怒りのレビュー・感想・評価
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重い。苦しい。けどまた見たい
友人と2人で見に行きました。
映像の雰囲気も相まってかなりずっしりとした映画ですが、鑑賞後に何かが心に残る作品だったと思います。終盤泣きました。
1つの事件がきっかけとなった3つのすれ違いを同時に描いていますが、訳が分からなくなることもなく、綺麗に纏まった構成でした。出演陣の演技も素晴らしかったです。
とにかく切ない。苦しい。登場人物のことを思うと胸が張り裂けそうだし、〝怒り″を覚えることもあるけども、なぜか心地良い切なさがある映画でした。レンタルしてまた見るかも。
見応えがありました
話題になっていたけれど、なかなか勇気が出ず。ですがアカデミー賞をテレビで見て、やはり見に行こうと思い劇場へ。
結果、見て正解でした。各所での評判通り、役者の演技力がとにかくすごい。物語の結末は報われるものもあれば、そうでもないものもありますが、人間関係の中に必ず生まれる、他人を信じることの難しさがリアルに、残酷に描かれていました。
広瀬すずさんが、ただ可愛らしくニコニコしているだけではなく、このような役を演じたこと。演じきったこと。驚きとともに感動しました。素敵な女優さんですね。
あの事件ね。
あの事件がおそらく元になってるんだろうが、それぞれの場所で進むストーリーが重なる感じが面白かった。目を覆いたくなるようなシーンから始まる。いや結構目を覆いたくなるシーンばかり。でもキャストがみな素晴らしい。其れだけでみる価値あります。妻夫木聡うまいねー。個人的に宮崎あおいも凄い印象的。これからに期待します。
しんどかった……
ただひたすらにしんどかった…
友人にすすめられて一緒に見に行きました。
公開前から気にはなっていたのですが、ちょっと怖そうで、、
とてもメッセージ性が強く、人を信じることの難しさを感じました。
信じたいけど信じきれない葛藤は見ていて辛かったです。
東京、千葉、沖縄と、それぞれに違う結末であり、これが正しいんだ、というより、なにが正しいの?と問いかけてこちらの頭の中を引っ掻きまわすような映画でした。
千葉の、1度は信じきれなかったが、取り戻すことのできた物語。
東京の、信じきれなかったために手遅れになった物語。
沖縄の、信じようとしたのに、そこに絆はなかった物語。
どれも信じようとした結果、たどり着く結末が違います。
どれも正解で正解でないのだろうな、と考えました。
東京のラストには胸が締め付けられて涙が出ました。
また、最終的な動機が衝動的で、すこし拍子抜けしてしまいました。
ですが、あの気性の差が激しく、怒りの気持ちが高ぶると別人のようになる人柄を見ると、妙に生々しく現実味があって、衝動的な動機が不気味に思えました。
親切や、簡単に信じることも場合によっては危険であると感じました。
私個人がショッキングな画面が苦手なため、マイナス1になっていますが、考えさせられるという意味では5だと思います。
明日からがんばろう!とは思えない映画なので、映画を見て楽しい気分になりたい方にはオススメできません。
最後の方まで誰が悪役?なのか分かりませんでした!良い人そうに見える...
最後の方まで誰が悪役?なのか分かりませんでした!良い人そうに見える人が実はそうではない。
現実でも考えれる内容ですね。
一人一人の演技にもとても注目です。
特に宮崎あおいさん。素晴らしいです。
怖さを感じるくらいでした。
最後まで飽きず楽しく見れました。
見応えがあって面白かった
八王子で起こったとされる殺人事件を背景に、全く別の場所、無関係の3つのストーリーが同じ時系列で進んでいく。
千葉では渡辺謙と宮崎あおいが、東京では妻夫木聡が、沖縄では広瀬すずが。それぞれが素性のわからない男性と出会う。
警視庁からの情報提供により、テレビのニュースや情報特捜番組、指名手配の写真などを通して殺人事件の犯人とされる人物の素性が徐々に開示されていく。
もしかしたら、今、自分の隣にいる男は、殺人犯なのかもしれない。そう言った疑念が湧いてはなくなり、湧いてはなくなりを繰り返す。
人を信じきれるか。
はたまた疑うべきなのか。
真実が見えず、信頼と疑念の狭間をそれぞれの人物がそれぞれの環境で思い悩む。おそらく、映画を見ている人も悩む。
ハラハラが最後まで止まらない作品。
なかなか見応えがあった。
広瀬すずの演技が心に残った。
今までは『ちはやふる』や『四月は君の嘘』など、青春ど真ん中のポップな作風への出演が多かっただけに、ダークな面が強い本作への出演はかなり勇気が必要だったのではないか。
いち視聴者なので、偉いことは何も言えないが、とてもよかった。
演技がみんな素晴らしかった
演技がみんなとにかく素晴らしかった。
特に宮崎あおいさんと妻夫木くんの泣くシーンは印象に残ってる。
愛するものを信じることができなかった、
自分への怒り、後悔と悲しみ。
3人の男が繰り広げる物語に
犯人の予測がつかなくて
私もいろんな人を疑ってしまい、信じることができない気持ちを映画と一緒に味わえた気がした。
見応えがありすぎる
見終わったあとも悲しくて苦しい救いようのない後味が重くのしかかってくる、そんな映画。
全員演技がすこぶる上手くて度肝を抜かれたが、李相日監督が鬼のように高いレベルを要求してくるということで納得。
1番心に残ったのは主要キャストでもある、無名の俳優、佐久本宝くん。
素朴な田舎の高校生男子をごく自然にに演じる姿は「演技している感」が全く感じられない。
すずちゃんを食うレベルの演技力に誰なんだろうこの子は...と最後まで目が離せない。
怒りや悲しみの感情表現は目を見張るものがあり、こっちまで緊張させられる。ほぼ俳優素人なのに監督の目に止まっただけある。
渡辺謙は普段の堂々たるイケメン紳士の芸能人オーラをすっかり消し去り、頼りなくみすぼらしい庶民的な父親の姿。オーラの消し去り方に驚く。
不器用な中年親父の無口な背中に哀愁が漂い、胸が痛む。
広瀬すずちゃんなのだが、よく事務所がokしたなと。
ティーンエイジャーにはトラウマになりそうなショッキングな役どころ。
可愛くて無邪気なすずちゃんの女優魂が見れる。
まったくスッキリせず暗い気分になること間違いなしの重た~~い映画だが味わい深くて
かなり好きだった
満点超えの最高傑作
素晴らしいです。。。
映画を観て興味をそそられ原作を読みそしてまた映画を観ました。
松山ケンイチがインタビューで言っていた「全国民に見て欲しい」まさにその通りの映画です。舞台は東京都、千葉、沖縄という3つの場所で展開していきます。個人的には東京編が胸にグサッときました。(私の周りでも東京編推してる方多いです笑)
観てからは友達にこの映画を勧めることが多くなり「どんな映画?」と聞かれるのですが言葉では表現し難い、言葉にするのが物凄くもどかしくなり、、、とにかく見て!!!と言いたくなるような映画です。この映画の本質としては題名にもなっている〝怒り〟もその要素の1つなのですが芯は「人を信じること」だと思います。3つの異なる場所で愛する人が殺人犯ではないかと疑う日々で信じたり信じなかったり、喜怒哀楽では表せぬ色々な感情が目の前で何度も何度も私たちに訴えかけてくる。潰しにくる。そんな映画です。
吉田修一×季相白の前作「悪人」と同じように全体的に静かで暗く何も変わらなければ何も救われませんが観終わった後はもっと強く生きよう、そしてもっと深く人を信じてみようと希望の光が差すような映画です。迷ってる方がいたら是非〝怒り〟観てください。。。
ps.音楽が坂本龍一なのですが、そちらも素晴らしく毎朝の通学でサントラ聴いてます笑 完全に〝怒り〟中毒者です^_^
制作費の無駄遣い
豪華なキャストで、それぞれの演技は素晴らしい!
渡辺謙の揺れる父親心は心揺さぶれた。
ただ、3つのストーリーが並行で進む為、
一つ一つの話が中途半端。
話の核心を想像するのが好きな人には、
想像膨らむ良作。
ただ、話の核心は製作者が提示するべき、
と言う人には駄作。
犯人も中盤からわかってきて、
このままいかないよなって思ったらストレートに終わる。
しかも、動機は犯人によって語られるわけでもなく、
ぽっと出の第三者が語るから腑に落ちない。
そして、妻夫木&綾野のストーリーでは、
最後がはっきりしない為、救いが見えない。
墓参りのワンシーンだけで、救えるけど、
ワンシーンがないってことは救いがないのか?
松山&宮崎あおい&渡辺謙のストーリーでは、
救いがあったのに…。
なんだか後味が悪かった。
キャストに助けられてるだけの作品。
動悸が激しくなる
上映終了後、座席からしばらく立ち上がれなかったのは久しぶりだ。怖いや悲しいなどの感情のみではなく、それらが混ざり合った複雑な感情が押し寄せて胸を締め付けた。原作は読破済みだが、映像化された作品を目の当たりにすると、衝撃はさらに強くなる。
後半はやや原作とは違う展開を迎えるが、原作で気になった箇所が明白に描かれていたりなど、観客をモヤモヤさせないような構成になっており好感触だ。
実力のある俳優陣の演技は非常にリアリティを感じさせるものであり、見ごたえがあった。役柄でここまで変われるのかというほどその役になりきっている様は感動すら覚える。
3つのエピソードは、「愛する者が殺人鬼かもしれない」というテーマの繋がり以外、物語としての繋がりはない。変わりに、3つのエピソードはそれぞれに問題を抱え、切ない物語が展開されていく。原作もそうであったように、物語は途切れ途切れに描かれ、良いところで画面が切り替わり、別の物語が始まるため、やや理解に苦しむ場面もあるのは事実だ。よって鑑賞前か鑑賞後に原作を読むとより分かり易いと思う。
最後に、本作はながら見には向いていない。鑑賞する際はじっくりと、1シーン1シーンを大切に見てほしい。
叫び出したくなるようなやり場のない怒り
叫び出したくなるようなやり場のない怒り、社会的に生きていく上で怒りを抱えたままだとやりづらいのでコントロール方法を身につけてしまうけど、「あぁ、我慢ならない怒りって存在するな」という事を思い出させられた。
個人としての誰かを責めたいのか、漠然とした環境を責めたいのか、自分を責めたいのか、ない混ぜになる複雑な感じが、描かれてると思った。
感情移入するほど、やるせない気持ちになる。凄く内向きにエネルギッシュな作品。
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