風に立つライオンのレビュー・感想・評価
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いい人♪
もっと観たい映画もあったのだが、
ちょうどタイミングの良い上映時間がこれだった。
不安だったのは、監督と相性が良くないこと。
非常にダイレクトに感覚に叩きつける表現をする印象がある。
逆に言えば、心に染みる細やかな感情表現は感じられない。
この類いの映画を撮るとは、意外だった。
アフリカ版のJIN?という感覚がずっと付きまとった。
主人公の医療に対する真摯さや
密やかな思いを抱きつつそれを支えるヒロイン、
主人公には心を残した女性がいることなど、被りまくり。
主人公はいい人としか言いようがなく、ホントにいい人!
それが延々と単調に描かれるので、現実味がなくシンパシーを感じない。
それが監督の描き方によるのか、さだまさしの原作なのか。
せめて、事実がベースになっていればそれなりに共感もできるが、
こんな人いないよね┐(´~`;)┌というしらけた目で観てしまった。
そうなると、いちいち表現がまどろっこしく、冗長に感じた。
真木よう子の逸話があれだけ詳しく挿入される意味はなんだったのだろう。
棒読みの人たちがたくさん出てきたけど、それも意味不明。
私には鼻に衝いたが、何らかの意図があったのだろうか。
プロローグとエピローグに東日本大震災を絡めてきたが、
取って付けたようでまたまた鼻白んだ。
終わった瞬間、やっとか・・・・と長嘆息。
もう、いい人お腹一杯!
やっぱり細やかな人間描写は苦手なようで・・・
お金払って良かった
ガチャガチャした映画を観たくなくて、何となく風に立つライオンに入ったけど…
ずしーん!と来た。
私も住んでる地球の上で、こんなこと起きてるんだ。
観たあと、色々と関連記事調べてみたけど、この物語の中に実際のエピソードをちりばめてあるんだね。
ショックだった。
でも、知ることが出来て良かった。
悲しい場面もあるけど、私には清々しさが残った。
航一朗の笑顔やセリフが印象的で、大沢たかおはすごいなーと。もう医者にしか見えない。そろそろオペも出来るんじゃ?(笑)
英語の発音もすごく良かった。
ちょっとこの不穏なご時世では海外の映画祭に呼ばれないかもだけど(特にヨーロッパあたり)
映画館で1800円出したことを後悔しない映画。
多分、もう一回観る。
すごく良かった。アフリカ医療の現状を知る事ができ、戦火の中の医療の...
すごく良かった。アフリカ医療の現状を知る事ができ、戦火の中の医療のあり方を初めて知った。その中で動き続ける航一郎のすごさを感じた。『「頑張れ」は人に言ってるんじゃない、自分に言ってるんだ。』という一言に涙。最後は悲しかったけど航一郎の意思を繋ぐ人がいた事、ミケが医者になった事がすごく嬉しく感動した。
勇気がもらえます
勇気がもらえます。
やる気が出ます。
平和に感謝します。
前向きになれます。
がんばりたくなります。
特に春から新たな門出を迎える人にお勧めです。
そうでない人にももちろんお勧めです。
そして、たくさん泣けます。
絶対お勧めの映画。
ぜひ見てください。
期待を裏切らない映画です☺︎
まず一言…素晴らしい映画です!
実話を元にした映画というのは後から知りました。
自分の為に行動して、自分に満足するのではなく、
誰かの為に行動して、誰かが笑顔になるのを一番に考える。
頭が下がります。
「がんばれ!」は自分に向けて言う言葉。
そんな大切なことを教えてくれる映画です。
よどみなく生きる
さだまさしの曲を最初に聴いたときから大変、心を動かされて、映画になること自体を非常に驚きながら公開を待ってました。
純粋に良かったです。
若干、石原さとみのキャラ設定と役割が理解しづらいところもありましたが全般的にはとても良かったです。
そして主人公の「よどみなく生きる」というところに心を打たれ躊躇してたことを始められました。
風に立つさだまさし。
「風に立つライオン」見ました。
三池監督の映画でバイオレンスもホラーもコメディも排した作品は久々ですね。お得意の三池節はやりすぎ感があるなーって映画はあるけど、やっぱり三池監督は観客を楽しませる術を知ってる監督だと思ってます。なのでこのような真面目な映画もやはり面白く作られていた。扱った題材がもう感動必至なのはあるし、3.11をチラ見せするのはズルいなーってのもありますが...。
まずエンディングの話なんですけど、さだまさしの歌が良すぎます。ラスト付近〜エンディングにかけて流れる、主題歌。これ例えばROOKIE'SのエンディングでGReeeeNのキセキが流れたら天丼演出すぎて笑うしかないじゃないですか?でも今作は、もうさだまさしの歌がストレートにグサグサと刺さる。さだまさしの看板に偽りはないし、なんと言っても歌の歌詞に乗せて見せるアフリカの風景各所を見ているだけで涙が出てきた。
例えば少年に銃を与えて戦わせるなんて事実に今更驚きもないし、実際そこを推してくる演出もない。その分アフリカの風景をこれでもかと見せてくる。全編ケニアロケの大変さは容易に想像できるが、天晴だ。
役者も良かったし、セリフも良かった。特に「ここは法律で人を守れる場所じゃないんだよ!オコ」のセリフがね、こちらは固まってしまいましたよ。これはアフリカ内戦の実情を捉えた、非常に秀逸な一言。興収が振るわないようだから、このセリフをCMにも是非入れて欲しい。
役者については、最初に出てきた石橋蓮司の部下みたいな人、演技下手すぎませんか?ちょっとビックリしました。あとは、真木よう子の見た目、20年前と現在の違いが小さすぎて分かりにくかった。最初意味が分からなかったし、理解できても「三池監督ふざけてるのか?」と思ってしまった。萩原聖人も含め
、もうちょっとなんとかして欲しかったです。尤も、ストーリー上真木よう子は出てこなくても問題ない気もする。萩原聖人真木よう子関連ですと、この2人に話を聞いているのは一体誰でしょう。的な細かい所がかなり気になる。
細かい所をいろいろ言いましたが、総じて素晴らしい作品です。”心の交流”的なことを謳った作品は数あれど、真にそれが描かれている素晴らしい映画だと思います。
誰にも届かないパス
さだまさし氏も、その歌も、原作も、そのモデルの人も、監督も俳優陣にも悪意は無いのに…なんでこうなるんだろう?!な一本。
いや、今の邦画らしいと言えば「まさに!」なんだけど…
何時からか「胡散臭い!」の代名詞となったタカヲの、相変わらずの演技(英語台詞アリとは言え、人物像がブレブレな演技は如何なものか?下の人間に横柄な人間に吃音の過去を踏まえてアレとか…)&人物描写が、主人公をただの「人格障害」にしか見せず。
ケニアの野戦病院みたいなところで、ハエも寄らずメイクも常に完ぺきな、AEON仕込みの英会話を駆使する石原さとみ氏とか。
愛は地球を救うわりには、いつの間にか報じられなくなったアレからもアレなご時世に。
ただでさえ上っ面を滑る演技、作劇。
それがやたらに長い上映時間に乗っかるから、心に響くどころか…
「まだやるの?」としか思えなかったよ!涙
(先に観た142分の「ジャッジ」と、ここが大違い)
今、誰がこの作品を観たかったのだろうか?
今、誰にも届けたくてこの作品が作られたのだろうか?
パス、どころかやってる当人しか楽しめ無い蹴鞠だよコレは。
観客に映画ファンはいらないと切り捨てられているし。
そもそもタカヲ以外には満足出来ないのではないのだろうか。
さすが「24時間テレビ」を抱える日テレ映画と言うと的確な作品。
事実という残酷さはかなさ
主人公は確かに生き、働き、そして消えた。彼は多くの人を元気付け、喜びを確かに与えた。人は何のためにいきるのか、深く考えさせられた作品だ。彼とふれあった孤児たちは、少しずつ目をあげ、希望を持つようになる。こんなにも変わるものか、と。また、戦争の空しさ、狂気さ、どんなに平和を願っても、無くなることはない。
色々知ると…。
実話が基の話らしいが、実存の主人公は存命だし、任期も二年だったと聞く、さだまさしの創造力というより、想像力が凄すぎる…。そうなると、あんな終わらせ方じゃなくても良かったのでは?
無理に美談にしようとしている感があり、素直に観られなかった…。
139分のPV
期待値以下と言う方が多々ありますが、特にさだまさしさんのファンでも小説を読んだ訳でもない自分にとってはなかなか良かったです。
肝臓がんの件とか、まるで演技が出来ない素人を多用する意図とか、自分には理解出来ないモヤモヤがあり涙は出ませんでしたけど。
もう少し余分な箇所をスリムにして2時間以内におさめてくれたらもっと良かったかと。
良かった
あの三池監督が説得力のあるヒューマニズムが溢れる作品を撮れるなんて、その作品を観て涙が止まらなくなるなんて、世の中捨てたものではないなと思った。
歌の存在はちょっと前に聴いて知って、その時はあんまり私の心には響いてこなかった。
だから、映画を観終わった時の私の状態(涙が出て何かを喋ろうとしても何も喋れない)を改めて振り返った時、映画の持つ力の凄さを強く実感した。
うつ病を患い医療機関の事務方で勤務している夫はこの映画を観て激しく満足し「いい治療になった!」「今まで観た中でナンバーワン!」と繰り返し私に言った。
私が観たい作品というより、夫を映画という良きモノに触れさせ最近とても調子が悪そうな夫に何かプラスなものをもたらしたい一心で、私が選んだ作品がこの「風に立つライオン」だった。
私の企ては大成功した。
私自身にも予想以上に大きな良いものをこの映画を観たことで得る事が出来、心の中でアフリカのサバンナのど真ん中に立ち「ガンバレーー!ガンバレーー!」とこれからは叫びたいと思った。
名曲と映画は別であった
佐田さんは、高校の6年先輩
文化祭にも来てくれた
自慢でもあり、尊敬すらしている
歌は全部聴いている
好きな歌も沢山ある
風に~ は好きな歌のひとつ
それが映画になった!
いざ観ん!!
歌のイメージと実話であることとつい比べてしまう
映画は映画
そう言い聞かせながら観続けた
けど、、、
やっぱり映画は歌には叶わなかった
というより、比べてはいけなかったらしい
映画は、粗が目立つ、総花的な駄作だ
駄作が低すぎるなら、平凡な映画だ
でも、、、
映画としてだけ観るなら、
さだ、歌、
この二点を頭に入れずに観るならば、
感動すらする人もおられるであろう
最後にさらに二点、
大沢たかおは熱演だったことだけは、
誰もが認めるところである。
「風に立つライオン」は名曲である
残念でした。
とても、感動の題材で感動する映画ですが、
冒頭の3.11の映像は、泣かせたいの、見え見え!
主人公と恋人が話す場面、同郷の人間同士なのに、標準語?
真木よう子さんのカツラ、不自然過ぎるでしょ!
石原さとみさん、インドから赴任して来たのに、顔がお綺麗で、何年も
アフリカに居ても、全然、日焼けしないの?アフリカで、ホワイトニングパックでもしているの?
鈴木亮平さんの漁師さん、ずっと漁師さんで、毎日、海に行ってたら、ああいう焼け方はしないし、耳の中が白かったのは、残念でしたね! この映画のメイクさん、下手ですね!
そして、大事な主人公の扱いと恋人の結末、つい最近見た、映画OOと同じようで~(/ω\)
一行の手紙に込めた想い
歌詞のように言葉を綴るのもいいですが万感の想いをたった一行の手紙に込めるというところにグッと来ました
アメリカンスナイパーを観たときも思いましたがなぜ人間はこんなにも優しく人のために尽くすことができる生き物なのに一方で愚かな戦争や紛争を繰り返すのか…
「大丈夫」「頑張れ」
さだまさし原作×大沢たかお出演の「解夏」や「眉山」が正直微妙続きだったので、3度目の顔合わせとなる今回の作品こそはスルーしようと思っていたのだけれど、何だか評判良く、便乗するようで恐縮だけど観に行ったら…
これは観て良かった!
ケニアで医療活動に身を捧げた実在の日本人医師をモデルにした物語。
スケール豊か、熱く、直球の感動作!
こういう映画でこういう人物を知ると、ベタな感想しか言えないが、素晴らしい人が居たもんだ!
ケニアの僻地、ゲリラ続く決して安全じゃない地域、次から次へと止まらない重傷の患者…。
巡回ならまだしも、任期が終了してもこの場に留まろうとする決意は誰もが出来るもんじゃない。
主人公・航一郎はこの場に留まった。
今、自分が出来る事。
体の傷を治す事だけがこの地で従事する医師の仕事じゃない。
戦う事しか知らない少年兵たちに戦う事以外の生き方を教える。笑顔を教える。教育を受けさせる。心をケアする。
9人を殺した少年兵ンドゥングに航一郎がかけた言葉に目頭が熱くなった。
日本と決別した航一郎だが、日本に唯一の心残りが。
自分の帰りを待つ恋人・貴子。
彼女もまた、故郷の離島に留まり、父に変わって島一人の医師として働く決意をする。
貴子の航一郎への手紙。
それに打たれた航一郎が貴子へ返した手紙のたった一文に全ての思いが込められていた。
大沢たかおが素晴らしい好演。
明るく、ストイックで、心の広い人柄を感じさせてくれる。
真木よう子、石原さとみも好助演。
現地の素人も多く起用し、中でもンドゥング役の少年が印象を残す。
見ていたら、監督が三池崇史である事を忘れてしまったと言うか、それすら自然に感じていた。
アクション/バイオレンスの鬼才がメガホンを撮り、最初は誰もが意外に思うが、アクションとかじゃなく“熱い演出”は紛れもなく三池節だ。
アフリカの雄大な映像も感動を包み込んでくれる。
航一郎のポリシーとでも言うべき、「大丈夫」。
航一郎が自分に対して言う、「頑張れ」。
そんなありきたりな言葉こそが、どれほど人を勇気づけ、奮わせてくれるか。
アフリカの大地で生き繋がれた命は、教えてくれた夢や希望となって受け継がれていく。
風に立つ人間。
さだまさしの楽曲を聴いたのはいつだっただろうか…はるか昔
であるのは間違いないが、当時これが実在の医師がモデルだと
彼が言っていたのを覚えている。その後この曲にインスパイア
された大沢たかおが、さだに小説化→映画化を希望宣言し実現。
なので企画段階からはかなりの年数を経ているのだそうだ。
しかし何より今作の監督が「三池崇史」というのに一番驚いた。
テーマは「心のバトン」なのだが、その意味が最後に理解できる。
冒頭で震災直後の瓦礫の中に種を持って立つアフリカ人が映る。
これが誰なのかを想像させて、物語は過去をインタビュー形式で
回想する形で始まる。主人公の島田航一郎を語る医師や、友人、
恋人らの証言で彼の現地での医療活動やその経緯が語られるが…
ケニアの地で医療活動を行う医師。長崎で診療所を継いだ医師。
お互いが医師であるがゆえ、進むべき道が分かれてしまった二人
と、彼らの支えともなっていく患者たち。どこの国のどの地での
医療活動であっても、患者の命を救おうと日々奔走している医師
が沢山いることを忘れてはいけないなと思う。彼らのおかげで
助かる命は数多い。少年兵士といえばアメリカン~でも描かれた
武器を手に取る子供達が於かれた悲惨な状況が目に浮かぶのだが、
実際にンドゥングのように心と身体を蝕まれた子供達が存在する
ことをもっと考えなければならない。命を救うには殺戮を止める
ことが先行の課題であるのにそこが進まない。この腹立たしさ。
「頑張れ」は自分を鼓舞する言葉で、群れから離れたライオンは独り
風に向かって立たねばならない。自分を危険に晒すのも救うのも
本当に自分自身なのだということが明確に表現された作品だった。
(簡単に命が奪われる殺戮が繰り返される現状を、どうすればいい)
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