「愛する=信じるなのか?」怒り iccoさんの映画レビュー(感想・評価)
愛する=信じるなのか?
ごく普通に生きて生活しているように見えて、一人一人にもちろんドラマがあって、そして内々に溜め込んだそれぞれのいつもは人に見せないようにしてる怒りがマグマのように煮えたぎっている。
人を心から愛したり信じることの難しさよ。
それぞれの関係性は違えども、テーマは一貫して「愛があっても信じることは難しい」だったように思う。
心と頭は別物なのかしら。
いや、本能と理性の違い?
いずれにせよ、登場人物それぞれにとても抱えているものが重過ぎてみているとしんどいのだけど、純粋に良い人が多いのでそれが更に観ている側の心に暗い影を落とす。
全部心がぎゅーってなったけど、でもやっぱ一番は彼と彼かなあ。
時間巻き戻してあげたかった。
でもどの人にも理由があって、そしてその理由を知るとなんか色んなものが責められなくなるのが辛いね。
正義はその人の側から見るに限るなと思う。
元ネタというかヒントはあの事件の犯人かなあと思うものはあるにせよ、全く違う展開と内容でものすごく面白かった。
うーん、李監督にすっかりハマってしまったよ。
原作の吉田さんに、なのか?
相乗効果なのか?
とにかく『国宝』に期待しかないわ。
#李相日
#吉田修一
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