怒りのレビュー・感想・評価
全225件中、141~160件目を表示
凄まじい映画
とにかくすごかった。
一人一人の人物の細かい感情表現など圧巻です。
0.5下げたのは自分の個人的な感覚で女の鳴き声があまり好きではないため、宮崎あおいがぎゃーぎゃー泣いている所がすごい耳障りな気持ちになってしまったため下げてしまいました。あれはあれで本当にいいんですが、耳の機能的な問題なのか女の鳴き声が怖いんですよね...
綾野剛の少ない中の台詞にも心打たれました。
大切な物が多すぎる、本当に大切なものは減っていく。
わからない人にはいくら説明しても分からない。分かろうとしていないから。
など、台詞ひとつひとつでこんなに心打たれる映画は久々です。そんな映画を見れてよかった。
そして、低評価の人の意見を見ていると、犯人が犯人が...と...なんだか的違いな意見ばかり吐いていますが、犯人がわかるわからないとかそんな軽い映画じゃないことをわかって欲しいですね。
映画の見方は人それぞれ、好き嫌いあるでしょうけど、低評価して犯人犯人言ってる人は、この映画は犯人を探し当てるだけの映画じゃない事を感じて欲しいです。
キャストみて犯人の予想はついていた。なのに…
今人気絶頂の広瀬すずの相手役が、久々の映画出演となる森山未來だと聞いただけで、
あぁきっと森山未來が犯人だろうなー
と思って観てきました。
予想通り、彼が犯人でした。でも犯人がまだ明らかになってないとき、私は
彼は犯人じゃないかもしれない、むしろこの3人の中にはいないのでは?
と思ってしまいました。あんなに疑っていたのに。
それくらい彼の役ドコロは「いいひと」(多々怪しいところはあるけれど)として描かれていて。それがなんだか、殺人者って周りの人からはちゃんと信頼を得てフツーに生活してるのかも…ということに気づかされたようでものすごく怖くなりました。
人を信じたいけど、それってすごくリスキーだなと。
逆に、人を信じられなかったがゆえに傷付いた人達もたくさん描かれていて、、、難しいですね。
人をみる目を養わなければ!
怒り
くるしい
もう犯人どうのこうのじゃないです
原作未読でしたが、原作を我慢して良かった。引き込まれながら犯人もわからないまま見続け、疑い続け、後半の怒涛の信じる、信じない、それぞれ3つの展開に胸が苦しくなりました
役者さんたちがすごい。みんなすごい。
特に沖縄。
森山未來は本当に優しくて、かっこよくていいお兄さんから本当に救いようもない怖い人になっていた。
たつやくんを演じた子。この映画のPRには主要キャスト7人が全面に押し出されていたが実はこのたつやくんが主人公なのではないかと思うくらい、この映画の核。この子の泉を守りたいと思う気持ちと田中を信じる気持ちが強い。悲しい切ない苦しい。
そして広瀬すず。3つのそれぞれの話が明らかになった後、島に行って叫ぶシーン。思い出すだけで苦しいし、全身に鳥肌がたつ。
少しだけでてくる、刑事役の三浦さん、高畑充希もよかった、あと事件の犯人を知る取り調べされている男も不気味だった。
ずっしりくるしい、
自分と重なるところなんて何もないけど、本当にくるしかった。だけど見て良かった。
田中の登場シーン、軍の飛行機の音が大きくて、こわくて、すべて物語ってたな、と。
おもかった、おもしろかった
どこかで誰かが過ごしているような日常のシーンが殆どで、3人ともその中で出会う『昨日まで他人だった人』。
周りにいる人間は、誰にとっても最初はあんな風に『昨日まで他人だった人』で、色々な時間や出来事で距離感を縮めて信じていくしかない。
そこに、処理しきれないほどのスピードで入る情報や、疑いたくないのに怯えてしまう恐ろしい事件を知ったとき、目の前にいる人そのものより力を持ってしまう…
信頼の脆さや人の弱さをこれでもかとぶつけてくる、そんな作品でした。
それとまさか広瀬すずちゃんがあんな目に遭う役をあの若さで、これだけ売れっ子なのにすると思わなくて…ビックリしました。
当方女性ですが、うっかり1人でレイトショーで観てしまい、終わったとき一刻も早く帰りたくなりました。
夫の顔を見たとき、安堵で泣きそうになりました。
『怒り』の意味は?
予告を見て、あんなに大きく書かれた『怒』はいったい何なのか。それが知りたくて見に来たのに、その血文字の『怒り』の意味は最後まで肩透かしな感じが否めなかった。
この映画を見て確かに怒りは感じるし、それは登場人物とシンクロしたからこそ起きる怒り。でもその怒りと血文字の『怒』はシンクロしない。
それに、真犯人は思ったことを事細かにツイッターかよってほどに壁に刻んじゃうひとなのに、『怒り』だけは『怒』だけ。それにも違和感がある。しかも、あんなに大きく2度も書いている。
なのに、真犯人の怒りの答えがあれだけ?
怒りの意味が映画の真意だと思いたかったのですが、テーマは「人を信じることの難しさ」だったのでしょうか。
妻夫木さんのゲイのシーンや宮崎あおいさんの「通報した」と雨のなか泣き崩れるシーンなど、予告の制作(集客)を意識してつくったのかな?と思えるシーンがみえて少し冷めた。しかも、予告で出てきたシーンが映画の中の流れでどれも不自然。
広瀬すずのレイプシーンはどう転ぶか分からなすぎて予告でも出せなかったのかもしれませんが、ゲイのシーンといい、あそこまでリアルにする必要はあったんでしょうか。
おかげで、公園のシーンは殺意を覚えるくらい『怒り』はわきましたが。
結末として、信用されなかった2人が無実で最後まで信用された人物が犯人というのも報われない。
信用→疑念の描写とか、少年が犯人を心から信頼するまでの描写がもっとあればもっとすんなり結末を受け入れられたかも。
最後の展開が早くて疑念を消化するまえに終わってしまった感が否めない。
ただ、演者さんたちの熱演はすごい。
演技で冷めることはなく、むしろ引き込まれる。
ここまで酷評のようだが、観た後でこれほど色々思わせられる作品もなかなかない。観た人がどう感じるのか気になる作品です。これが製作者の意図だったらすごい。
人を信じることの難しさ
人を信じることの難しさ、をすごくよく描いていると思う。直人のホクロだったり田代の左利きだったり、モンタージュは2人に寄せてあるように思えた。だから観ている方も2人を疑ってしまう。深読みできる人はそんなことないかもしれないが。
沖縄の民宿のおばさんは、モンタージュと田中を見比べても「まさかね」という感じで一瞥していた。人を信じていれば、そんな小さな疑いは笑い飛ばすことができる。
どこかで人を信頼してないと、少しの疑惑が大きな疑いになる。
もしかしたら殺人犯なのかもしれない、なんて疑いをかけてしまう。
でもそれが間違いだったら?
相手を信じないということは、
優馬が直人の最期を見届けられなかったように、
愛子の前から田代が去ってしまったように、
大事なものを失ってしまう。
(愛子と愛子父がもう一度田代を信じたことで、田代は戻ってきたが。)
辰哉は田中を信じていたが、それを裏切られたことで彼を殺すという行為に至った。
信じないということも、裏切るということも、同じように大切なものを失ってしまう。
山神の殺人の動機は短絡的であるが、世の中から裏切られたように感じて起こした行動のように思う。殺人犯の心情まで理解はできないが。
信じるというのは難しい。
裏切られたら嫌だと思うからだ。
でも信じられてない方は、もっと悲しい。
簡単に人を信じられない世の中ではあるけど、せめて愛する人は信じたいと思うような、そんな映画だった。
中途半端な映画
まず、映画中盤で犯人が分かってしまう。テレビで犯人が整形をしたと伝えるニュースで、ホクロと利き腕の特徴を報道しあからさまに2人を怪しいとしてしまったので、犯人は残りの怪しまれていない1人だと特定できてしまう。(整形するとき特徴のあるホクロはとるのが普通では?)だから、いい意味で裏切られることを期待していたが、予想通りだったので「あれ?これで終わり?」としか思わなかった。
人物描写も浅く、感情移入もできず、登場人物の言動をほとんど眺めているだけになり作りとしては成功しているとはいえないだろう。だから、広瀬すずが米兵にレイプされる場面は不要で、もっと人物描写に時間を割くべきだ。
また、映画終盤で犯人の元同僚が犯人について話をする場面があるが、結局殺人の動機ははっきしないまま(あれが動機だったら今まで何人殺人を犯していることやら)でお茶を濁した感が否めない。この場面はもっと前半部分で登場させ、少しずつ犯人像を語らせ、3人の場面とうまく重ねれば誰が犯人かわからない、一級のサスペンスになったはずで、ここはもう構想ミスといってもいいだろう。
疑われていた二人が無実で、疑いを持たれてなかった一人が真犯人だったわけで、そこに価値を見出しているのかもしれないが、それなら3人の人格をほぼ同じに描写しないとならないのでは?口が重く自らを語らず内向的な人と、快活で外交的な人(いすれも表面的だが)どちらを疑うものか考えれば、ここに特別な意味を持たせるのはかなり無理がある。
後から考えたときに実に巧妙な伏線が描かれていて、「やられた!」と思えるなら・・・だけれどそれもなし。
各俳優の方は熱演されていたと思う。しかし、逆に言えばそれだけの価値しかない映画。全く期待はずれであった。
アンガーマネージメント
キレすぎた情緒障害者にとばっちりを食った2人の身元不詳者の話、と言ってしまえば身も蓋もないが、3つの話がただの犯人捜しにならなかったのは救いだった。早い段階で「犯人は左利き」だったのでラーメンを食べるシーンで綾野剛はさっさと外れていた。それでも、取りあげられた葛藤の繊細さを思うと、殺人事件の存在がミステリーの安っぽさを意識させてもったいなかった。パンフレットで綾野剛にインタビューした質問のように作れたら秀逸だったのに、と思った。
出演女優は気の毒。歌舞伎町での宮崎あおいは二階堂ふみと間違った。広瀬すずが汚れ役とは。まだ学園ものの映画に出ているくらいなのに。せめて公開日がかぶらないようにできなかったのか。高畑充希、池脇千鶴の朝ドラ主演女優がチョイ役とは…。
様々な登場人物の怒りがデリケートに描かれていくのに、殺人犯の怒りの源泉が唐突にあらわれた「知り合い」からとくとくと語られるだけなのは残念。
広瀬すずの握った拳はどこに向かっていくのか、原作に書いてあるだろうか?読んでみよう。
いったいだれが?
だれが喜ぶんだろう。
ずっといいことなし、後味も良くないし、気分が荒ぶ。
こういう映画もあるのは分かるし、描きたいこともわかる。
ただ、後味悪い。
それだけ。
妻夫木聡と綾野剛はすごいな。
どんな役でもできるんやな。
森山未來は怪演。こんな奴が犯罪犯すんやな。ほんと。
いい悪い、おもしろいおもしろないでは計れない映画だった。
引き込まれてあっという間でした。
殺された夫婦と犯人との間に、一体どれだけの大変なことがあったのだろうと思いきや、え?たったそれだけのことで?!っていうのが、また案外リアルなのかもなあと思った。
信じきれなかった怒り、信じてしまった怒り。
どの俳優さんの演技も素晴らしかった。
東京編が特に心に残った。
あと、沖縄編の少年の、演技慣れしてない感じが、本当に沖縄のごく普通の子だったのが、ラストの衝撃にも繋がっていて良かった。いいキャスティングでしたね。
重たい、放心する
最初から最後までまとまってない感想です。まず観終わった直後はフルコース食べた気分になります。
3つのストーリーのつなぎかたもナチュラル。沖縄パートはつらかった。
デモのシーン、「して何が変わるのか、意味あるのか」というたつやのセリフ。こどもに勉強教えているとき、こどもにも「勉強して何になるのなんの意味があるの」といわれた(言われなくても感じる)事を思い出した。
3つのパート構造が共通してる気がしたけれど。「わかってくれない」というのはそれぞれキーワードだと思う。
東京パート、お互い愛おしいという気持ちが伝わってきた。男性の体、あんなに違うんやなぁ。全裸を見る事がないから新鮮な気持ちに。最後に疑って動揺して、実はひっそり亡くなっていた。疑ったことの後悔。弔いもできなかった。
千葉パート、父ちゃん、疑いが晴れたら信じる、守るいうのに、そらそうやけどそらそうやんな、でも違和感。信じるってなんや。
沖縄パートはつらい。(デモの時のセリフを引用して)怒りを表しても意味がないんでしょう と叫ぶシーン。理不尽さ、絶望感。救われる話、愛おしさ、分からない、変わらない話。とにかく見終わってぼーっとします。
えぐられる
これはすごい。ストーリーを想像してしまって、違う展開だった事に驚き=面白いという構図は最近よくある。
だけどこの作品はある程度想像通り。メッセージも然り。
なのにものすごく、面白い。
苦しい、こみ上げる何かをどこかにぶつけたくなるけど、そんなとこはどこにもないのだ。
妻夫木くんのラストにそんな絶望を感じる。
愛しい、何かを手に入れたかのような満たされたとき。宮﨑あおいのラストはそんな希望。
そして広瀬すずのラストは、、言葉に出来ません。
本当に素晴らしく、迫ってくる、圧倒的な映画でした。
沖縄が怖いって思われちゃうよ
色々思うところはあるのですが、沖縄って怖いところだって、おもってしまいました。
米兵がたむろしている近くに、公園。
その公園を見下ろす場所に建つマンションの一室では、何事もないようにピアノを練習する、こども。
公園での騒ぎに気づいたのか気づかないのか、カーテンをひく母親。
一番、腑に落ちないシーンでした。。。
えぐられる
表題「怒り」
誰の目線から見れば、そのままの言葉になるのか…。
実に様々な経緯の怒りがあり、一つには収束していかない。
渦のように、その深淵には巻き込まれていく人の儚さというか…。
その渦に抗いながらも、飲み込まれていく哀れさというか…。
その水底で、鎮座し海面を睨みつける強さというか…。
物語は難解で、とても単純な言葉で語れそうにない。
ただ、表現者たる俳優陣は軒並み素晴らしかった。
大意を理解せずとも、その刹那の感情の揺れを観察し浸透するに足る演技であった。
感服する。
元の事件の加害者。
3人の容疑者の顔を加工し合成し、誰なのかという疑惑を結構引っ張るのだか、もう中盤以降からどうでもよくなった。
犯人は誰なのかより、表題は何を示そうとしてるのか…そんな事に夢中になり、役者陣の演技に魅了されてた。
宮崎あおいの、慟哭に震えた。
鬼気迫るとは、ああいうものなのか…?
「シン・ゴジラ」なんかより「怒り」
3つの異なる場所から展開される濃厚な人間ドラマに圧倒されました。
登場人物の誰もが実際どこかに居そうだな、と思える背景。
役者全員ちょっとした仕草や表情でダイレクトに伝わってくる秘めている感情。
スクリーンに映るその景色をオブラートに包んだり、時に感情をより浸透させる様な教授の音楽含め全部素晴らしい。
他者に対する怒り、自分に対する怒り、社会に対する怒りであるとか、何を信じて何を疑えば良いのか本当に考えさせられました。
終盤、極端に怒りの集積みたいな存在に見えてくる森山未来演じる犯人役の田中は例えば「千と千尋の神隠し」に出てくるカオナシの様にも感じた。
田中の抱えたものはあまり詳しくは語られませんが、今の世の中で実は誰もが抱える感情で、その感情の行き場が無くなると田中みたいに崩壊していってしまうんではないかと。
周りを見下す事で自我を保つなんてことは誰もが実は僅かながらも持っているんではないでしょうか。
田中が書いていた怒りの一文字の意味をモヤモヤ考えてしまう。
映画のタイプは違いますが「シン・ゴジラ」なんかで議論していた人には是非とも本作を見て欲しいなと思います。見た後よっぽどあれで議論して世間が騒いでいた事がバカらしく思えますからw
ちょっとした怒りです。
わかるひとだけでいい
「わかってくれる人にだけわかってもらえればいいんだよ」という台詞がよかった。自分の気持ちを、叫んだり迎えに行ったり、尋ねてみたりいろんな方法で表して、それがきちんと伝わったときに苦しみに終わりが来るのだろうと思う。大事な人に限って一生懸命伝えてもわかってもらえないことがある。誤解されたり、引かれたり非難されることもあるけれど、わかってくれるひとが側にいてくれれば自分の気持ちを信じられるような気がする。
ミステリーとドラマと
感想を一言でいうなら「人を信じる難しさと危うさ」だろう。
そして、犯人の部屋一面の書きなぐり。
そのふたつを踏まえると実は途中で犯人は判る。
誰がこの映画で一番に酷い目にあうのか?
そして登場人物の誰々が、どこで犯人と思われる人物を疑うのか?
それが分かれば消去法で犯人は「あいつだ」と想像できる。そして必ず、それは的中する。
そうゆう意味ではかなり重いが、二度も楽しめる映画になってはいる。
ただ、この映画の最大の魅力はその「信じる」を三つのエピソードに散りばめて多彩さと奥行きをもって描写しているところだ。それが、ただ単一な感動ではなく共鳴しあうようになっている。
優馬の泣き顔も、愛子の笑顔も、泉の叫びも、「信じる」という変奏曲がひとつに重なる瞬間になっている。そこにこの映画の魅力があるといっても良い。
最後に欠点をいうとミステリーとしての題名としては『怒り』は正しいが、ドラマとしては『怒り』の題名はふさわしくないところか。
それだけが惜しい。
「観てよかった映画」と「観てほしい映画」の違い
真田十勇士とどっちか迷った。
が、今日は体力も精神力も
耐えられそうだったので
こっちにした。
結果、正解。
もし、残業明けの
レイトショーなんかで見たら
しばらく立ち直れないかもしれない。
それぐらい重い映画。
誰かに勧めたくなるような
そんな映画ではないかもしれない。
間違っても付き合い始めのカップルの
デートなんかにはオススメできない。
でも、本当に観てよかった。
そう思える映画。
5点満点にならなかった
−0.5は、エンディングの広瀬すずに
浜辺で叫ばせた演出。
「怒り」を表現させたのか
「再生」への決意を表現させたのか。
でも、あのシーンはもっと違う表現の方が
しっくり来るような気がする。
あれではあまりに、陳腐だ。
でも、広瀬すず、よかった。
単なるアイドル俳優ではないことが
遅ればせながらわかりました。
広瀬すずだけではなく、
ここ最近見た映画の中で
全ての主要キャストにハズレがなかった。
渡辺謙。
安定の渡辺謙。
ひなびた漁港のおっさん役にしては
オーラ全開だが(笑)
不思議ちゃんの娘を、
どこかで幸せにはなれないのかもしれない、
と、抱え込んでいる父親を見事に演じていた。
妻夫木聡。
この人の演技、大好き。
泣きそう。あ、泣いちゃうかも。
あー泣いちゃった、、、。っていう演技は
1番うまいと思います。
森山未來。
あまり知らなかった俳優さんだったけど
今作での存在感はピカイチだった。
自由奔放なバックパッカーの
向こう側に時折透けて見える
狂気を帯びた眼差し。
暴れて、乱れて、
前に垂らした前髪の奥に見えた
その眼光は、本当に背筋が寒くなった。
松山ケンイチ。
今作では、ストーリー上の
「騙し役」だったが
中盤の、「こいつかもしれない」と思わせる
渡辺謙さんとのやりとりは
すごいと思った。
綾野剛。
コンビニ帰りの坂道。
弁当が入ったコンビニ袋の
ポジションがなかなか決まらない。
こんな細かい演技は
彼だから自然に感じられたのかもしれない。
そして、宮崎あおい。
すごい。今作では群を抜いてすごい。
いつも父親を困らせる不思議ちゃん。
でも、自分の感じたことに正直で、
それをストレートに表現してしまう。
だから周りから浮いてしまう。
そんな自分を、自分でもわかりつつ、
明るく、不思議ちゃんで居続ける。
笑っているシーンも
泣いているシーンも
見つめているシーンも、
全ての宮崎あおいのシーンが
素晴らしかった。
物語序盤で
渡辺謙が宮崎あおいを電車で
「連れて帰る」
エンディングでは
今度は宮崎あおいが松山ケンイチを
「連れて帰る」
このシーンがなければ
この映画はただの報われない
映画になってたかもしれない。
大事なものが多すぎる。
大事なものは時とともに
減っていく。
心に響いた。
例えば
女、又、心、怒りってね ^ ^
全方向からの正義は、無いように
全方向からの悪も、無いような
そんなことを思い出した
だれかの悪意で、救われることもあったり
救いがあり、許しなのかなぁ
許しがまた、いい ♪
余計なものを無くした
こんなにシンプルな音なのに、です。
これぞ、邦画
内容はしっかりと考えながら見ていないと分からなくなってきたり、理解できなかったりする場面もあった。
しかし、これぞ邦画という感じで激しいアクションや最新のCGなどは全く無く、俳優の演技というものが全面に出ていた作品だった。
人のつながりが色濃く出たり、これが人間なんだなって部分が多くあった。
邦画もいいと思わせてくれる作品!
全225件中、141~160件目を表示








