とも思えなかったな。
人間ドラマの運び方が下手だと世界に入りづらく、どんなに役者が上手くても引いてしまうなという例の様な映画だなと思った。
戦え!巨人たち!!
今回もびゅんびゅん 飛び回り 巨人と戦うシーンは迫力がありました。春馬君の他にある人物が巨大化して巨人となり戦うシーンは
もう大迫力です!
ただ 前後編にする必要があったのかどうかは疑問です。
続きにしなくても 1本にまとめても良かったような気がしますが
むしろ終わらない物語
大量の酷評レビュー、でも前売券は購入済。心地よく寝る事も覚悟。でもそんなひどい事はない。
確かに少々、脚本の作りが甘く、シキシマの語りに頼っている所もあるだろう。
でもこの程度であれば許容範囲では?
個人的にはハジが徹底徹尾、巨人オタク、兵器オタク振りを発揮していて、そこを石原さとみがやっている事に萌えました。(^^;;
終わりが思わせ振り。さらなる続編がある?
微妙…
グロテスクさを求めていたわけではないけど、前編の方が迫力があって面白さがあったと思ってしまった。最後シキシマとエレンが巨人になって戦うところは、えっ?!ウルトラマンみたいな展開!!!?と思い笑ってしまった…(⌒-⌒; )
進撃せよ日本特撮……技術!!
原作改変がファンの逆鱗に触れたりスタッフのなんだか大人げない発言が流布したり、
原作未読&ネットに疎い自分からすると本編以外の所で攻撃されてる感がある『進撃の巨人』実写版。
前編をかなーり楽しんだ自分は「まあ映画として楽しめればいいんじゃね」くらいの気構えで後編を鑑賞。
……したんですけど。うん、はい。
最初に結論から書くと、後編は乗り切れなかった。前編の勢いを維持できずに失速。
スコアで言うなら前編★4.25、後編★3.25、といった感じかねえ。
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前編はおぞましい巨人の襲撃シーンや主人公エレンの変身&大逆襲など、
映像的にも感情的にもボルテージの高いシーンが多く、薄めの人間描写等はあまり気にならなかった。
だが後編に来て、この“薄めの人間描写”という部分が悪い方向に効いてくる。
後編でそれまで付き添っていた仲間が次々死んでいくのに、驚くほどこちらの感情が動かないのだ。
帰りを待ってる弟たちがいる……とか主人公をライバル視してる……とか、
いちおうキャラの背景は描かれている筈なのに。
いちばん時間を割いて描かれてきた主人公エレンやミカサの葛藤さえもイマイチ心に響かなかったのは大いに痛い。
これは演技よりはセリフ自体が大きな理由かと思う。
状況説明のセリフについてはスラスラ出てくるが、
これがこと感情を伝えるセリフになると途端に拙(つたな)くなる。
食いしん坊ガールとミカサの会話やら、「心の壁は?」という謎発言やら、
概念的というか、肉抜きし過ぎて訳の分からない骨だけ残ったようなセリフばかり。
そもそも月並みな苦悩を訴えるだけではキャラクターは物語に配置された記号に過ぎない訳で、
彼らが観客と同じ血肉の通った人間に思えるような、もっと細やかな表現が必要だったんだろう。
なかでも違和感を感じたのは、シキシマ隊長。
前編ではあの妙に艶っぽいキャラを気に入ってたのだが、後編で一気に「何なんこの人」となる。
巨人狩りのエキスパートで真相を知る人物でクーデターの首謀者で巨人化もできて恐らくはエレンの兄貴で……
……ひとりでどんだけ設定背負ってんのアンタ。
爆弾で現体制をぶっ潰すという陰謀をなぜか後からエレンに聞かせて反発されたり、
最後の決着もよく分からない内にいきなり心変わりした彼がつけちゃったり、
行動がいちいち不安定過ぎ。
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はい、人間描写については以上。
次は物語に関する違和感。
物語の真相は簡単にまとめると以下のようなもの。
『巨人の襲撃は、巨人化を自ら制御できる一部の人間を利用して政府が仕組んだもの。
巨人への恐怖で壁外への憧れを抑圧する事で、民を統治しやすくする事が目的だった』
なるほど、OK、概ね了解。だが疑問がある。
國村隼演じる“士官”とかシキシマ隊長とか、今までどうやって巨人から人間に戻ってたの?
長時間巨人になると大脳皮質が同化して――とか何とかピエール瀧が話してた気がするが、
巨人化できる別人を利用するならまだしも、本人が巨人化しちゃったら誰が止めるん?
そもそも巨人化する人間は危険視されてるのに、二人ともよくあれだけの地位に就けたもの。
シキシマがとんでもない反乱分子で、おまけに壁外調査の隊員たちの死を
全員偽装してた事まで見抜けなかったなんて、政府の警戒体制もザル過ぎだし。
あれ、そういや草薙剛も何やってたんだっけ? 巨人化抑制? 巨人化促進?
説明不足なシナリオにも納得いかないが、その他細かな描写もおかしい。
騒ぐと巨人が集まる!って前編であれだけ言ってたのに今回は真っ昼間にトラックで
ガタゴト走るわ「うぬぅぁあああ!」と葛藤&絶叫するわ爆破するわの大騒ぎ。
邦画でよくある「なんで早よ撃たんの?」というシーンも3回くらい登場するし。
前編ではそんなヌルいシーンはちゃんと避けて作ってたと思うのだが、一体どうした。
後編は色々とザツな部分が目立ちすぎる。
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はい、ここまでボロクソ書いてますが、判定3.0は僕の中では「まあまあ」の意味である。
ここから3つ褒める。
一番の救いはやはり映像面だ。
初見ほどのインパクトは無いし、巨人対巨人の格闘戦も他の特撮と比較してチープに思えたが、
(巨人と小さな人間等の対比はスケール感が出ているが、
あのシーンは特撮ヒーローものの殴り合いの延長みたいに見えてしまった)
それでも映像的なテンションは相変わらずムチャクチャに高い。
ドラマ面の不満は多かれど、怒涛の映像にグイグイ引っ張られ、最後まで楽しんで観ることができた。
なかでもクライマックスの画作りについては素晴らしいの一言だ。
ビルよりデカい大型巨人に対して、ナマミの人間が戦いを挑むシーンの圧倒的なスケール感!
空に飛び上がった人間の肩越しに、巨人の胸から頭がめいっぱいにスクリーンを支配するあの画!!
背筋にゾクゾクきましたよ。
2番目。かろうじてだが、テーマ。
今の世界の壁を壊してさらに広い世界へ出るというテーマはありがちではあるがポジティヴだし、
主人公らが壁から解放されるラストは清々しい印象を残していて良い。
『天国の奴隷よりも地獄の自由』……
いやあ、つくづくクサいセリフだと思うけど、いいじゃない。若くてまっすぐで。
(けどエンドロール後のアレは要らん。面倒臭い。)
3番目。石原さとみ。
映像に負けないよう誰もがハイテンションな演技を披露しているワケだが(國村隼さえも!)、
ギークな隊長を演じる彼女は他を圧倒する異次元テンションで後編でも存在感を発揮。
巨人や戦車やRPGでヒャッハーしまくるあのキャラは重くて色々と面倒なこの物語では一種の清涼剤だった。
あんた偉いよ。頑張ってたよ。あたしゃ見直したよ。
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てな訳で、後編でかなり評価を落としたものの、
日本映画が超大作的なスケールという点においても世界に
通用するレベルになってきたと実感できたのは素直に嬉しい。
ハリウッドより遥かに低い予算でここまで出来るというのは、正直スゴい。
あとはこういう超大作でも細やかなドラマが盛り込めれば何よりかね。
(前編の時点でその辺りを冷静に指摘できるロロ・トマシさんとかは流石だと思う)
僕もまあ思い入れのある作品(『ゴジラ』とか『サイレントヒル』とか)を
ムチャクチャに改変されたら怒るとは思うが、この出来で最低点の★0.5なんて付けちゃったら
後々他の映画を評価する時に困ると思いますよ多分。
良い所だってちゃんとあるし、楽しめました。
はい、以上!
<2015.09.19鑑賞>
前作より見劣りした
酷評されすぎてモチベーションが下がってしまったんだろうか?
尺が短いのに前作の回想が長かったし、変に間延びしたシーンもあってスカスカな印象でした。
場面展開も少なかったように思います。
原作とは割り切って観てる方なんですが、題字といい変身シーンのBGMといい怪獣映画にみえてしかたなかったですね。
政府の陰謀とか2作で上手く話はまとめてると思いますが面白かったとはちょっと言い難かったかな。
シキシマはエレンの兄ということなんだろうけど、ピエール瀧が撃たれてからの、あの流れではシキシマが兄で巨人なんですね!という事がバレバレ過ぎて手抜きにみえました。
もう一つ二つ展開を挟んで最後に兄弟だったのかー!!って驚かせて欲しかった。
兄弟設定は悪くはないと思うんですが名前がね、、、
本名かはわからないけど兄がシキシマで弟がエレンてそんな和名と洋名を分けてつける親は、なかなかいないだろう。
なんならシキシマとミカサが兄妹ですという方がしっくりきます。
最初から兄弟設定ならシキシマはリヴァイを改名してるわけだから、どうせならもっと寄せた名前にして欲しかった。
爆弾の使い方もイマイチで巨人パワーで壁は崩せそうな気がするし、シキシマも爆弾なくても内地の壁壊せるでしょうと思うんですが、う〜ん、、、
ラストのミカサに助けられるエレンからの光に包まれるシーンとか、壁の外は海でしたとか、ベタベタなドラマを観てるようで、これまたイマイチ。
最後ちょっと謎めいたシーンがありましたが続編はないだろうなぁ、、、
やったらやったで観ますけどね。
唯一、ほぅと思ったのは、草なぎパパのキャスティング。
そう言えば、ぷすまで出るとか言ってたのを思い出しました。
ちょい役ですが重要人物で驚きのキャスティングでした。
総評としては割り切れば、そこそこ観れるですかね。
前編よりは…
着地点無かったらどうしよ〜?と思いつつ観に行きましたが、あって良かった。
エンドロール途中で帰っちゃった人達には、ただのツマラナイ作品で終わっちゃったのでは⁈
だからと言って、面白かったか?と言われると…×××
前後編に分けたにも関わらず、かなり雑なストーリーだし。
ただの、巨人の兄弟喧嘩に巻き込まれて死ぬ人、多数…みたいな?
兄弟にする意味とか、全く無かったと思うし。
死ぬ必要も無かったよ〜な…
石原さん演じるハンジ以外、特に印象にも残らなそうな作品だなぁσ^_^;
うん、、、
観た人の感想聞いてから観に行ったから、かなりハードル下げてたけど、それを越えるか越えないかぐらい。なんとか観れたという感じ。思うところはたくさんある。
まず、原作の世界観が崩れすぎてて、別物だと思わないと観てられない。それなのに原作に近い演出を所々入れる。一体、鑑賞者にどう観てもらいたいのか全くわからない。あの人が巨人だったっていうのも大体予想がついたし、巨人がピンクだし、無駄に血をピチャピチャさせてるし、ぐちゃぐちゃでどこをどう反応すればいいのかわからなかった。それに巨人たちがピクニックしてたけど、なんなんだあれは。切羽詰まった人間をほのぼのしてる巨人と比べて際立たせたいのか?それにコンビニのJK見たときは唖然と納得。そっか、そっか。進撃の世界観崩壊。このためのタイトルだったのね、まさにエンド・オブ・ザ・ワールド!それに壁の外はすぐ海だし、壁作らなくてよくない?まあ、結局、わかったことはここ(舞台)は日本なんだということ。進撃の巨人は日本のものなのだよ、見たか!世界!と言いたいのだと解釈。
謎はすべて解けた
巨人の戦いは迫力満点で、とても面白かった。
エレンの成長がよく演じられている。
白い部屋でのエレンも美しい。
春馬は、メロスだ。
誠実で心優しい男
心無い、汚泥レビューの濁流を泳ぎ切り、悪意に満ちた幾多の論 評をかいくぐり、くじけそうになる己の心に打ち勝ち、仲間を信 じて走り抜いた。
高名な評論家であれ、世界一と自認する進撃ファンであれ、懸命に取り組む者を悪しざまに非難する権利も資格もない。
そもそも、小説でも、映画でも、漫画でも現実とかけ離れたもので、ありえないものである。そのレベルでとやかく言うのは、具の骨頂だ。
荒唐無稽であれば、それは面白く、愉快だ。進撃の巨人のように。
酷評レビューに惑わされず、自分の感覚で確かめてほしい。
エレンとシキシマ最高です
最初から原作とは違うと聞いていたので新しい実写版進撃の巨人として観る。悪意ある評価は気にせず真っ新な気持ちで観ようと思いました。
面白かった!!!!
後篇は最初から引き込まれ、あっという間にエンドロール。
人間模様と特撮とどちらも楽しめました。
なぜ酷評の嵐とか言われるのか??????
正直パンフレットで書かれている事が伝わりきれてない部分も多いとは思いますが、それよりエレンとシキシマの関係に興味が沸きました。エレンの兄であろうシキシマ。二人の過去を知りたいです。
シキシマの狂気と謎めいた台詞。あの演技が現実離れした進撃の巨人の世界観に見事に嵌っていて面白かった。
三浦春馬さんエレン、長谷川博己さんシキシマ、二人の白い部屋のシーンは圧巻でした。演技に引き込まれました。
そして石原さんハンジ、水原さんミカサ、本郷さんアルミン、他の皆さんアニメから抜け出た様でした。
残念だったのは、前篇後篇にわけたのなら
もう少しエレンとシキシマの関係
シキシマとミカサの関係の描写が欲しかったです。
前篇で死ななくても良い配役も多かったのも残念です。
シキシマが巨人になった時「知っていたのか?」と聞かれたミカサは「うん・・でもあんな・・・」と呟いていました。
ミカサは何を言いたかったのか?
ミカサの知っている事はどこまでなのか?
謎の部分もとても多かったです。
悪意ある評価を読むより自分で感じたことを正直に伝えたいです。
ネガティブキャンペーンと化したレビューサイトにうんざり。
進撃の巨人 後篇。 充分楽しめました。
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