劇場公開日 2016年9月17日

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「タイトルの意味」怒り 映画鑑賞1000作さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0タイトルの意味

2016年9月18日
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犯人の残した【怒】の血文字ではなく、【怒り】とはそういう事かと。

テレビのインタビューで原作者が、最初から犯人を決めず、物語を書いて行くうちに犯人を決めたと言ってたので、原作読者は確かに犯人はなかなか判らないかもしれない。
しかし、映画はねぇ。序盤から怪しい言動や表情を見せたりしてる2人は、やはり犯人じゃなかったなと。まさに一番怪しくないのが、自分の想像通り、犯人だった。さらに言うと、犯人以外の2人は人との関わり方が深く、逆に犯人は関わりがずっと浅い。故に、あの犯人なのが一番好都合と言える。原作は未読なので判らないが、映画の場合....こういうとこが映画監督の腕の見せ所なんだが。

ま、この映画は、謎解きより違うところに重きを置いてると。実に重くズシンとくる映画だが、人間いや本来の日本人が持つ愚かさ、儚さ、そして屈辱や後悔を明日の糧にする強さ。そこに闇と光を見た。

映画鑑賞1000作