「囲いの中にいるのは」あん Shigekazu Horiguchiさんの映画レビュー(感想・評価)
囲いの中にいるのは
ハンセン氏病のために長く施設内に囲われていた人、過去の罪や借金や義理に囲われてしまっている人、必ずしも好ましいとは言えない家庭環境に囲われていると感じている中学生、そしてカゴに囲われているカナリア。いろんな囲われている人が出てきます。ハンセン氏病に対する偏見は許さないといった単純な映画ではなく、ほんとうはもっと自由なはずの人たちが自ら囲いを作っているのではないかと訴えているように思います。自分たちの自由な環境に感謝し、自分で制限をかけるんではなくもっと自由に生きようと、この映画は言っているように感じました。
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