「信じることとは。」怒り きゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
信じることとは。
何をもってその人の事を信じられるの?
この問いで見終わった後、頭がいっぱいになる。
重くて、辛くて、胸をえぐられるような映画だけど、この映画がすごく好き。
東京で起きた殺人事件の犯人が、東京、千葉、沖縄とで同じ時にそれぞれの繰り広げられるストーリーのどこかにいる。
観ている方は犯人探しのように、どれも疑いの目でみてしまう。
もう最初から最後まで目が離せない!! 信じたい人を疑った自分への怒り。
信じた人に裏切られた相手への怒り。
どこにぶつけたらいいか、どうにもならない怒りは、叫びだったり、涙だったり。
怒りの矛先が物や人にあたることだったり。。
誰もがその気持ちを少しでも知っているからこそ共感し、登場人物と同化し、苦しみ、もらい泣きをする。
信じるって何だろう。
ずっしりとした映画なので、夕方以降に一人で観るのがオススメ。
まず原作がいい、脚本がしっかりしてる、キャストの役作りが素晴らしいので映画にする価値がある。
悪人に続く傑作。
心に残る一本になった。
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