「ケネス監督、やりました!」シンデレラ(2015) miumanさんの映画レビュー(感想・評価)
ケネス監督、やりました!
シェークスピアのプロフェッショナル、サー・ケネス・ブラナー監督がディズニーの豊富な資金を使い、思ったとおりであろう世界観を再現し(映画魔笛を思いださせる)、自分の豊富な演劇人脈で脇を固め、大変に贅沢で本当に楽しめた!
私が一番好きなシーンは魔法が解けるところ!
また、ちらりとしか出てこない役者が!!!!!という優秀な役者だったりする。(映画アマデウス、魔笛に出てました)
一方でまだ知名度もそんなにない主役2人のケミストリーも素晴らしく、2016年には本格的なシェークスピア演劇舞台、ロミオとジュリエットをケネス・ブラナーでするそうなので監督もたいそう気にいっているのだと思う。
ケネスはマイティ・ソーでもそうだったけれど、当時実力十分でもまだ知られていなかったトム・ヒドルストンをロキ役に据え、その後の人気爆発振りは世界が知る通り。自国の優秀で将来性のある役者を機会があれば紹介しようという考えがあると思うのは考えすぎか?
演劇要素が強いので、字幕の方が見事な俳優の演技を楽しめる。ケイト・ブランシェットはややオーバーアクト気味ではあるけれど、このくらいの方がキッズには演劇の楽しさがわかりやすい。ヘレン・ボナム・カーターはアメリカでバートン監督と暮らす前はケネスと恋愛関係にあった人だけれど、役にぴったりで流石と唸らされる。
高校生以上のみなさんは是非字幕で台詞を伴った俳優の演技を見て欲しい。話はわかっているので。
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