「シキシマ？」進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド　kossyさんの映画レビュー（感想・評価）

　原作とは違った展開になったようだが、政府の武器を奪おうとするシキシマ率いるテロリスト集団にもっと頑張ってもらいたいと感じたのは俺だけだろうか・・・見るからにイスラム国の連中のような雰囲気でもあり、巨人とは違った恐怖感を覚えさせようとする狙いもわかる。しかし、その反政府の意向に反するエレンの気持ちが逆にわからなくなってしまう。どんなに崇高な理念でも人を殺しちゃいけないとか・・・

　アニメ版の後半に登場する女型の巨人の正体がアニだったとか、そんな中だるみするストーリーは一切無視してあるところは潔い。リヴァイっぽいキャラであるシキシマを反政府リーダーとして作ってあるところも好きだ。ファンの気持ちも配慮してるのかもしれないが、悪いのはクバル（國村隼）だったというオチ・・・そして外の世界を見るためだけに頑張って戦いぬいたというラストには動機が弱すぎると感じる。

【2016年ケーブルテレビにて】