怒りのレビュー・感想・評価
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俳優陣が魅せる映画
事前情報無しでの鑑賞でした。
千葉、東京、沖縄を舞台に、様々な形で怒りが伝播する様子がよく描かれていました。
各役者陣が最高でした。
先ず、宮崎あおい。
7キロ増量し、ほぼノーメイク状態で挑んでいた役。
松山ケンイチを想う姿と最後に見せる自分への怒りと安堵の感情が見事に表現されていて、泣かされました。
つぎに、広瀬すず。
米兵からの強かん未遂に至るまでの姿、その最中の表情、その後の怒り。こんな演技ができる子なんだと感心しました。今までのイメージは完全に払拭。
最後は、うしじまくんに出てくる高橋メアリージュンに見えました笑
それから、妻夫木聡。
ゲイパーティーで男から言い寄られる時に一瞬見せる女性らしい表情がなんとも言えません。
妻夫木と綾野剛の絡みはゾクッとしました。
最後に森山未來。
こいつが真犯人なわけだけど、
思った事を落書きとして残す癖。そして「人に優しくされる事=見下される」という狂気じみたねじ曲がった性格により、八王子の家族を殺害し、優しく接してくれた広瀬すずやその友人やその家庭に怒りの感情を溜め込み、殺人現場や隠れ家に「怒」の落書き。
信じてた広瀬すずの友人を裏切るラストの豹変ぶり。
途中で見せる怒りの暴発と表情。よかったです。
ということで、豪華俳優陣による演技で魅せる映画。とてもよかった。
犯人のモンタージュは、松山ケンイチと綾野剛と森山未來のコラージュだと思いますが、一番似てるのは柄本佑ですね笑
感想……
出演していた、俳優さんの演技は最高でした。
個人的な見解ですが……
1 ホモ?ゲイ?かわかりませんが多くありすぎ、どうせだったら宮崎アオイの濡れ場の方を……
2 一番怒りを感じているのは、主役が子供じみた屁理屈で殺された家族なのでは?何故、殺害した加害者が?と疑問……
3 ゲイの方ごめんなさいね。別にそれを目的(ゲイ?性交渉、ではないのでわざわざ、ローションだったり、コンドームを映画で見せる必要があったのか?まるで、怒りではなくそっちの映画に感じた。
4 時系列に沿って物語が進んでないので考えさせすぎ……
非常に見ていて見ずらい
5 この映画を話題にするとき、怒りを話題にするのではなく、映像のグロさとホモの部分になってしまう。そうすると、怒り?って何?
あくまで個人的見解です。
知り合いに進められるか?
デートに適しているか?
教育のテーマに合っているので子供に見せるか?
芸術作品として見に行くことを進めるか?
答えはNO
叫ぶよ‼︎
人を信じる。それには責任と何より覚悟が必要なんだ
と。
なにせ他人の心の中など本当に理解する事は不可能な んだよなぁ。
だから極論「人を信じる=人をナメてる」とも言える。ひねくれた極論だけど…
田中の凶行もここにあるものなのかもと思った時
自分を思い返してそういう感情を覚えた事、あったかも「なに俺を分かったような事言ってんだよ」て
たとえそれが善意でも。
最後沖縄の子が「信じていたから、許せなかった」
めっちゃ共感するけど、けど、無責任な言葉なんだろうな…
だから田代を信じきれなかったお父さんは誠実とも言えるし、最後には覚悟もって責任を取ろうとする姿は泣けました。
あと、「海に向かって叫ぶ」
いつもなら鼻ほじって観るようなありがちなシーンですが(笑
今回のはあのシーンが無かったら席を立つ事は出来ませんでした。
叫んだって意味なんて無いけど、何も救われないけど、、、叫ぶよ‼︎‼︎
観てる僕の整理しようの無い感情を、体現してくれているようで
叫ぶよ‼︎これは叫ぶさ‼︎‼︎
そうです。僕には手に余る映画でした。
複雑…
観て良かった!でも二度と観たくない。東京、千葉、沖縄のどのパートもグサグサくるシーンばかりで見終わったらぐったり。こんな心抉ってくる映画はもう観たくない。泉のレイプシーンは生々しくて特に辛かった。
信じるって難しい。また同じように疑うのも難しい。信じきれなかった東京、千葉のそれぞれと疑わなかった沖縄のそれぞれ。せめて田代と愛子は救われて欲しい。直人は最後に救われたと信じたい。
登場人物みんなが素晴らしい演技で下手な役者がいなかったからこそできた映画だったと思いました。
特に宮崎あおいは圧巻!さすが!
妻夫木、綾野剛はホントは付き合ってるでしょ?!と言いたくなるくらい見事なイチャイチャっぷりで、綾野剛の最期を思って泣けた。
警戒心たっぷりなのにホントは信じてほしくてもがいてる松山ケンイチや娘を憐れむ渡辺謙も泣ける。森山未來のクズっぷりはホントにムカつく!でも、彼もまた世の中のレールから外れた悲しい人の1人なんだろうな。
ホントに濃い映画でした。
一人で観に行こう (女性は要注意かも)
レイプシーンが長いので要注意。他のレビューをみて、共感したので先に書いておきます。私は大丈夫でしたが。
この映画気になる人は一人で観に行くことをおすすめします。私だったら映画館出てから何を話していいか困ります。原作知っている同士ならいいのかもしれませんが。
人を信じるのは、その人を信じる(選んだ)自分を信じることかと思う時がある。(その人を選んだというと偉そうだが…。)だれかを疑うときは、エネルギーがいるというか、自分も失うものがある。
題名の怒りは相手に向かうものなのか自分自身に向かうものなのか。相手を信じて何かを失う人もいれば、信じられず何かを失う人もいる。
そんなことを鑑賞数時間後に考えてます。何をレビューに書けばよいのか、すぐにはまとまらなかった。最後に少し明るさが見えたのが救いだが、重い空気が終始漂う映画でした。
俳優陣の演技には大満足。渡辺謙の野暮ったさがなんとも言えない。ちゃんとかっこ良くない。疑われる三人も、俳優の名前が前に出てこないような演技でした。沖縄の男の子もこの豪華キャストに負けてなかった。
月刊バディをクレジットに見つけて、納得。妻夫木聡はやっぱりいい男。
原作知らないので、途中まで三人は時系列が違うだけで同一人物かとも思ってしまいました。原作はそれぞれのその後も書いてあるのかなぁ。上巻が、戻ってきたら読もう。
感動を求めているなら、見ない方がいいかなと思います。ハンカチの出番はなかった。これは考える映画。
2時間30分の間に映画を3本見ているよう
2時間30分の間に映画を3本見ているのかと思うほど、疲れた。
これは、2時間30の間にうまくまとまっていると言うのか、
どうせなら前後編にして4時間でと思うのかどちらかというと
私は後者。
映画の前に原作を読むことはあまりないのだが、「悪人」を見て気が変わり、原作を1晩で読んだ。
原作を読んだ印象は、「素晴らしい」の一言。人間と人間が1つの事件を軸にして、感情を奮い立たせる3つの物語を1つの小説にすることは難しかったろう。
映画ともなると、それ以上である。
私は試写会で本作を見たが、その前にみた予告編は素晴らしかった。まぁ、どの映画でも予告は素晴らしいが。と同時に、1本でどのように表現するのか疑問だった。
そして、試写会を見た。本当に疲れる物語。
殺しのシーンも、グロテスクな部分は無いし、ゲイのシーンもそこまでひどくない。これは悪人でもそう感じたが、
まず、圧倒的に説明が少ないと感じた。
3つの物語が始まる部分、私は原作を読んでいたのでわかったが、原作を読んでいない、予告も見ていない、なんて人は3つの物語が交差していることに気づくのに時間がかかったのではないかと思う。
ただ、それぞれの役者の演技は素晴らしかった。宮崎あおいの演技は折り紙つき。妻夫木もいつも通り素晴らしい。広瀬すずも、原作に合った通りの、心から怒りを叫ぶ演技。バラエティ番組で彼女を見ていると、なぜ、ここまで心が入った演技ができるのか疑問に思う。
演技で驚いたのは、綾野剛と森山未來。
綾野剛は最近、劇場で見すぎていたが、ゲイのシーンより、静かにしている彼の印象がこの映画では強く残り、普段のぶっ飛んだ演技とは一線を画していたため、とても記憶に残った。
森山未來も、自分が犯人だというのに、広瀬すずや、少年にうそをつく演技は、迫真。原作を知っている自分も騙されそうになった。
演技は素晴らしかったが、原作のすばらしさを生かし切れていないと感じた。説明が少なかったから。
特に、宮崎あおいの人柄や、広瀬すずのシーンが少なかったり、事件後のヒロインたちの感情がすごく薄れてしまったし、
一番残念なのが、ピエール滝たちの刑事が島に来なかったこと。
なぜ、最後の森山未來を殺すシーン。あそこをもっと、スクリーンで見たかった。
よって、前後編にしてほしかったというのが一番の印象。
演技は素晴らしいが、原作のポイントを押さえ切れていなかった。
吉田修一 x 李相日を楽しみにしてきたので、少し残念。
東京、千葉、沖縄の3地域で同時進行する「犯人は誰だ?」のミステリー...
東京、千葉、沖縄の3地域で同時進行する「犯人は誰だ?」のミステリー小説が映画化された作品。
綾乃、松山、森山の誰かなんだろうが(最後にわかる)途中演者の迫真の演技と、ミステリーにしてはストーリー性が低いことから犯人が誰かはどうでもよくなる。
この3人にはそれぞれパートナーがいて、ゲイの妻夫木、風俗あがりの宮崎、米兵レイプの広瀬。これら社会的背景に作者の訴え掛けを感じる。そして宮崎のお父ちゃんである世界の渡辺の演技が所々の要所を締めている。
ミステリー感覚で見るとハズレだろうが、日本を代表する演者の迫真の演技に焦点を絞れば楽しめる作品ではなかろうか。
言葉にできない「怒り」
社会的弱者の諦めることしかできない憤り=「怒り」を、容疑者3人をめぐる人間関係で描いている作品。
冒頭で起きた事件は社会的弱者の抱える「怒り」が表出したにすぎない。
山神がただサイコパスだから起きた事件では、ない。
そこには言葉にできない「怒り」があった。
風俗店で働いていた女
米兵にレイプされた女
「男はどれだけ女とやろうが、ヒモになろうがなんだっていい、けど女は…」
渡辺謙演じる父の言葉が、女性も社会的弱者であることを思いしらせている。
だから、広瀬すず演じる泉は「誰にも言わないで」と言うしかない。諦めることしかできない。
マスコミと警察に対するアンチテーゼ
テレビ番組を用い行われる大風呂敷を広げた公開捜査
その影響で登場人物たちは信じたい人を信じられなくなっていく。
信じたいと思えば思うほど、「もしかしたら殺人犯かもしれない」という疑いが募っていく。人を信じることの難しさ。
しかし実際の犯人はそんなテレビ番組とは関係のないところで発見され、マスコミに対する皮肉に思えた。
キャストの力強い演技が素晴らしく
映像美、映像演出も優れていて
映画を見終わったあと心に残り、今の日本について考えさせられる
とてもよい映画でした。
いずみちゃんとたつやくん:ミステリに不向きな私
1年前の事件と、新宿、千葉、沖縄に現れた素性不明の男と、彼らを取り巻く人々の群像ミステリー。
特に沖縄のパートに感情が揺さぶられたので、そこに特化した感想を。
千葉も新宿もよかったが。
渡辺謙も妻夫木聡も宮﨑あおいも良かった。もちろん素性のわからない3人、綾野剛、松山ケンイチ、特に森山未來が、すごかった。
そして何より、広瀬すずと佐久本宝が良かった。
いずみちゃんとたつやくんに、あかんよ、田中みたいな、屈託なく距離を縮めてきて、ずっと前から知ってたよみたいな空気を醸す大人は信用したらあかん、躊躇なく「いつでも味方になる」なんていう大人はあかん。理由はわからないけど、暗くて過去を語らず人を避ける人より、不自然に親しげなのがいちばん怖いっていう感覚が私にあって、私なら絶対近づかないよ、と思っていた。
でもそれは、34歳の私だから思うことで、16・7で、親や世界に思うところがあって、でも自分を上手く説明する言葉のない頃ならば、興味を惹かれたかもしれないと思った。そして田中みたいな人は、取り入りやすい人を見抜くのがうまいから、純粋で幼い2人を選んだんだと思う。
田中の怖い感じが、客の荷物ぶん投げからの民宿の厨房ぶっ壊しで露見し、言わんこっちゃないと思ったのに、まだ信じたいとすがってしまうたつやくんが悲しかった。
いずみちゃんがレイプされる原因を作ってしまったこと、現場で何もできずに震えるしかなかったこと、その罪の意識を、一緒に背負うよみたいに言ってくれた田中。嬉しかったんだろうな。だからあんなに民宿でむちゃくちゃ暴れた後でも、信じたい気持ちが残ってしまったんだろうな。そう思って胸が張り裂けそうになった。
田中がいずみちゃんの事件を見ていて助けなかったこと、あろう事かあざ笑っていたことが、許せなくて震えるたつやくんに、そこではさみ握って田中をさしたらあかんよ、田中の側に行ってしまうよ、きみはどんなに辛くてもそっちに行ってはダメだよと、語りかけたけれど、届くわけもなく。
結局たつやくんは田中を刺してしまった。
山神=田中だったことが、その後わかるんだけど、もうそんなんはどっちでもよくて。いずみちゃんとたつやくんが悲しくて、なんでこんな結末に!と憤慨した。
そしていずみちゃん。前途しかない若く美しい時代を、許せない暴力で粉々に打ち砕かれてしまったいずみちゃん。ひとつの救いもなく、たつやくんをも失い、怒りを絶叫にのせるしかない、いずみちゃん。
どうにか助けられなかったのか、どうしたらこんなことにならずに…見終わってからもずっと心に居座り、もやもやし続けるしかなかった。
モヤモヤに中で、私が出来ることを考えていて、それが言葉になってどうにか落ち着く事ができた。
もし、私が性暴力を目撃したら、相手が何人でも、つよそうで殺されそうでも、向かっていって犯人を写真に撮って、荷物なんかで殴って、血とか皮膚とか髪を証拠に押さえて、大声で叫ぶんだ。そして警察に電話するんだ。殴られても負けない。血が出ても怯まない。混乱する被害者を抱きしめて、あなたは悪くないよ、あなたの尊厳を回復するために、辛いけど警察に言おう、って説得しよう。そしてその戦いを絶対助け続けよう。被害者に自分もなるかもしれないから。私は彼女でもあるから。手よ、震えずにシャッターを切れ。声よ、震えずに飛べ。
そう頭で唱えて、なんとか落ち着き、眠る事ができた。
このように、私はいずみちゃんとたつやくんに、異常に肩入れをして、「怒り」を見終えた。
が、どう評価するものか、非常に迷った。
もちろん大作で力作で、見る価値のある作品である。
しかし、ミステリーという娯楽的様式に、疑問を感じてしまった。謎解きの面白さなんてなくても語れるじゃないかと。人を信じることの難しさ・脆さと、それを希求してやまない人間の悲しみを描いたのはわかった。ちゃんと味わえた。ただそれを最大公約数的味付けでなく、味わいたかった。
ミステリーにつくづく向いていない観客だ。
蛇足:ピエール瀧が弁当食ってる三浦貴大の前で、靴下を脱ぎ、それに憤慨して食事をやめるシーンが面白かった。
大切なものが多すぎる
皆さんのコメントと評価が高かったので
興味が出て観にいきました。
3つのストーリーで構成されたお話です。そのどこかに犯人がいます。最後までわかりませんでした。
東京編 綾野剛 BL
沖縄編 森山未來 米兵レイプ
千葉編 松山ケンイチ 精神弱
それぞれに現代日本のかかえる闇や現実を突きつけられます。
私は
東京編に凄く引き込まれて、こころに残った映像やセリフが沢山ありました。
なかでも2つが印象的。
①大切なものが多すぎる人は本当に大切なものに気付かない。
これには、純粋にやられました。
本当に大切なものをうしなわないように
自分自身をみなおさないとだめだ。
②一緒に墓に入るか?
という問いかけにその時は流してて、
最後に一緒は難しいけど隣ならいいよね。というやりとり。
こころにを通わせた相手といつまでも寄り添うよという告白。
そういう相手に出逢えたら、
その人の生涯はいつ終わってもいいんだろうな。
全体としては
深くささるメッセージや名優に身をゆだねる時間がつづくので、お得感は満点なんだけど
視点と思考が分散するので後を引く余韻にあまり浸れませんでした。
「怒り」というキーワードがなにか違和感があって、3ストーリーの共通ワードなのかな?
「許し」「後悔」「衝動」
ならしっくりくるけど
好みの問題かな。
人間ドラマとして面白かった
吉田修一の小説の映画化です。残虐な夫婦殺害事件の犯人の山神が整形して逃亡している中、洋平の娘の愛子が職場の田代と付き合い出し、ゲイの優馬が出会った直人と暮らしはじめ、女子高生の泉は沖縄の無人島で田中という男と出会い、男が殺人犯でないかと疑い出すというストーリーです。誰が犯人かというだけでなく、三つのストーリーがそれぞれ人間ドラマとして描かれており、面白かったです。泉と辰哉のその後に救いがあればと願います。
群像劇でもえぐいかも
事件から犯人特定までじらされる映画。
三人の犯人候補を焦らしながら周りの反応を描き切る手法で展開される。
犯人がなかなか明かされずの程ですが身近なあの謎の人がの疑惑とハッピーエンドあり犯人絡みありの上手く描かれています。ハッピーエピソードが一つあり救われ感じです。さ、誰が犯人かきになりました?
可能なら原作を読んでからの鑑賞がオススメ
オールスターキャストでの映画との書店でのPopを見て原作を読んでから鑑賞。
ストーリーはわかっているので各シーンの見せ方を吟味しながら楽しめたが、限られた時間内でこれだけの登場人物を描くのは大変で、ダイジェスト版という印象。
役者は皆さん熱演していて役づくりも完璧。ラストに向けて感情が高まっていくところに凄みを感じるものの、端折っているシーンが多く、さらに登場人物のバックグラウンドの説明が物足りないので、原作を知らないとそれぞれ身勝手な登場人物という印象しか残らない。せっかく素晴らしい映画なのに勿体ない。
映画でやるよりTVドラマ仕立てでじっくり見せた方が質感や空気を堪能できると感じた。NetflixやWOWOWあたりに期待。
あと突き詰めると派遣会社の電話対応したスタッフと米兵が一番裁かれるべき。全ての登場人物は結局彼らに身勝手さに翻弄されたことに尽きる。
女性は鑑賞注意
女性がアメリカ兵に襲われる場面があります。最初から最後までちゃんと映像化されています。
性犯罪の被害にあわれた方にとっては、かなりツライと思います。
私はそれに近い経験があったので、吐きそうになりました。
私より酷い目にあった方にとっては、もっとツライかもしれません。
(怖くて席から動けなかったし、救われる場面があるのかもしれないと思って最後まで観ましたが、救われることはありませんでした。)
現在のところレビューでこのことに触れている方は殆ど見当たらず、世の中の大半の人はあれを見ても「映画だから」で済ませることができるのでしょう。幸せなことですね。
これをR12で一般に放映して良いと判断した人たちの気が知れません。
こんな場面あると知ってたら、絶対観に行かなかった。
※ネタバレチェックをしていなかったことについて、注意をいただいたので、ネタバレチェックを入れました。
また、整理されていない文章で、自分で後から読んでも確かによくわからない口コミになっていましたので、一番伝えたい部分以外は削除しました。
最初のレビューにご意見くださった皆様、ありがとうございました。
過激なもの詰め込んだだけ
俳優達の演技は確かに引き込まれる感じはあったけど、過激な描写が多々あるわりに、ストーリーは大したことない。3つのストーリーが絡み合って、と番宣してたけど、ただ犯人に似てる三人がいただけ。
ようやく「怒」の意味がわかった。
原作既読。
読まずに先入観なしの状態で観たほうが良かったか、と最初は少し後悔したが、映画には役そのものの人物たちが生きていて、いつの間にか引き込まれていた。
そして、原作を読んでもピンと来ていなかった、あの「怒」の意味が、映画を観てようやくわかった。
あれは、山神一也の心の叫びだ。
日雇いの仕事で糊口をしのぐしかない日々の中で起こった勤務地の伝達ミス。
仕事を与える側はミスも笑って済ませられるが、彼にとっては一日の仕事が全て飛んでしまう死活問題だ。
やりきれなさにぐったりしているところで、高価な一戸建てに住む幸せそうな女性に冷たい麦茶を恵まれる――。
自分には一軒家も伴侶も望むべくもない。その諦めや苛立ちとは対極にある余裕を見て、施しを受けたという感覚が彼の感情に火を付けてしまったのだろう。
沖縄に渡ってから、バイトとして働いていた旅館で客の荷物を放り投げていたのもそうだ。
それまで彼を「いい人」だと思っていると唐突に見えるシーンだし、実際原作を読んだ時もなぜだかわからなかったが、映画でようやく理解出来た。
気楽に酒を飲み、美味しいものを食べて騒いでいる若者たちを目の当たりにして、自分はああなれないという苛立ちや悔しさをぶつけていたのだ。
だからと言って、山神の罪に同情の余地はない。
自分ではどうしようもない人生を生きざるを得ない、という条件はあと二人の容疑者も同じだ。
親の借金のせいで住処を追われ、名前を変えながら怯えて生きる男。
孤児として生まれ育ち、家族のいないまま不治の病に蝕まれる男。
彼らと山神を分けるものは何だったのか。
山神は自分を信じた少年少女をあざ笑っていたけれど、もしも殺人を犯す前にあの2人と出会えていたら、何かが変わっただろうか――。
映像の力によって、改めて色々と考えさせられた。
重苦しいし、万人に勧められる映画ではないけど、わたしは観て良かった。
親切するのが怖くなった
親切したら殺されるの?
今度から、人の顔を見て、するかしないか考えよう。と、思っちゃう。
最後のハサミのシーンは怖かった。
殺人現場も生々しかった。リアル。
失速することなく、東京編・千葉編・沖縄編ってある。
音楽に強弱があり、わかりやすかった。
ゲイパーティーなんて、ハリウッド映画並だった。
各キャラの生活感も作りこまれていて…。
渡辺謙の家の今とかね。
役者さんも、主役級の人ばかりだし。
高畑充希ちゃんは豪華な使い方。
広瀬すずちゃんが最後、「怒」という文字を見たとき…。
あ、この映画は
「女のまたの心」=怒
って事でもあるのかなって思った。
そして見事なフェイクの連続。
悔しいながら、犯人がわからなかった。
むしろ、最後の「怒」も偶然で、
犯人が沖縄の少年? かとも思った。
沖縄の在日米軍問題も考えた。
いきなり基地を無くせ!
はスゴく難しいと思うけど、強かん事件を無くすところからどうにかしたいね。
そういう問題を広瀬すず目当てのファンの人たちに伝えれたと思う。
いろんな人の日常で
クチに出さない「怒り」を色々観れた。
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