「人生、いろいろね」あん blueさんの映画レビュー(感想・評価)
人生、いろいろね
クリックして本文を読む
言葉や樹々のざわめきや鳥の鳴き声、全てから存在感を感じて、とても静かでおだやかな映画なのにどんな賑やかな映画より満足感を得られました。
「ねぇてんちょさん、私達はこの世を見るために、聞くために生まれてきた。だとすればなにかになれなくても、私達は、私達には生きる意味があるのよ。」
徳江さんの色々から、てんちょさんやワカナちゃんやマービーが救われたように、立派ななにかにならなくてはいけない、と思い込んで日々もがいて、なににもなれず籠の中にいた私もちょっぴり救われてしまった。
あん、はてんちょさんで、ワカナちゃんで、徳江さんで、私達、なのかなあ。
たくさん映画を観ていて、時々、この映画は心がなくなりそうな時、繰り返し繰り返し観たいと思う映画に出会うのですがこの映画はそのひとつになりました。
徳江さんに出会えてよかった。
樹木希林さんの小さな動きやことばの発し方、涙の流し方まで全てがだいすき。
あれほんとに演技なのか、、?とあとで思い出したらなんか笑っちゃう。
この映画を観て樹木希林さんの大ファンになりました。
もうこんな素晴らしい女優さんがこの世にいないのかと思うと寂しいなあ。万引き家族、日日是好日の希林さんもとてもすきでした。
徳江さんの「がんばりなさいよぉ〜」が耳にずっと残っていてうれしい。
この映画に20代半ばで出会えてよかった。
今出会えてよかったなあ。
コメントする