「期待して子供と見に行ったら裏切られる」バケモノの子 うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
期待して子供と見に行ったら裏切られる
細田守作品に期待して、かなり前のめりに見に行ったのですが、ちょっとがっかりしました。
キャラクターはみんな魅力的で、それぞれが生き生きとストーリーに絡んでくるのですが、肝心の熊徹と九太の結びつきが弱いうえに、彼らの強さの裏付けと戦いの背景、厳しい修業の日々などの描写が非常に弱く、一郎彦との因縁も弱く、ラストのうねりにつながらなかった。
もともと、細田作品は、世界観に肯定的な主人公が主流だったのに、今回は世界を否定するような主人公で、異質なうえに、余りにも宮崎駿の世界観を意識しすぎた演出に陥ってしまったように見えます。
これは、監督本人よりも、周りの雑音がそうさせたとしか、思えないのですが、いずれにしても、成功作品とは言えない出来栄えでしょう。
特に子供には退屈な内容でしょう。
2015.7.14
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