「怒りってどこからくるのか」怒り marさんの映画レビュー(感想・評価)
怒りってどこからくるのか
オールスターキャストで臨んだ、渾身の傑作。
いろんな形の「怒り」を描いた作品な訳なんだけど、
その描き方が重厚というか壮絶というか。
ストーリーにしても観てるだけで心が削られるような苦しさを覚える。
あんまり人に晒したくない、自分の心のナイーブな部分をギュっと掴んでくるようで
誰でも持ってるような弱さから「怒り」って生まれるのかな、と。
もちろんその弱さって全然悪いことじゃなくって、
むしろ悪いとしたらそれと向き合わないこと、認めないことなんじゃなかろうか。
「人生で大切なことを教えてくれるものは3つ。空っぽのポケットと挫折、そして傷心だ。」
どこかで聞いたこんな言葉を思い出しながら、登場人物の将来に思いを馳せてしまった。
確かに後味の良い作品ではないけれど、誰もが向き合うべきことを示してくれる良作だと思う。
コメントする