バケモノの子のレビュー・感想・評価
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一人ぼっち×一人ぼっち
映像がとても綺麗でした。
3Dだったらもっと面白かったんじゃないかな。
海外作品は増えてますが日本でも3D作品どんどん出して欲しいですね。
私は役者が声当ててるのはあまり好きではないんですが本作は、なかなかしっくりきけました。
熊徹と子供時代の九太が特に良かった。
ストーリーも良かったですね。
おとぎ話のような世界と渋谷という我々のリアルな空間が繋がっているという世界観が面白い。
一人ぼっち同士が、いつしか支え合って大切な存在になっていく。
そういう想いを胸に抱いて生きていく。
この作品ではビジュアル化されて表現されてたけど、実際に家族や恋人、友人、大切な人への想いを胸に宿して生きてる人はたくさんいると思うんです。
今胸に抱いているそういう想いを大切にしようと改めて思わせてくれる作品でした。
細田守監督作品は入道雲がよく似合う
やはり細田守監督作品は夏の入道雲がよく似合う。
何よりいいのは原作モノではないオリジナルであるところ。
近年は邦画も洋画も原作モノやヒット作の続編、ドラマの映画化がほとんど。メジャー作品に限れば、オリジナル作品の少なさといったら……。その中でも良作といえる作品は年間でも数えられるほどではあるまいか。この作品はそのひとつに数えられていい。
ただ、少し説明しすぎな部分はあると思う。特にクライマックスでの回想シーンは不要だったかな。
クライマックスは印象的
九太が生意気で全然いいと思えなかった。お母さんが亡くなった時点であんなに頭ボサボサでホームレスっぽい外見じゃ大事にされてた子な感じがしない。反抗的な九太の態度から見て、叱らない育児というやつかもしれない。躾が出来てない感じがしていやだった。
自分ひとりで生きてきたような態度でちっとも頑張れと思えない九太と怒鳴ってばかりのクマテツとの前半は本当に飽きて寝てしまった。
ラスト、渋谷でのシーンは圧巻。空から襲い掛かってくる鯨が美しくてかっこよかった。スクランブル交差点を影だけでぬらりと追いかけてくるところも怖くて美しかった。個人的にこの監督の作品はデジタルなシーンしか好きじゃない。キャラが、どんなに設定がたくさん乗っててもただの記号にしか感じない。いかにもなアニメ絵なんだから、そろそろプロの声優に命を吹き込ませるということをして欲しい。下手な声で見るの結構つらい。
白くてもモフモフした毛の生き物にはあざとさしか感じなかったです。
バケモノの『子』?
出会いから成長するまでの過程は面白くワクワク見れたのに、中盤を過ぎたあたりから急にえ?って思うシーンが多々
熊徹のキャラは良かったけど、ドラマにもなった某小説の登場人物と設定がややカブっている(父親的な熊徹とお坊さんとか)
行方不明で捜索までされていたのにそこには触れず、住民票とかお役所関連が厳しい
ヒロインなる楓があまり共感が持てない(ラストの登場もいらない)
離婚して音信不通だった父親が、あまりにいい人過ぎて、なんでこの夫婦離婚したの?って疑問が残った
この監督は、登場人物の誰かしらに別れをさせる。
サマーウォーズはものすごく面白くてファンになったけど、この作品とオオカミ~はなんだかラストに寂しさが残る
そしてタイトルのバケモノの子って、ここは弟子で良いのではないでしょうか?
熊徹は立派に、父親でしたが、本物の父親が出てそちらの世界で生きて行くって決めた時点でタイトルが合わなくなった
母親が死ぬのではなく、父親が死んで後に母親が登場したら、熊徹が父親代わりでって方がラストも、母親を守る為、自分のやりたい道に進む為って流れがキレイな気がしますが…
盛り合わせ
色んな要素を詰め込んで、逆にくどかったような…
化物と人間の奇妙な親子関係っていうドラマに終始すれば、しっかりまとまったと思う
人間の闇とか別にいらんわ
主人公が9才から17才に成長するシーンをダイジェストにしたのは残念だった
すっきり面白かった!
TOHOシネマズ新宿で観てきました。
遅い時間の観劇でしたが、大きな劇場が満席に近いくらいの状態だったので、それだけでこの作品の注目度の高さを感じました。
内容としては、特に難解なところもなく、かといって薄いわけでもなく、観た後に爽やかな満足感を感じることのできる大変面白い作品でした。笑ったり涙ぐんだりしたい人にはいいバランスの映画と思います。
本作の中核でもある熊徹と九太の関係も、仰々しく感動を押し付けてくるようなものではなかった部分に好感を持てました。予想していた結末も、やや斜め上の方向で裏切ってくれました(笑)
ただ、楓ちゃんの存在に少し違和感を感じたので、-0.5となりました。(それでもたった0.5です。十分面白いです)
バケモノの世界から、再び人間の世界へと九太を繋ぐ役割としての存在だと思いますが、あまりにいい子過ぎてちょっと引きます。俺の人間性が歪んでいるのかもしれませんが。
(夜遅くまであんなところに待っているとか、軽いホラーです。仮にも渋谷なのだし、少し危険だったのでは…)
おまけに聞き分けが良すぎるというか、順応性も高いので、完璧すぎです。ここら辺の違和感は、前作のおおかみこどもの母親にも感じたものに近いです。監督の女性に対する理想像なのかなぁ…
総合すると十分に面白いです。新・冒険活劇と謳うだけあって、夏休み映画にぴったりなのではないでしょうか。冒頭部の映像のクオリティの高さから、速攻で引き込まれること間違いなしと思います。おすすめします。
長々と失礼しました。
すごーく楽しかった!
粗野でテキトーな熊鉄と、雛のような九太の掛け合いが最高に煌めいていました。こういう男親との掛け合いは憧れます
意味は自分で考えろ! by熊徹
現在劇場公開中です。頑張ってふわっと書きます。
が、書きすぎるかも?あと、ちょいちょい上から目線になってます。すみません!
ジブリ制作部門解散により腕の良い作画描きさんが野に放たれたので、その生存確認をしてきました。
あの頃の、説教臭くなる前の、何かよからぬ使命を背負う前の、輝くジブリmeetsスネ-キーモンキー蛇拳&白鯨in渋谷です。
本作は単層ストーリーではなく、観客のEXPに応じてそれぞれに違った物語が展開する村上春樹メソッドです。
何もしらない物語の表面をなぞる幼い子供達にとっては、孤独な子供の成長&冒険活劇になり、そこそこ年齢を重ねてるけど、最近のなんでも説明してくれる優しい世の中に慣れ、ましてやネットで「ググれカスw」なんて言われたことがない、諸々と鈍ったオトナ子供が恥ずかしげもなく「説明が足りない。ワケ分かんない」と言っちゃったり、そうではない映画好きや小説好きでは違った地層に潜ることとなり、それぞれに違った世界が広がる仕掛けと企みを持った秀作です。
細田監督、なんだか階段を一段のぼった感があります(あ、上からすみません)
そして、ジャッキー・チェンの"スネーキーモンキー蛇拳"オマージュが随所に!
予備知識なく観に行ったので、思わず「え!聞いてないよ!」と身を乗り出しました。
あの怒鳴り合いながら師弟の絆を深めて行くところは、ドランクモンキー酔拳を彷彿とさせます。
ジャッキーの初期カンフー映画が大好きな私が、どれだけ鼻息を荒くしたか!
「熊徹の足跡の上をなぞって九太が技を習得していく様は、蛇拳のワンシーンと全く同じなんだよ!あと師弟が戦うシーンは……(ネタバレ自粛)」と、近くの子供に教えたかった(笑)!
あと熊徹は"白鯨"に出て来る、独自のルールで生きているクイークェグと被る。じゃぁ九太はイシュメルで、白鯨は……?
敵役の少年は、実際なりたかった物ではなく別の物に変身するが何でか?とかネット上に散見されますが、いや、白鯨読んだら、たぶん分かるですけどねぇ……。ネタバレになるので話せませんけど!
で、そんなオトナ子供が騒いでいて、賛否両論のようです。
だから、劇中で熊徹がこう言っています。
「意味は自分で考えろ!」
そういうことです。
リスクファクターがちゃんとしてる!(分からないことを承知で書きますが)ジャングル大帝の"ブブ"的メソッドです。
中島哲也監督も、見習って欲しいです(あ、上からすみません)。
ある種の観客の思考を先回り。いいです。
そういう分かんない観客弄りを、意図的にしれっとするとこ、好きです。
蛇拳とか白鯨、今までのジブリ作品を観た方であれば、また別の楽しみが生まれる筈なんです。
※白鯨を今更読めとは申しません。だって上巻はただの鯨蘊蓄ですし、もの凄く読むのが苦痛なんですもの。
冒頭の火花散る炎の幻想的な美しさ。これから始まるであろう、冒険活劇の予感を感じさせる音楽。そう!このムードはまさに1970年代の香港カンフー映画!※分かる方には分かって頂ける表現だと信じております。(笑)
渋谷の街並みも、渋天街に並ぶ食材も描き込んでますねー。
ラストのアレは、冒頭の炎の赤との対比で美しかった!
真っ直ぐなテーマも、そこに持っていくまでのストーリーも素晴らしい。
師匠と弟子、父と子、熱いアニメでした!
久々に良いアニメを観ました。
PS 主題歌のミスチルが不満です!
ミスチルが苦手だからってのもあるかも知れませんが、本作のテーマをネタバレし過ぎだと思う。無粋。
これまでの作品と比べると
この監督さん、誰かが死ぬか消えるかしないと
いけない病にでもかかってるのかしら?
映画が始まった当初から、今回はいなくなるんだろうと
そればかり考えてしまい、できれば私のこの思いを覆してくれるような
作品だったらと思ってしまいます
ただ、背景などは、正直圧巻の綺麗さでした
絵のタッチなんかは好きな監督さんなので、
出来れば方向性をちょっと変えてくれると、もっと面白い作品ができると思う。
何かを犠牲にしないとエンドに出来ないのか?
前作も以前の作品もそうですが、何かの犠牲がありエンドを迎えている。
途中までものすごく良かった。面白い!と思った
が、成長してからヒロインとなる楓が出てきて、事あるごとにでしゃばってくる。
ラストの戦いでも、ヒロインが邪魔で足手まとい。挙げ句、でしゃばってラスボスなる物に語りまで始める。
神になったあの方ですが、神は皆のものではなく、最後は個人の胸の中に生き続けるって設定も謎だった
ラストもあっさり向こうでの生活を選んだけど、もう一人の人間はそのまま生き続けるんですね。
そして、最後の最後にまたヒロイン登場しましたが、お呼ばれに値しました?
ラスト30分まで☆5だったけど、気持ちよく誰も犠牲にならず、最初と同じ風景の穏やかにラストを迎えることがこの監督には出来ないのかな?
途中までは面白い。人間世界は描く必要があるのかな?と思う。受験生?...
途中までは面白い。人間世界は描く必要があるのかな?と思う。受験生?で締めは意味がわからない。化け物の世界はあんなに長く居たのに、アッサリ過ぎて、ビックリした。他にも色々とあるが、世間が騒ぐような大作には思えなかった。
個人的な好みによる
音楽は良いしキャストも最高に合ってる!設定も好きだし映像もかっこいい!熊徹と九太の絆にも泣かされた。
ただ一つ残念なのは、私のヒロイン像が細田監督と相容れなかったこと。
まーヒロインの楓が鬱陶しくてしょうがない。なぜ強引にラストの場面に絡ませたのか、もう少し控えめでも文句はなかったんじゃないかと思った。
ヒロイン一番盛り上がる場面で、でしゃばってきたせいで感動して浮かんでいた涙が一気に乾いた。ヒロインの行動にイライラしながら見てたので印象はイマイチでした。
ストーリー展開もなんとなく予想つきそうな感じでそこまでワクワク感はなかったので低評価です。好きな人にはすみません。
王道に泣ける
非常に良かったです。
細田ワールドの生み出す入道雲と夏の少年少女たちにおける成長物語は、気持ち良いです。
今回は、おおかみこども同様、主人公の成長シーンは主なイベントを除いて簡略化されていました。
大筋は2つ。
キュウタが自分の人生を見つける成長物語と、熊徹とキュウタの親子愛のような師弟の絆、「親父と息子」の物語。
今作でもいったところか、やはり画力とCGアニメーションの素晴らしさはスタジオ地図ならではです。中でも、人混みの細かさ、主観での逃走シーン、最後のバトルシーンは美しいです。
細田守監督作品は、単純な勧善懲悪や問題解決というストーリー展開でなく、深いテーマの解決を持っているものが多い気と思います。それは将来の不安、子供であることの歯がゆさ、他者を受け入れること、自分を知ることなど。
今回であれば、まさに自分は何者でどこへ行くのかというのがキュウタの最大の悩みだったと思います。
一郎彦について、闇の内容は察しがつくのですが、もう少しドラマチックにしてあげないと、かなりしょっぱい人になってませんか?笑
一郎彦を取り巻く猪王山家の華やかさをもう少し見たかったですね。
子供にはちょっと難しいしかなー
最後のクジラは確かに綺麗で幻想的でキュウタが一郎彦の闇を受け入れるという点ではかなり新しい手法でしたが、実写に慣れてる人が見ると受け入れられない感はあると思います。
熊鉄の九太への想い♡
良かった~♪
熊鉄の声が役所広司って知って、え~って思ったけど、普段の実写の感じよりも豪快さだったりコミカル感があってすごく良かった♡
逆に九太役の染谷将太くんは実写の方がイイって思っちゃいました!
幼少期の宮崎あおいは良かった☆
熊鉄の九太への想いがすごくステキで泣けました~
やっぱり細田さんの作品好きです♡
シナリオが雑
くまてつが気持ちのいい人物でよかった。
なぜいきなり鯨の文学に興味を持って、偶然その本を目にしたライバルが鯨のイメージで攻撃を仕掛けるのか、あまりに唐突で雑だった。イノシシなら腑に落ちやすいのではないだろうか。
主人公の親戚の態度があまりにひどい。分かりやすさを優先させた表現だと思うのだが、ひどすぎて雑な感じがする。
主人公のくまてつに対する態度が悪すぎる。意思の強さを感じさせるのだが、あんな態度の子供は大嫌い。立場をわきまえて、最低限の礼節を守った上での生意気さを表現して欲しかった。
主人公の実の父親が何の落ち度も描かれていなかった。単なる善良な人で、お母さんもいい人そうで、それで一体なぜ離婚をしたのか不明だった。だらしないとか浮気性だとか、それでも魅力的だったというような人物像でお父さんを描いてほしい。
約束された特別な人が、約束通り特別恵まれた人生を送るというような話で、全く感動できなかった。元々主人公の能力が高いのも、見ていて他人事という感じがした。
それでいて、くまてつを心に宿しながらその後、剣をにぎることなく、バケモノ界とも離れて生活するような結末だったが、いいのか? リーダーとして活躍すべきじゃないのか。
バケモノの世界では人間は心の闇を抱えている存在だと決めつけているのも不愉快だ。そういう人もたくさんいるとは思うけど、闇を抱えているのはご自身なのではないでしょうか。
くまてつがよかったし、退屈もしなかったけど、面白いとは思えなかった。
面白かったよ
前半はもう凄く良い!!
(主人公の設定紹介は時間の関係上なんであの位でギリじゃないかと)
男子たるものあれ位でなくちゃ、とか思ったり。
熊鉄も名は体を顕すという通りのキャラだったし、二人の師弟関係(疑似親子関係)が今は失われつつある本当のあるべき(理想の)父子関係に思えた。
幼くして両親から離れざるを得なかった主人公が「強さ」を求めて熊鉄の元で修行をし、また自分だけで「強さ」を培ってきたが故に粗忽者になってしまった熊鉄が主人公と共に再び(心の)修行を行う。
「子供と共に親もまた成長する」
という言葉そのもの。
そして、心身共に成長した主人公が今度は一度は逃げてきた「人間世界」「父親」という現実に挑む。
いいよ、良い!
楓ちゃんなんてかーわいいヒロインとも出会っちゃったりして、もー、こりゃリア充まっしぐらじゃねーか!!(実際鯨から逃げてる前も恋人繋ぎだったもんね!)
でも、最後がバッタバタだったなと。
楓ちゃんという存在が出現したのにもちゃんと意味があるのはわかってるけど、もう、尺が足りなかったのかな?
そんな纏め方のように見えた。
どーしても入れたかった「師匠が命を以てでも主人公を助けたかった」というラストだけは外さなかったけど、他に散りばめられた伏線やらお助けキャラやらの処理がおざなりだったのは少し残念。
でも、ざっくり言えば良作かな?
細田さんの作品は最後がモニョる作品が多くて、良い監督さんなんだけど勿体ない。
2回の旅
劇中、九太は2度の旅に出る。1度目は熊徹達と世界中の宗師に会いに行く旅。そして2度目は自分自身のルーツを探る為、人間世界へと戻る旅。映画で描かれる旅というのは、自分自身やその周りに問題が蔓延り、それからの脱却や解決へのヒントを得る為のものとして描かれる事が多い。そして当細田監督作品においても、この過程はその後のストーリーテリングを含め、素晴らしく描かれる。
1度目の旅は何も知らない「子」から一人の「青年」へとのステップへと繋がる。それは自分自身の知恵が芽生え師匠である熊徹の動きを真似するという、工夫の発見と成長を描く。これは熊徹との親密を一気に高めていく、親と子の親密さのストーリテリングとして役割を果たしていく。
2度目は、「青年」からの視点で、自我の問題を見出していく為に、ルーツを見つめていく旅。9歳から人間社会で経なかった時間を、又かつて渋谷の街中で嫌いだと叫んだ他者との関わりを、楓やそれまで不在の存在として描かれていた父との対面によって、自らの中で噛み砕いていこうとする。自分自身が何者か、どこに戻ればいいのかわからず葛藤し、楓や父にぶつかりながら自分すなわち白鯨との対決として展開し、ラストまで駆け抜ける。
前半と後半でまるで違う
前半は親子というか師弟のような関係を中心に描いていて、九太の成長を心踊るアクションとともに伝えていたのがとても見ていて良かったです!ワクワクしました!
しかし後半は今までバケモノの世界で生きていてその世界観が良かったのに、急に人間世界を出してきて、まして受験をするというのは、一気に冷めたというか、自分まで現実に引き戻された気がしました。お父さんとの関係や、ラスボスが何故クジラなのか?など説明不足で未回収な点がその他諸々あり後半は少し残念でした。前半の世界観を踏襲しつつ後半もしっかり話を作れていればもっと感動する作品になったと思います。
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