劇場公開日 2016年9月17日

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「人を信じるということ。」怒り mg599さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5人を信じるということ。

2016年9月18日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

吉田修一の原作が出版されたときから注目していて、ボヤボヤしているうちに、李相日監督が映画化すると発表され、文庫化となり、読み始めたらキャストが発表された。

原作は非常に素晴らしかった。ただ映画にするには難しい題材であるとは感じていた。
そして出来上がった作品は、原作の精神を微塵も変えることなく目の前に提示された。

人を信じることがいかに難しいか。
愛子(宮﨑あおい)の慟哭、優馬(妻夫木聡)の涙がそのことを物語っている。
そして泉(広瀬すず)の怒り。

物語もさることながら、映像も美しく、李相日の映画作家としてのひとつの到達点かもしれない。

役者陣は先にあげた3人がよかった。もちろんみんなよかった。

力のある原作と、それにみあう才能が結集すれば、力のある作品ができる。
日本映画のひとつの目指す道である。

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mg599