劇場公開日 2015年9月19日

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「"今年最も出会えたことを、絶対後悔しない映画!!"」心が叫びたがってるんだ。(2015) 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0"今年最も出会えたことを、絶対後悔しない映画!!"

2015年10月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

今からとても楽しみになった!来年春の恒例行事、「日本アカデミー賞」が。それ以上に「作品賞」に是非ノミネートされてほしい!"アニメ"だけで括るなんて、すっごく勿体無いからさ!
僕もリアタイで『あの花』見て、何度も泣かされた一人だけど、間違いなく『ここさけ』はファンも初見も満足できる!!そう断言していいほど、今年ベストの一本だった。

その訳は『あの花』以上にファンタジーが"凶器"だから。今回さすがネタバレだけはしたくないので伏せますが、"めんま"と同じ感じかな?と思った方は要注意。こっちは"現実"の中から産まれた"刃物"のような性質なので。
今"現実"と記したように、映画はとにかく"現実的"です。順が勇気を振り絞って、"心"を叫んだ要所のシーンも、あくまで"現実の中"というのを非常に意識していました。通常のアニメーションならば、BGMでその心境をどんどん引き立て盛り"げますけど、この作品は『あの花』同様、実写感覚を大事にしてます。つまり、自分のクラス内で突然起こった"出来事"と、見てるこっちは受け取って、リアルと錯覚しちゃうんです。だからキャラに良い意味での"生々しさ"が加わって、ただのアニメで終わってくれない"プラスα"が効くんです("プラスα"っていう言葉は、岩井俊二監督の真似です)。

それにしてもこの映画、"終らせ方"が素敵すぎです。てっきりノベライズ小説を、読まなきゃ見れないと思っていた、"もう一つの想いの前進"、まさか最後に見れるなんて"彼"には本当感謝です。シーンをよーく見てみると、"そうなのかな?"とは思いましたが♪

役者陣も言うことなしで(他に誰も浮かびません)、全く不満が出てこない!
残すところ今年も僅か!もし見れる機会があれば、是非見に行ってください!Blu-rayが待ち遠しい!!

平田 一