バケモノの子のレビュー・感想・評価
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かいさーん!
渋谷がリアルに描かれていて、場所がわかるのが面白かった。
内容は、千と千尋のような、スターウォーズのような、ベストキッドのような、、新鮮味はあまりない。
誰しも持っている心の闇と向き合い、例え血が繋がっていなくても築ける周りの人との絆や強い信念で貫いて対峙しよう、というメッセージ性?
とはいえ主人公はなんだかんだで愛されていて恵まれているが、一郎彦は人間界に帰る場所もなく、育ての親の猪も微妙な性格で、弟は育ての親と血が繋がっている境遇。一番可哀想だと感じた。
役所広司はいつからかムサくてデリカシーのない役ばかりになっているが、今回の熊哲も。宮崎あおいと広瀬すずが良かった。
ウサギのか細い声での「かいさーん!」がツボ。
可もなく不可もなく
細田作品はテーマが、シンプル。
アニメにしかできないこと
メンタル回復したい時
心の剣はここにあり。
俺が目指す作品はここにあり。細田守にあり。非のつけようがない。とても洗礼された、作り込まれた考え込まれた作品。常人には考えられないものを持っている。
バケモノ界のファンタジー要素もあり、そして現実世界の過去と現在、場面展開が多いため見ていて飽きない。かと言って行ったり来たりはしない。そして、師弟を超えた友情があり、恋があり、バトルがあり、すべての要素を複合的に混ぜている。だが注目するべきとこはそこではない。俺はこの詰め込んだ内容をよく二時間半に纏められたと思う。その要約能力が細田の素晴らしいところである。つまり、俺が言いたいのは無駄な描写が1つもないということだ。言ってしまえばとても見ている人にわかりやすく作られた作品、だがそれと同時にひとつひとつのシーン全てが伏線へと繋がっている重要な役割を果たしている。これは経験を積んでいくしかなさそうだな。頑張ろう。
●心に剣を!
渋天街。渋谷の路地裏にあるってのがいいね。なんだか子供の頃に戻ったみたいでワクワクする。
ワクワクあり、お涙あり。細田守作品はよい。オリジナルなのも好感。
ひょんなことから渋天街の熊徹に弟子入りする九太。一人で生きて行く決意をする九太。一人で生きてきた熊徹。ふたりが交わって生まれるステキな化学反応。
そんなふたりにも距離ができはじめる。人間界に戻ることが多くなる九太。ライバルを倒すべく大勢の弟子を引き連れる熊徹。
人が抱える心の闇。やがてその闇がクジラに形を変えて暴走し始める。はたして九太は。熊徹は。
結局、人は一人では生きていけない。いろんなシガラミもあるだろが。
闇に飲み込まれず、あるべき場所、あるべき姿で生きていくには
心に剣を!ってことでしょか。意味は自分で考えろ!ってのもあるね。
見慣れたリアルな渋谷の雑踏の中に秘密の入り口があるという設定は夢が...
面白いけど…
惜しい…前半は悪くなかったのに
面白い映画と期待して観た映画がやっぱり面白かったら言うことなしなんだけど…。
まぁ映す側なら客がどう言おうがOKだけど、物語をもうちぃっと丁寧に出来んかったかな?
最初のファンタジーなバケモノ世界と繋がっていく様は面白い。
しかし物語を追っていくと客が「こうなって欲しい」と言う展開から少しづつズレた物語になっている。
終盤は何処かで観たような展開となり、この類いを見馴れた人々には辛口で叩かれるのは否めない。逆を言えばこう言うのを見馴れてない人には平気な人も居る。
バケモノ社会から現実社会への復帰する点も賛否両論あるところ、作りたいものを作ったらこうなったのか?
どうせなら、もっと拘ってくれても良かったが、ラストを観る限り製作も煮詰まったように思う。
悪くは無かったが、飛び抜けて良くもない…これが感想と言えば感想。
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