「痛みを感じる悲劇」怒り 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)
痛みを感じる悲劇
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今朝(2025/09/13)観ました。
『悪人』を観ておいて、本作を観ない訳にはいきません。
東京、埼玉、沖縄と3ヶ所のエピソードが交錯し、頭がこんがらがりますが、観ている内に慣れてきます(完璧とは言い難いですが💧)。渡辺謙、宮崎あおい、妻夫木聡、綾野剛、松山ケンイチ、森山未來ら主要人物に加え、池脇千鶴、ピエール瀧、三浦貴大ら助演俳優達の演技も冴え、スリリングな作品の輝きを増しています。それにしても『凶悪』で加害者側だったピエール瀧が刑事役をやっていて、少しだけ笑ってしまいました。不思議と刑事キャラも堂に入っていて様になっていました。やっぱりいいですね、ピエール瀧。
殺人事件の指名手配犯。各地で浮かぶ心当たりの人物。沖縄米兵の性加害事件被害の影。クライマックスはテンポも良く怒涛の展開で手に汗握ります。反面中弛みを感じたのも事実。途中で集中力が切れたのが悔やまれます。
ストーリー、映像、音楽(坂本龍一)を通じて痛みを感じる悲しい作品ですが、学びがあり、感動がある良作です。
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