「必修にすべき映画」あん しゃらさんの映画レビュー(感想・評価)
必修にすべき映画
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『東村山が舞台』とポスターで見て気になっていたのに、出産、子育てと重なりうっかり見逃したままここまで来てしまいました。
前情報は『東村山が舞台』『樹木希林さん』程度で、鑑賞直前にハンセン病がテーマと知りました。
ちょうど今が桜の季節ということもあり、映画にぎゅっと凝縮された時間を、しっかり一緒に過ごさせていただきました。
四季の移り変わりがとても美しく、永瀬正敏さんの繊細な演技が素晴らしい。
大女優 樹木希林さんはあまりにも自然な佇まいでいながらも、その一言一言で徳江さんの人生を表していく存在感は圧巻です。
授業で習っていたはずなのに『知らなかった』ハンセン病について、この映画をきっかけに知ることができました。言葉だけ、歴史だけ『知っているつもり』になっていた自分が恥ずかしいです。
他人事ではなく身近なこと、今の自分は当たり前ではないこと、生きているありがたみを改めて考えさせられ、現代でもまだどうしようもない他人の思考に胸がチクチクと痛むのに、それでいて心がほかほかに炊かれたような温かい映画でした。
何度も希林さんが舞台挨拶をされて、西多摩地域にもいらしていたのを拝見し、公開当時にタイムスリップしたい気持ちです、、、
取り急ぎ原作本とムック本を注文しました。
また子供と一緒に再鑑賞します。
映画を知らない方は知るべきと思います。
素敵な映画をありがとうございました。
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