劇場公開日 2016年9月17日

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「切なすぎる… 今だからこそ見る必要のある作品。」怒り HIROKICHIさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0切なすぎる… 今だからこそ見る必要のある作品。

2016年9月19日
iPhoneアプリから投稿

近年、頻繁に耳にするようになった猟奇殺人事件。

我々も犯人に対し、その残虐さを理解出来ず受け止めきれぬゆえベクトルは違えど、底知れない未知の憎悪“怒り”を犯人により、いつの間にか植え付けられていると言う恐怖を感じました。
また、世の中には存在を隠して生きなければならない人々がいると言う事も、もう一つの重要なテーマであると思います。
大変重いテーマの作品ですが、こんな時代だからこそ見る必要のある作品だと思いました。

それにしても… 李相日監督は役者に命を吹き込むのが本当に上手い!『悪人』もそうでしたが、主役は勿論のこと隅の隅の人物まで、すべて主演賞を取ってもおかしくないほど、役者がいい演技をさせられる。
今、日本一の骨太の監督かも知れないと改めて感じました。

また教授のピアノが心にしみました。

HIROKICHI