怒りのレビュー・感想・評価
全221件中、121~140件目を表示
終わり方が良くない
こういう推理も若干交えた作品で最初に一番疑わしかったやつが最後に裏切ることなく犯人で安心するパターンは珍しい印象。
犯人こいつで良かった!!と思ってしまった。
それはともかくとして、終わり方がちょっと納得いかない。
途中までは三組どこも良かったんだけど……。
松ケンのところはいい。
一度疑われたとしてもそのことを特に問題にせずに、呼び戻してくれた親子のもとで一緒に頑張って暮らしていこうって思えたならあそこの親子と松ケンはハッピーエンドでしょう。
妻夫木は大切なものをうしない続けて、最後も信じてやることができないまま死に目にも会えなかった。
綾野剛も最後に交わした会話があれじゃあ寂しい……。
これじゃあ、妻夫木は一生信じてやれなかったって悩むだろうし、思い返しても単純に幸せだったとは思えない、後悔しか残らない終わり方。
ここは物語としての美しさを犠牲にしても、彼が亡くなる前にわだかまりをすべて解消して心を通わせるシーンがあっても良かった。
あるいは病気を患っているとしても死までは描かずに二人でこれからもずっと一緒に、みたいな終わり方で良かった。
広瀬すずはもっと可哀想。
彼女は多少迂闊だったけどなにも悪くないのにひどい目に遭って、原作ではどうかは知らないけれど微妙な母との関係も特に進展なし。
信じていた森山未来は実は頭がおかしい殺人犯で、そいつを友達が殺したのは自分のせい。
タツヤくん、削るならせめて内容わからなくなるまで削ってよ!!
それじゃあそれみて僕が殺しましたっていてるようなもんじゃん!!
だいたいこんだけ引っ張った正体不明の犯人がただの頭おかしいだけの殺人犯っていうのもどうなのよ。
後味が悪くて、思い返すとイライラする作品。
前半面白かっただけに残念。
それとメインの七人に名前あげられてないけど、タツヤくん役の子も主役格なんだからポスターにいれてあげればいいのに。
有名じゃないからこそ出世作としてあそこに並ばせてあげればいいのにな~って、まぁ名前も知らない役者さんなんだけど。
ほんとに怒ってる?
それぞれ怒る原因が、イマイチ弱い感じが…
勘違い?逆ギレ?とも、とらえてしまうような…
個人的には広瀬が一番怒ってる感じ!当たり前だけど、あそこまでやるとは以外でした
広瀬ファンは、どーみるか
超暗い気持ち
誰に対しての「怒り」なのか、考えながら観ていました。自分に対して、家族に対して、恋人に対して、友達に対して、赤の他人に対して。
沖縄の人たちは基地に対して、社会に対して怒りがあったと思うし、
アイコのお父さんは昇華できない怒りを自分に向けることで他の感情と折り合いをつけているように見えたけど、それって本当はアイコに対しての怒りでもあったと思うし、、、
だけどどれも結局、どうしようもない。誰も怒りを晴らしてくれない。むかつくやつを殺しても怒りは収まらない。だって、死ぬほど嫌な気持ちになる怒りって、もっと色んな感情が絡まっている。そういう怒りがここでは描かれているようでした。
苦しいとか、辛いとか、悲しいとか、そういう気持ちも全部が怒りになるんだ、というのがぼんやり自分の中に思い出されたのは、事件の犯人と動機がわかったとき。
犯人は軽蔑されるべき人間だけど、その怒りは、本当はみんなの怒りと同じ色をしているような、もともとは同じものだったような、いやむしろ正反対であるような、犯人の持つ陳腐な怒りと対照的であるような、そういう、どの怒りも矛先が曖昧で、宙に浮いている、というイメージの総括として事件が着地していて、よかったです。あの事件の動機にストーリー性があっては、映画の方向性が変わってしまうので………
そうして人と人が擦れ合って怒りが生まれ、でもそれは相手を信頼していた証拠で、信頼するから裏切られて、信頼するから傷つくのだけど、それでも信頼するのがやめられない、
特にそう思わせる結末になった、ふたりのゲイの恋物語で最後締めてくれたのが、少し救われたような気持ちになりました。
親子の話、恋人の話、友達の話と3種類あったけど、どれも共感しにくい設定とシチュエーションの中、誰もが見覚えのある感情や感覚を呼び起こされたのは、俳優陣の、眼差しや声にまで渡る上質で繊細な演技の素晴らしさにあったと思います。
さて、しかし妻夫木くんと綾野剛くんの濃厚ラブシーンは見ものです。もう一回見ちゃおっと。
カップルで来ている人の、このあとのデートの雰囲気が心配になるような、暗くて重くてちょっと引きずる映画でした。素晴らしいです。
怒りの方向。
全員主役級のキャストの中、一番難しい演技を強いられたのは
前宣伝どおり広瀬すずだった。ベテラン勢の中でよく頑張った
と思うし、同級生役の佐久本宝も重要な役どころをよく演じた。
それぞれのパートに分けられた三部構成が要所要所で切り替り、
ほぼ同時進行で話は進む。若干観辛いかもしれないが緊張感は
増し、噎せ返る殺人現場から爽快な青空へ景色も次々と変わる。
観終えて思うのはタイトルの二文字なのだが、犯人の怒りより
各々が抱えた怒りの度合いの方が強い。愛した人を信じきれる
かというテーマだが、そりゃ殺人犯に酷似していれば、夫婦で
あっても親子であっても(信じたくないが)疑ってしまうものだ。
まして素性を明かさなければ疑われても仕方ないわけで、その
危うい条件の中で一体どれだけの人が相手を信じきれるだろう。
しかし本当の愛とは、何が起ころうとその人を守ることなのだ
といわれているような内容だから観客の居心地は悪くなる一方、
それぞれに考えさせる巧い手法だと思う。とはいえ、普通の顔
をした、いかにも普通の人間が突然ブチ切れて刃物を振り回す
ような事件が多発する昨今だからもっと考えなければならない。
善意を親切と受け取らず、欲求を満たすために平気で人を襲う
者がこれ以上増えていいのだろうか。怒りはそこに向けないと。
(沖縄の暴行事件の実態が描写されてゾッとした。怒りそのもの)
役者さんが素晴らしい
まず最初に、「俺の広瀬すずになんてことさせるんだーーー!!!」と言いたい。もう、CMとかみても、「可愛くてまだ女優のたまごなすずちゃん」に見えなくなってしまった。
あんなに、可愛くてピュアイメージなのに、レイプシーンさせるなんて!
しかも、リアルすぎてきつい。叫び声とかカメラワークとかがリアルさを追求してて、もう、つらい。
「海街diary」では可愛いなあ位にしか思ってなかったけど、すごい女優さんだと思い知らされた。
それにしてもよく事務所もこんなシーンOKしたなあ、なんてことも思ってしまう笑
宮崎あおいが風俗嬢ってのも意外すぎるし、渡辺謙も腹出過ぎでやばいし、綾野剛も首のエロさがはんぱないし、妻夫木くんもザ・ゲイ感、そしてあやしすぎるマツケンと、森山未来。
役者さんがみんな自分のキャラクターを余すことなく演じきってる印象がとてもよかった。
最後にたくやくんが田中の住処に来たシーンは、とにかく怖くて、たくやくん逃げて!逃げて!早く!出口は…そこしかない!やばい殺される!ああぁあぁ!、と震えた。
森山未来はさすがで、殺すのか?と見せかけて抱きしめたり、逆立ちしながら「頭に血がのぼってないとだめなんだよねー」のセリフなど狂気の演技が最強。そしてそれを受ける佐久本さん(たくや)もより恐怖を体現していて、すばらしい!
ただ難をつけるとすれば、ストーリーにまとまりが足りないこと。
3つの別々に起きてる話を1つの映画でまとめるからそりゃ難しいとは思うけど、もう少しまとまりが欲しかったと個人的には思う。特に終盤の落ちのつけかた。広瀬すずがなんか叫んで終わるってちょっと安易じゃないかなあ。
同じ監督でも「悪人」は1つのストーリーだからシンプルでまとまってて好きだったんだけど。
あと犯人は森山未来って結構すぐわかってしまうのが残念。犯行のシーンときのシルエットでだいぶわかってしまってた。
それでも、何もできない自分、信じられなかった自分への怒りや、被害者としての怒り、見下された怒り、それらを消化できず人を傷つけてしまう衝動としての怒り、色々見せられた。
見終えた後、すっきりはしないけど、よかったねと思える部分、思えない部分あり、ちょうどいいのではないか。
怖い
最初の印象は怖いという感じ。山神の狂気たるや、恐怖しか感じなかった。そして、愛するのことの難しさを如実に表していた。怒という漢字の意味は明らかにはされていませんでしたが、色々な考えが浮かぶ結末だったと思います。山神を殺した学生の結末が気になります。
生理的に受け付けない。
基本的に邦画が好きじゃない自分がめずらしく映画館で見ました。しかも未読作品だからどっきどき。
うん、なんだろうか。
怒り?
いや、犯人の怒りとは笑
まず1つ目だが、基地外が止まらず人殺して生き返ると本気で信じたから風呂場ってなんかもうさ…
現実にあった事件をオマージュしているならもう少しデフォルメしてほしかった
森山未來のストーリーだけ無駄に重くて深刻な問題引っさげて結局基地外が暴れてただけでしたって…
森山未來の怒りは格差社会とかの現実に対する怒りとか言わないでね。
森山未來は広瀬すずの米兵事件のことを笑ってるからね。
現実の問題を直視したストーリーにするならばこういう部分は一貫してほしかった。
基地外を魅せるストーリーにするならば現実の事件をオマージュはしていいけども、そこに別の現実の問題を絡めてほしくなかった。
現実の被害者の方々に失礼。
2個目に、キャラ深める時間少なすぎてみんなただ1つのこういう人ってイメージで進んでるからキャラに感情移入が出来ない。
もう少し違う一面を見せたり、日常場面を入れて欲しかった。
キャラはその作中でなにか意味のあるシーンだけで成り立ってるのではなくて何気ない日常での行動によって色づくもの。
キャラにそれぞれ必要なシーンのみをポンポン入れて作った作品には深みがなく、キャラ映画にすらなれない。
ただし、演技は凄かったと思う。
本当に演技の凄さを感じたのは事実。ここは俳優の皆さん方を本当に尊敬しました。貴重な体験ありがとうございます。
3つ目に、宮崎あおいと妻夫木聡の怒りのベクトルは自分ってせっかく3つストーリー出して2つかぶってるってお前マジかよってなるよ、うん。
なんでストーリー並行物で同じ結末見なきゃいけないんですかって笑
さっきも言ったけどこの2つの話適当すぎ。
松山ケンイチはプロフィールばっかで中身無さすぎ。
綾野剛は施設育ちゲイの心臓病持ちとかネタすぎ。
現実の事件を絡めたのに残りの2つの設定が適当すぎて嫌悪感。
ただの現実の事件をオマージュして映画作りたかったオナニー映画としか思えませんでした。
なぜか引き込まれる
まず感じたのは、沖縄編には怒りというタイトルがピッタリだが、東京編と千葉編に怒りがあったのか、ということ
そんな疑問もあるのになぜか引き込まれた
東京編も千葉編も難しい恋愛でも、純粋に愛してるということが良いのだなあと感じた
沖縄編が狂っていたというか、残酷というか、怒り、という感じがすごいしたから、より一層他の場面の純愛さが際立ったと思う
東京編と千葉編の恋愛がとても良いものに思えた
三つの部分が一つ一つの映画になってもいいんじゃないかとも思ったが、やはり三つが重なってこそだなと思える
三つ部分はもっと大きく分けて話が進むのかと思っていたが、かなり重なり合っていてその進み方も面白かった
特に違う場面の時に違う場面のセリフが入ってくる所がよかった
普段音楽はあまり意識しないが、今回は有名な人と聞いていたから意識してみたところ、音楽もとても重要だなと感じた
俳優陣、好きな人ばかりで、世界観もとても好きになった
それぞれの正義
吉田修一の怒りが映画化すると聞いて、キャストが本当に僕の好みだったのでこれは原作を読んでから映画を観ようと思い、予想通り原作も素晴らしかったので、かなり期待値が高い状態で映画を鑑賞しました。
この映画、、とにかくキャストの演技が良かったのだと思います。あれだけのメンバーの中で新米の佐久本宝くんを始め、広瀬すずちゃんも本当に頑張っていたし、正直監督も彼らの演技に頼っていたところはあったと思います。小説でしか描かれない登場人物の些細な感情の変化も、きちんと伝わってきました。
音楽を坂本龍一が担当しているということでそこも抜け目ないなと楽しみにしていたのですが、肝心なシーンでの俳優たちの演技を殺さないように、控えめな演出であったのかなと思いました。
この作品のタイトル、”怒り”について考えてみたのですが、まず犯人である山神一也が壁に書いていた怒という文字、小説でも彼はかなりクレイジーな人種としてしか描かれていなかったため、その怒りという感情になにか人間的な理由はないのかなと思いました。もっと理不尽な、潜在的な怒り。
それにしても映画では彼の狂気がまざまざと描かれていましたね、、殺されるシーンもあんなにしぶといとは、、。笑
そして、愛する人を信じられなかったことを深く悔いる愛子と優馬、、田代が犯人ではなかったとき愛子が泣くシーンがありましたが、宮崎あおいの演技が凄すぎて彼女の気持ちが痛烈に伝わってきました。娘にだらしなかった父親の、情けない自己に対する怒り。
また妻夫木聡の演技がいい!!あの直人の真実を聞かされ店から出て泣くシーン、、彼の気持ちがどれだけわかってどれだけ泣けたか。彼の怒りも愛子の父親と似ているような気がしました。
そして、映画のラストシーンは、泉が海で叫ぶシーンでした。彼女は辰也に途轍もなく申し訳なさを感じていながら、自分の真実を世間に知られるのがやはり嫌であるという葛藤を抱えていましたが、映画だけを見て彼女の表情からそれを汲み取れたなら凄いと思いました。どうしようもない現実に打ちのめされた泉と辰也2人の、やるせない怒り。
全体の評価として、星4.5にした理由は、3つの物語を2時間半に収め切るのはやはり無理があるのかなぁと感じてしまったからです。ものすごくうまく製作されていたのですが、小説を読んでいると、その感は否めなかったかも。
ただ怒りという、映画は、それぞれの俳優が本当にこだわりを持って登場人物を演じているという感じがして、良かったです。それが原作だけでなく、映画まで見る意味だと思いました。
ある意味でいい映画でした。映画終わったあとは泣いて目が腫れぼったかったです。
信じることも疑うことも間違いじゃない
原作未読のまま鑑賞したため、所々取りこぼしや解釈違いがあったかもしれないけれど、私は良い映画だったと思う。
鑑賞後、多くの登場人物達の中で渦巻く「自分の力ではどうしようもできないことへの怒り」が自分にも降りかかってくる…
そんなもどかしさが残る映画(腑に落ちなかったという意味でない)。
登場人物が多いのにごちゃごちゃした印象がない。
2時間22分で3つの舞台が繰り広げられているのにも関わらず、それぞれに流れる時間の密度がそれ以上に濃く感じた。
長い映画飽きやすい方なのに引き込まれっぱなしで2時間半があっという間だった。
また3つの舞台のつなぎ方がブツ切りでなくセリフや小道具伝いで自然な切り替わり方が序盤に多くあってなるほどなぁと思った。
(愛子のイヤホンの派手な音楽→優馬がいるプールのBGM、愛子と田村がお弁当についての会話→直人がコンビニでお弁当を見てる など)
信じたいのに信じることができない、そんな人の強さと弱さによって3舞台それぞれ違った結末を迎える。
愛子はたった一人の田代を取り戻す事ができたけれど、
優馬は大切なものが多すぎて母の死に目に立ち会えず直人とも2度と会えなくなってしまう。
田代には味方になってくれた人が結果的にはできたけれど、
辰哉は味方となってくれた田中に裏切られた。
それぞれの登場人物が信じた道が、ここまでハッピーエンドとアンハッピーエンドで極端に別れてしまうとは… 千葉のストーリーが正解というわけじゃないし、誰も正解とも不正解とも言い難い。
ただ3舞台に共通して言えることは、自分あるいは大事に思う人が幸せになるためなら、世間から白い目で見られようと、人を信じることも疑うことも間違いじゃないということ。
唯一分からなかったのが、あの殺人犯は何がきっかけであんな事件を起こしたのか。
ので、いろんなレビューを見てああそういうことかと思ったのが「格差社会への憤り」。
日雇いのバイトで食いつないで行くしか生きる道がなかった犯人からしてみれば、不自由なく暮らす被害者とは住む世界が違うし嫉妬心(そんな生易しくない)しか芽生えなかったのだろうと思う。
自分が存在しているだけで誰かの怒りを買ってしまう、あるいは自分が強烈な嫉妬心を抱いてしまう可能性が、ゼロとも言い切れないのかも、と思うと格差社会怖くて仕方ない。。
一番印象に残っているのが優馬と直人がお墓について話すシーン。
優馬はごく日常的に交わす冗談みたいに話していたのかもしれないけれど直人にとっては冗談でなく割と現実味を持って話していたのだな…
死ぬのも悪くない、とか隣ならいいかなとか冗談と本気が入り混じる会話も、直人にとっては心安らぐ一時だったのだろうなと思う。優馬に出会えて…本当によかったね…
1回目の鑑賞は、3人共疑っていて犯人は誰なのかという視点で見たけれど、
2回目は疑惑をかけられていた2人はこの時何を思っていたのだろう、犯人の言葉はどこからが本心でどこからが嘘なのか
と切り口を変えて鑑賞できる。
感じ方が変わると思う!2回観ることおすすめ。
むせかえるような暑さが魅力!!
私も人生の逃亡者のようなものなので、3人の男たちに多少親近感を覚えましたし、3人のうちたまたま彼が犯人だっただけで、誰のタガが外れてもおかしくない状況をよく描いていました。日常と隣り合わせのアングラ臭とむせかえるような暑さが魅力の濃厚な映画です。広瀬すずの声を張り上げる一辺倒な演技が苦手でしたが、今回はうまくマッチしていました。友達が夜の商店街に消えたシーンは不自然すぎますし、犯人が軒先で水を貰って何故「怒り」を感じたかについてはこじつけだと思いますが、まあそれすら押し切ってしまうパワーのある映画でした。
怒り
本作は「悪人」に続き、李監督作2作目の鑑賞でしたが、監督の演出力、出演している俳優陣の迫真の演技に終始圧倒されっぱなしでした。
音楽全般も秀逸で、坂本龍一の音楽世界が、重厚な世界観に溶け込み、物語に深く潜り込んでいく効果を与えていたと思います。
ひとつの殺人事件を軸に3つのストーリーが同時に進行していく中で、犯人らしき人物たちやそれに関わる人々のドラマに、思わず目が離せなくなっていきました。
人を信じるコト、その難しさを問われた気になり、鑑賞後は「あ〜面白かった」という感想とは程遠い感覚になり、胸の奥がずっしりと重く、頭がぼーっとなりました。
人と人とが出会い、信じ合い、疑いを持ち、そして別れ、そして真実を知り、深い後悔を抱える者、裏切りに怒りを覚える者…
ネタバレですが、
正体が判明した後、いい意味でも悪い意味でも本性が初めて剥き出しになるシーンは、恐ろしく、はたまた感動で震えました。
自分は、ずーと感情を押し殺していた松ケンが、渡辺謙に声をかけられ感情を抑えきれずに涙が溢れるシーンにヤラれました…
タイトルなし(ネタバレ)
とてもよくできた映画だと思います。
ですが見終わったあとの疲労感。
とにかくあれやこれやと考えさせられ、俳優陣が豪華なだけにリアリティのある演技で物語にのめり込まれました。
邦画で久々にいい映画見ました。
おすすめはできるかと言われるとううーん。という感じ。色んな思いが込み上がるし、考えさせられる映画なので、、単純に面白いから見てとは言えないです。
3つの話にでてくるそれぞれの男3人が1件の殺人事件の犯人かもしれない、というキーワードで最終的に話が結びつきます。
しかし、最後の最後まで誰が殺した犯人かわからず、犯人はもしやいないのでは、、とかみんな同一犯?多重人格者?なのでは、、とか犯人が誰か探しながらそれぞれのストーリーを追っていくのが面白いのですがこれが大変疲れます。笑(どの話も重く、明るい話ではないのですが、セリフ一個一個が考えさせられます)
しかし、音楽やセリフ、演出が素晴らしいです。特に周りの音を一切消して低音の重音感あるサウンドで俳優の表情や動作だけで犯人なのか!犯人じゃないのか!どっちなの!というシーン。
物語にのめりまれ、見てた人多分全員が同じこと考えさせられたんじゃないかとと思います。
良かったですが。
今日は映画の日。めっちゃ観たかった「怒り」を観た。
俳優陣の演技も凄くて、かなり引き込まれる。
『誰が、犯人なのか』
でも、舞台が東京 千葉 沖縄とリズムよく変わる。
それが、余計に引き込まれていく。
あたしが好きなのは、東京でした。
沖縄も良かったし、千葉も。
それぞれ人間くさいストーリーがあって
楽しめた。
ただ、1人で観に行くのがベストです。
あと、女性は かなり重いから苦手な人は無理かも。
あたし自身、重い気分になりました。
森山未來の異常過ぎる像に、演技力を感じました。
【大切なものは、増えるんじゃなくて、減っていくんだよ。】
涙が出ました。
でも、かなりヘビーな為「ぜひ観て」とは言えない作品です。
しかしながら、俳優女優て凄いなと思う作品。この作品をとうして人間の弱さ。見たくないから見ない。色んな人間らしさが改めて解ります。考えさせられる映画です。
凄まじい映画
とにかくすごかった。
一人一人の人物の細かい感情表現など圧巻です。
0.5下げたのは自分の個人的な感覚で女の鳴き声があまり好きではないため、宮崎あおいがぎゃーぎゃー泣いている所がすごい耳障りな気持ちになってしまったため下げてしまいました。あれはあれで本当にいいんですが、耳の機能的な問題なのか女の鳴き声が怖いんですよね...
綾野剛の少ない中の台詞にも心打たれました。
大切な物が多すぎる、本当に大切なものは減っていく。
わからない人にはいくら説明しても分からない。分かろうとしていないから。
など、台詞ひとつひとつでこんなに心打たれる映画は久々です。そんな映画を見れてよかった。
そして、低評価の人の意見を見ていると、犯人が犯人が...と...なんだか的違いな意見ばかり吐いていますが、犯人がわかるわからないとかそんな軽い映画じゃないことをわかって欲しいですね。
映画の見方は人それぞれ、好き嫌いあるでしょうけど、低評価して犯人犯人言ってる人は、この映画は犯人を探し当てるだけの映画じゃない事を感じて欲しいです。
キャストみて犯人の予想はついていた。なのに…
今人気絶頂の広瀬すずの相手役が、久々の映画出演となる森山未來だと聞いただけで、
あぁきっと森山未來が犯人だろうなー
と思って観てきました。
予想通り、彼が犯人でした。でも犯人がまだ明らかになってないとき、私は
彼は犯人じゃないかもしれない、むしろこの3人の中にはいないのでは?
と思ってしまいました。あんなに疑っていたのに。
それくらい彼の役ドコロは「いいひと」(多々怪しいところはあるけれど)として描かれていて。それがなんだか、殺人者って周りの人からはちゃんと信頼を得てフツーに生活してるのかも…ということに気づかされたようでものすごく怖くなりました。
人を信じたいけど、それってすごくリスキーだなと。
逆に、人を信じられなかったがゆえに傷付いた人達もたくさん描かれていて、、、難しいですね。
人をみる目を養わなければ!
怒り
くるしい
もう犯人どうのこうのじゃないです
原作未読でしたが、原作を我慢して良かった。引き込まれながら犯人もわからないまま見続け、疑い続け、後半の怒涛の信じる、信じない、それぞれ3つの展開に胸が苦しくなりました
役者さんたちがすごい。みんなすごい。
特に沖縄。
森山未來は本当に優しくて、かっこよくていいお兄さんから本当に救いようもない怖い人になっていた。
たつやくんを演じた子。この映画のPRには主要キャスト7人が全面に押し出されていたが実はこのたつやくんが主人公なのではないかと思うくらい、この映画の核。この子の泉を守りたいと思う気持ちと田中を信じる気持ちが強い。悲しい切ない苦しい。
そして広瀬すず。3つのそれぞれの話が明らかになった後、島に行って叫ぶシーン。思い出すだけで苦しいし、全身に鳥肌がたつ。
少しだけでてくる、刑事役の三浦さん、高畑充希もよかった、あと事件の犯人を知る取り調べされている男も不気味だった。
ずっしりくるしい、
自分と重なるところなんて何もないけど、本当にくるしかった。だけど見て良かった。
田中の登場シーン、軍の飛行機の音が大きくて、こわくて、すべて物語ってたな、と。
おもかった、おもしろかった
どこかで誰かが過ごしているような日常のシーンが殆どで、3人ともその中で出会う『昨日まで他人だった人』。
周りにいる人間は、誰にとっても最初はあんな風に『昨日まで他人だった人』で、色々な時間や出来事で距離感を縮めて信じていくしかない。
そこに、処理しきれないほどのスピードで入る情報や、疑いたくないのに怯えてしまう恐ろしい事件を知ったとき、目の前にいる人そのものより力を持ってしまう…
信頼の脆さや人の弱さをこれでもかとぶつけてくる、そんな作品でした。
それとまさか広瀬すずちゃんがあんな目に遭う役をあの若さで、これだけ売れっ子なのにすると思わなくて…ビックリしました。
当方女性ですが、うっかり1人でレイトショーで観てしまい、終わったとき一刻も早く帰りたくなりました。
夫の顔を見たとき、安堵で泣きそうになりました。
全221件中、121~140件目を表示