日本のいちばん長い日のレビュー・感想・評価
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重みある
「人間」ドラマにし過ぎてしまった⁉︎
大宅壮一版の方は、陸軍中堅のクーデター計画と玉音版の奪取が中心になっていたけれど、今回の半藤版は阿南陸相の周辺を、陸軍だけではなく家族をも含め、ある男の迷いと決断を中心に描かれている。
でも、阿南が自決したからといって、それで陸軍の混乱が収束できたのかというと、どうかなぁ、という気がする。
昭和天皇の悲壮感も今ひとつかなぁ(さざえのエピソードはよくできていたけれど)。3月の大空襲でも、まだ気付けなかったのかしら。
なんとも言えない呆けた間をおきながら、確実にタスクを処理していく鈴木貫太郎(を演る山崎努)には完全に脱帽だったけれど。
人を描こうとし過ぎたために、あの数日で逆転した力関係と理念の勢いみたいなものは、大宅壮一版にやや劣る感がある。
ある程度予備知識を入れておきましょう
60代の父親・20代の弟と3人で鑑賞しました30代です。
終戦の日ということもあって、初回から観客は多かったと思います。
ただ、多くの方が父親と同じ60代かそれ以上で、私達兄弟は結構浮いているなぁという感じでした。
上映時間は2時間半と最近の映画としては、長い方ですが非常にテンポもよく、中だるみもせずに最後までしっかりと見ることができました。
特に私は原作も読んでいないし、この時代の情勢などをよく理解しているわけでもありませんでしたが、飽きもせず、本作品で伝えたかったことは十二分に理解できたと考えます。
ただ、これは自分の反省なのですが、登場人物の上下関係や役職などをある程度、理解した上での観ればよかったと感じています。
物語後半で松坂 桃李が演じる畑中少佐が大きく動くことになるのですが、「この人がどういう人なのか?」について行けず混乱してしまいました。
自分はパンフレットは鑑賞した後に読む派なのですが、これから見ようと思っている方は、パンフレットを事前に読むか、公式ページの人物相関図をある程度確認することをおすすめします。
こういう映画があっても良い。
難しい…
近くの映画館が今日からだったので
今日朝一で見てきました。
監督によって写す場面が変わるというのはあっていいんですが
うーん、自分が歴史を知らない、という事が一番の問題だけど、あんまりよくわからなかった。
ただ自分が若者としてあの陸軍にいたらどうしたんだろう。教育されていた事が変わる、それは確かにおかしいと思うし、あのように考えてしまう事はあると思う。
でもそう考えさせてしまった以上、あれは教育ではなく、洗脳だと感じる。
洗脳は人を壊す、人を人でないものにしてしまう。
松阪桃李演じるあの若者はあの社会背景に洗脳されていたのだと、洗脳されてしまった人は周りの人を消してでも行動してしまう。
教育を仕事している自分は、さらに教育の大切さを感じました。
壮烈な意志力
塚本晋也監督「野火」を2日前に鑑賞、戦後70周年、そして、祖父の鬼籍と戦前と戦後を改めて考え、日本人として繋いでいかなければいけないと考えております。「野火」では一兵卒を主人公として戦争の悲惨さを大義や思想などに隠すことなく描写していました。本作は日本を主人公に日本を守り未来へ繋げるために文字通り命を投げ打って終戦に取り組んだ男達のお話です。
まだ未見の方には原作もしくはその当時の歴史を事前に予習しておくことを強く推奨します。私は原作を読み、その他の戦争小説を読んでの鑑賞でしたので何とかついて行くことが出来ましたが、一緒に鑑賞した嫁は大体の雰囲気しか掴めることができなかったようです。細かい所は創作もあるようですが、史実を元にしたお話ですので、細かい所を知る知らないでは伝わってくることが全く違ってきます。是非ともその当時の背景を予習した上で鑑賞してみて下さい。映画の冒頭に説明文があっても良かったんじゃないかなとも思いますし、これほど高々70年前の事すらも知らないのかと、歴史のつながりの希薄さに自ら唖然としてしまいました。
劇場はお盆ということもありほぼ満席、客層はかなり高め、むしろ若い人はほとんどいないと言っても過言ではありません。内容については他の方も書いておりますので割愛しますが、何よりも感じて欲しいのは「日本人の意志力」昭和天皇陛下、鈴木貫太郎総理、阿南惟幾陸軍大臣、米内正光海軍大臣など戦争を終わらし、どう未来の日本へ繋げていくかを考え、その為には自らの命など取るに足らないものである。今を生きる私たちには思いもよらない壮烈な生き様、そして意志力。戦争という「絶対的な悪」は二度と起こしてはならないし人間が取り得る中で最も愚劣な行動なのは間違いありませんが、先人達が日本の未来を心底思い散っていった事には感謝と尊敬の念以外何を思うことが出来るでしょうか。改めて先の大戦で尊い命を「私たち未来の日本人」の為に亡くした戦没者全てに追悼の意を表します。
終わらせることの難しさ
終戦から今年で70年、正直苦手分野の映画ではありましたが、今見ておくべき映画だなと感じました。
戦争体験者が少なくなってきている昨今、こうやって映画でいかにして現在の平和な時代が作られたのか、まあ事実じゃない部分や製作者の感情的な部分も多少入っているとは思いますが、歴史を知ることは本当に大切なことだと思います。
安保法案の改正で揺れる今の日本だけに、尚更ね・・・。
まあ面白い映画かと問われれば、戦場のシーンがある訳でも無いし、庶民の視点が反映されている訳でもない、物凄く堅苦しい政治ドラマですので、面白いとは言い難い映画でしたが、いかにして終戦を迎えたのか、その道のりはとても見応えがあって、結果は分かっていても終始見入ってしまいましたね。
今の時代と違って皆日本の行く末を思う気持ちは熱い、けど、方向性はそれぞれ違う、それをまとめ上げる事の大変さをヒシヒシと痛感しました。
そんな中でも、昭和天皇は終始終戦を望まれていた事実、自分の身よりも民を思う気持ちが強かったことに、感動を覚えました!
演じた本木雅弘の柔らかい演技、苦悩・葛藤する様子も物凄く印象に残りましたね。
また、昭和天皇、鈴木総理、阿南陸軍大臣の強い絆も印象深く、平和へ導く上でとても重要な要素だったことは勉強になりました。
しかし原爆が投下される前に上手く終戦へ導くことが出来なかったものか、そこは悔やまれてなりませんね。
過去の過ちを繰り返さぬよう、平和な日本が続くことを願いたいものです。
今の政治家に改めて失望
良くも悪くも政治家には信念があり、でもその時にやらなきゃいけないことがあり、責任をとらなきゃいけないわけで・・・
自分たちが選んだとはいえ今の政治家の方がたの幼稚さと無責任さに改めて失望。
もっくん天皇に叱責してほしいわー
で、ほんとに恥ずかしながら学生時代には近代史よりも縄文時代に時間をかけて勉強した口ですので(言い訳)この時代のことはほんとに知識がなくて・・・
役所さんがいつ殺されちゃうのかとどきどきしてみてました(あほですね)
つくづく戦後の日本の学生は戦争のことを客観的に教育されていないかということですよね。
あらためて興味が持てたので原作なども読んでみようと思います。
しかし山崎努はかっこよすぎや!!!
若者にこそ
昭和天皇に興味が湧いた
戦後70年。今だから観るべき映画。
予習していけば良かった。
プロローグだけかな
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