「いい人♪」風に立つライオン みみずさんの映画レビュー(感想・評価)
いい人♪
もっと観たい映画もあったのだが、
ちょうどタイミングの良い上映時間がこれだった。
不安だったのは、監督と相性が良くないこと。
非常にダイレクトに感覚に叩きつける表現をする印象がある。
逆に言えば、心に染みる細やかな感情表現は感じられない。
この類いの映画を撮るとは、意外だった。
アフリカ版のJIN?という感覚がずっと付きまとった。
主人公の医療に対する真摯さや
密やかな思いを抱きつつそれを支えるヒロイン、
主人公には心を残した女性がいることなど、被りまくり。
主人公はいい人としか言いようがなく、ホントにいい人!
それが延々と単調に描かれるので、現実味がなくシンパシーを感じない。
それが監督の描き方によるのか、さだまさしの原作なのか。
せめて、事実がベースになっていればそれなりに共感もできるが、
こんな人いないよね┐(´~`;)┌というしらけた目で観てしまった。
そうなると、いちいち表現がまどろっこしく、冗長に感じた。
真木よう子の逸話があれだけ詳しく挿入される意味はなんだったのだろう。
棒読みの人たちがたくさん出てきたけど、それも意味不明。
私には鼻に衝いたが、何らかの意図があったのだろうか。
プロローグとエピローグに東日本大震災を絡めてきたが、
取って付けたようでまたまた鼻白んだ。
終わった瞬間、やっとか・・・・と長嘆息。
もう、いい人お腹一杯!
やっぱり細やかな人間描写は苦手なようで・・・
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