怒りのレビュー・感想・評価
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面白い久々にパワフルな邦画
映画館で泣いたのどれくらい前だったかなぁ…と思いおこしてしまいました。2時間半いとも簡単に観入ることができました。よくある私の2時間を返して感がなかった最近珍しい映画でした。
重く胸に刺さるメッセージがいい
殺人事件の犯人が整形して逃走している中、
4人の男女の前に3人の謎の男が現れた話。
なんともまあ心臓が痛い映画だった。
衝撃の設定、衝撃の展開が続く。
思わず目を背けたくなるシーンもあるけど
魅入ってしまう、これが坂本龍一の力か。
この人が犯人かもしれない…
いやこの人が犯人なわけない…
人のことを信じれなくなると人を傷つけるし
人のことを信じすぎると傷つけられる。
どちらがいいのか問いかけてくるけど
そこに正解はなくて、
理不尽さや人間の不完全さに
ただひたすら叫ぶしかない
ことを伝える映画だったと思う。
すごーーーくしんどかった。
でも、結論いい映画だった!
はまりこむと抜け出し難い
タイトルは「怒り」原作を読了していないので何ともですが、スタートとラスト以外は怒り以外の感情が溢れ踊り物語を彩っている印象。そして不気味な寒気とともに一気にラストへ。
自分の中の感情とも気が付けば向き合っていて、映画館を出た後何かがスッと晴れたような気になりました。
色々と体力の必要な作品でしたが、その内にゆったり視返してみたいものです。
全編クライマックスの凄い映画
陰湿な話しは苦手なんですけど、あまりにも評判が良かったので思いきって観てみたら…
本当に良い映画でした。
たった一枚の写真がそれぞれの場所で関わった人たちをかき乱していく。
蓋をしていた傷口を、諦めていた筈の幸せを、愛おしいしあわせな時間を、信じる気持ちを、人の心の中にある大切なものをかき乱し葛藤させ追い込んでいく。
信じることが出来なかった自分に対する怒り。
信じていたが故に許せない相手に対する怒り。
誰とも共有できない痛みに対する怒り。
様々な怒りを、時に切なく、時に息苦しく、観る人の心に叩きつけてきます。
人が人を愛すること、信じることの根拠がいかに不確かで脆弱なものなのかを思い知らされます。
大切な人やものを守る気持ちは、自分自身を守る気持ちを遥かに凌駕してしまう。
そして守りきれなかった時に襲われる無力感や絶望感、守れなかった自分自身に対する怒りは人を狂気に走らせてしまうこともある。
激しく争い、競争し、奪い合う世の中だからこそ、今一度立ち止まり考えなければいけないのかもしれません。
沖縄の米軍基地、マイノリティ、閉鎖的な村社会といった、現実に噴出し解決の糸口すら見つかっていない問題に深く鋭く斬りこみつつ、重くなりがちなテーマを、全編クライマックスとも言うべき最初から最後まで張りつめた緊迫感のある演出で2時間22分という上映時間を30分ぐらいにしか感じさせない凄い映画でした。
観終わった後は暫く言葉が見つからず、場内が明るくなっても席を立つ事が出来なかったです。
今このレビューを書いて湧きあがってきたのは『怒り』のタイトルとは違って『受け止める』そして自分を強く信じ『這い上がる』って気持ちです。
この映画が一番素晴らしいのは、それでも前を向いて生きて行く勇気をくれるからなのかもしれません。
私はこの殺人犯の怒り、分かる気がしました。 人を見下して自分を保っ...
私はこの殺人犯の怒り、分かる気がしました。
人を見下して自分を保っていて、
嘲笑うようにして生きている。
そしてそれを文字にして発散する。
思い当たる方はいらっしゃるかと。
でも心の底に世の中の理不尽に対する悔しさ、情けなさ、恐怖、怒りが溜まって溜まって、爆発してしまう。
脆さ、弱さ、捻じ曲がった純粋さを感じました。
田中の嘘
評判いいので観に行ってきました。
でも私はこの展開にまんまと騙され犯人が整形をして色んな所に登場しているもんだと思い込んで観てましたのでもう一回観ないと駄目な映画です。
それにしても凄く観応えある映画でした。
最後に田中のついた嘘が印象的でした。
田中は人を救う為にあんな嘘を付いたのに何故あんな事件を起こしたのか?
事件を起こしたのか動機に納得がいきませんでした。
襲われてるされてる横で何も出来なかった少年と何か泉のために出来る事。
自分が悪者になって人を救う道を選んだ田中の嘘が印象的でした。
人を信じれるのか?
信用出来ず疑い去られてしまった人
疑い去られたも謝罪し連れ戻しした人
両方とも観応えありました。
もう一度観たい
前情報なしで見にいきました
なんか心揺さぶられる様ないい映画見たいなー
と思い、
予告編の雰囲気でこれを選んで見にいきました。
結果、大失敗w
いわゆるいい映画では全然なくて、しっかり前情報を入れて覚悟してみる様な作品。
長い上映時間を感じさせない客を引き込むテンポとか、役者層の厚みの持たせ方とか、見る側を飽きさせないズラしで進めて行く展開とか、技術的な上手さというのはよくわかりませんがあるのだとと思います。
ただ、出てくる人の思いや感情が腹に落ちてこないというか、どうも共感できないまま話だけが進んで行く様な感じがして、合わないなあという思いのまま終わってしまった感じ。
吉田作品はパークライフとかパレードとか読んでいた頃に大好きで、その頃は吉田修一と言っても知っている人はほとんどいなかった。
原作を先に読んでいたら、随分感じが変わっていたかもしれませんね。
東京湾景も好きな作品ですが、あれも映像作品は原作とかけ離れて残念な感じでした。
信じること。
本が先か、映画が先かで悩んだ挙句、
結局私は本から入ってしまったのだけれど…
超個人的感想からすると、映画→本が良かったかもしれない。
全部全部頭に入っている状態で観てしまうと、
「長くてもいいから、ここも入れてくれ!!!」
と思ってしまったり。笑
でも、こればっかりは結果論だから何も言えない。
一度頭を空っぽにして、次は映画→本にチャレンジしたいぐらい!!
だけれども!
総体的に、「原作は良かったのに!」という裏切りは一切なし!!!!!映画も本当に素晴らしかった。
信じることって、本当に難しい。
信じたいのに信じられなかったり、
信じているから許せなかったり。。
息が詰まって涙が出るけど、
心に迫るとはこのこと。抉られた。
これだけ豪華な役者さんがお揃いなのだから、そこももう、一切裏切られないのだけれど…。
個人的に広瀬すずさんのお芝居をちゃんと見たのが初めてでしたが…驚き。すごい。
私は本で、直人と優馬と辰哉が大好きで。
映画を観ても、やっぱり直人と優馬の関係性はどうしたってすごくあたたかかったし切なかった。
ちなみに、本を読み終わって最初に思ったことが
「え!!辰哉は?辰哉は誰が演るの!!??」
だったけど…純朴な少年 辰哉にも泣かされたなぁ。
そしてやっぱり私は松山ケンイチさんが好きです。
ていうか、何度でも言う。
豪華過ぎるよね!!!
…池脇千鶴ちゃんとか、ピエール瀧さんとか。
お母さんも!…いや、もう語り出したらこれ止まらないんです。(実際に友人への感想Lineで、電車をだいぶ乗り過ごしました。笑)
観て良かった!!
「小説『怒り』と映画『怒り』 吉田修一の世界」も欲しくなっちゃったよぉぉぉぉぉ!!!!!
見たかったんです。
前から気になってた映画ですが、
久々の大ヒットでした。
3つのストーリーがありますが、
ハッピーエンドあり、バットエンドあり
悲しいけど、ほっこりする結末ありで、
盛りだくさんな内容でした。
演者達の、体当たり的な演技も良かったです。
これはお勧めです(^_^)
3つのストーリー
体当たりの演技を全員がしていて、その演技力にひきこまれました。
渡辺謙は普通の映画だと際立つ存在感だが、この映画はみんな主役、そんな映画でした。
みんなこの映画で一皮むけたというか、それぞれ別人のようにその役になっていました。
終わった時の…
映画としては評判がよく、いい映画なのかもしれませんが、わかっていましたが楽しくなくて私は好きではないタイプの映画でした。終わった後の重たい感じはなんとも言えなかった。という事は作り手側の意図した通りなのかもしれないけど…
原作を読んでしまうと物足りない。
原作は既読。なのでストーリー、真犯人のネタバレがわかった上で鑑賞です。
まずは俳優陣がやはり素晴らしい。森山未來さんは言うに及ばず宮崎あおいさんも妻夫木聡さんも。。ただ、それぞれが素性の知れない相手に対して築いていく愛情?信頼?関係の流れがちょっと唐突で、なんでそうなる?と思ってしまう場面も。ラストも唐突な感じ。。
前評判も高くすごく期待して観に行っただけに、ちょっと残念な思いが残りました。
最後の終わりだけ
キャストも好きな人が多く、物語の展開も
3つの場所においてハラハラドキドキしながら
見ることができました。
ただ肝心のオチは個人的に納得いかず。
怒りというメッセージ性も場面場面では
感じることができたが、最後のオチだけ
どうも納得いかなかった。
そもそも犯人の怒りに対する描写がもっと
濃かったら良かったが、ある1日の怒りを
きっかけにあそこまで悪質なことをする。
そのあたりが少し考えづらかった。
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