あんのレビュー・感想・評価
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どら焼きが食べたくなる
単館系だったので、一番近くの映画館を探して観ました。
が、最近になってもっと近所の映画館で上映されていた。
公開からはだいぶ経っているので、上映館が広がってるのはいいですね。
もともと、お料理が美味しそうな映画というのが好きで
「あん」はタイトルからして和菓子屋さんの話なのかな?
キャストも好きな感じだし、期待できそう、という動機でした。
映画を実際観たら「ハンセン病」という病気について
その患者さんがどういう扱いを受けてきたのかなど
ちょっと重たい設定も見えてきます。
人としての幸せって、と考えさせられる映画でした。
俳優陣はみんなとても上手で、自然で、自分もその町にいるような感覚で観ていくことができます。
伽羅ちゃんがナチュラルでこれだけ大きな役をこなしているのが凄いなと。
映像もすごく綺麗でしたし、役者の自然な空気感もよかった。
お話ももちろん。
切なくて胸がぎゅっと掴まれるような苦しさもあって
だけどきっと、徳江さんは幸せだったに違いないと思える
本当に素敵な作品でした。
どら焼きがとてつもなく魅力的に感じて
しばらくいろんなお店のどら焼きを食べて回りました。
永瀬くんが泣くシーンはたいてい自分も泣いていました。
印象の選択肢に「切ない」がないのが残念。
小豆と桜、こんなにも美しい。
河瀬監督の描写、小豆も桜もこんなにも美しいとは。魅入ってしまいました。
原作に比べて、ワカナちゃんが生き生きと動いているように感じました。
やはり、伽羅さんの凜とした美しさは、モッくんのDNAが入っているんだなあと実感しました。
俳優たちの演技に魅了された
樹木希林も良かったけど、永瀬正敏のあの雰囲気がなんともいえない。
よかった。
全体的には、期待ほどではなかった。
生きるということを考えさせられましたが・・・
ハンセン病のあたりが微妙な触れ具合で、ちょっと
個人的には集中途切れるところでした。
俳優さんたちの演技は最高でした。
観られてよかった
宝塚でやってた!
間に合ってよかった!
樹木希林が、永瀬正敏と喋る
ってだけで、感動もの。
それが、お互いのとてつもないデリケートな部分を補って
交わって、反りあって、人生を考える
どんなに自己否定的な人間でも
人との出会いが人生を肯定出来るようになる
って、凄いドラマチックなんだ。
突き放した進行に
僕のような客は大喜びしました。
説明過多じゃないってだけで
ありがたい。
この世界に生きるということ
この世界に生きることの素晴らしさを実感できる映画。
原作の主張を、言葉で強く伝えすぎず、どこにでもあるような自然の風景の美しさを映した映像や、演技で伝える。その伝わってくる想いは、温かく、切なく、優しく、そして厳しい。
自由を奪われて、差別にさらされても、深い心を持ち続けられるのは、ひたむきに生きて、あるがままの自然を愛する気持ちがあるからだろうか。
映画の中に切り取られた風景は、桜が風に揺れる姿や、緑の濃い樹々、雨で桜の花びらが落ちた水たまり、夕日を背に走る電車、小さな街中の河川など、特別な景色ではないのに、どの景色も繊細で美しい。まるで、徳江さんの見る世界を、映像で私たちにも見せてくれているように思える。
映像の美しさは、映画館で映画を観る良さを再確認できる。
最後のエンドロールは、観ている観客が皆で気持ちを共有し、希望を感じているように思えた。
自分は最後に何が遺せるだろうか?
徳江さんは辛い人生を長く歩いてきたけれど、最後には生きてきた証を「あん」で遺すことが出来た。
自分は何かを遺すことが出来るだろうか?
という感想を持った。
細かい事を言うと、偏見をもうちょっと分かり易く否定して欲しかった事と、どなたも書いていたけど、ワカナのエピソードが中途半端な事だな。かごの鳥は、ああ、やっぱりそういう事だよね。ってちょっと分かり易すぎ。
全体には良い映画で、主題歌も良い。
泣けて会場出るとき困った。
樹木希林の佇まいだけで泣けてくる
予想以上に引き込まれた映画でしたが、予想以上にテーマが重い映画でもありましたね。
差別や偏見から、こんな人生を送っていた人達がいたんだと言う事実を目の当たりにしたら、胸が苦しくなってしまいました。
ハンセン病については正直何も知らなかったので・・・。
しかしあんな状況でも生きる意味を見出して前向きに生きている徳江の生き様には、感動させられました。
また樹木希林が演じてるから、尚更その佇まいから全て彼女の生き方に感情移入させられてしまうんですよね。
雇われ店長と過ごしたあの時間、彼女にとっては本当に特別なものだったんだろうなと、しみじみ・・・。
演者と役が全く違和感ない、と言うか完全に一体化している辺りの演出は、お見事の一言。
河瀬直美監督作品は今回初鑑賞だったので、最初はちょっと不安だったんですよね、難しそうで・・・。
でもこの映画は万人がスッと入っていける河瀬作品にしては珍しいタイプだったようなので、ホッと一安心でした。
心模様を表したような四季折々の風景も、本当に素晴らしかったです。
店長を演じた永瀬正敏も、いい味出してましたね。
樹木希林とのあん作り、重いテーマの中にも笑いがたくさんあって、ほのぼのさせてもらいました。
ラストシーンも良かったぁ~!
内田伽羅が演じたワカナのエピソードだけはやや中途半端でしたが、そこをカバーして有り余るぐらいとても魅力的な作品でした。
やっぱりきりんさんはさすが。
ほんとに演技みていて飽きない。
ハンセン病で外の世界と隔絶されてしまった老女の人生を同情をひくでもなく見せて語ってくれます。
あと、河瀬監督は木々と風の使い方、写し方が毎回抜群。テーマは重いのにすごくすがすがしく見せてくれました。
正しい理解を…。
ハンセン氏病に限らず、その当時の科学技術で不可解な病は、すべからく隔離する、もしくは拒絶するのは世の常で、これを是正することは正直難しい。
人生の最後に、楽しい時間を過ごせた主人公はそれでも幸せだったのかも知れない。我々にできることは、せめて、正しい理解が得られた病に対しては正しく対応したいと思う。
人間だって地球の芽吹きだなって思った。自然光と自然、街並みをたっぷ...
人間だって地球の芽吹きだなって思った。自然光と自然、街並みをたっぷり織り込む河瀬直美監督らしい作風が今回は凄く生きてた。じわっと泣ける。
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