「【”ハイハイファッションモードの先頭に立つ人々の職人魂”を描き出したドキュメンタリー映画。モノづくりが好きな人は面白いのではないかな、と思った作品でもある。】」ディオールと私 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”ハイハイファッションモードの先頭に立つ人々の職人魂”を描き出したドキュメンタリー映画。モノづくりが好きな人は面白いのではないかな、と思った作品でもある。】
■2012年、ディオールの新デザイナーに就任したラフ・シモンズとその右腕のピーター。
オートクチュール未経験の彼に課されたのは、パリコレに向け、通常の半分以下の準備期間で54体のデザインを仕上げるという試練だった。
厳しい環境下で、彼とお針子たちは布に魂を吹き込んでいく。
ー 私は、ファッションには余り興味がないが、(除く:アロハシャツ&靴)何故かオートクチュール関連の映画、ドキュメンタリーは好きである。
近年であれば「オートクチュール」や、故アレクサンダー・マックイーンの生き様を描いた「マックイーン:モードの反逆児」、古くはピエール・モネ主演の「イヴ・サンローラン」等々・・。
多分、私が勤めている会社がモノ作りを生業にしているからであろう。
製造現場に行くと、生産技術陣が開発したロボットが自動車のフレーム溶接を行い、塗装に行けば、自動塗装が行われている。
だが、ここぞ!という工程は熟練の技を持った人間が担当しているのである。ー
◆感想
・オートクチュールの仕組みは上記した映画もしくはドキュメンタリー映画で学んだのであるが、ほぼお針子さん達の熟練の手作業の上に成り立っている。
・今作でも、その辺りの生生しいシーンが描かれている。
ー ショーの前には平均3時間睡眠・・。-
・今作で胆となる人物は、ラフ・シモンズではなくその右腕のピーターのお針子さんやスタッフに対する心配りであろう。
ー こういう人物がいるといないとでは、現場の雰囲気が大きく変わるのである。ー
<個人的にはフォーマルは別にして(私はフォーマルはオーダーメイドである。故に体型の変化は許されない。自己節制が求められる。)、工場に出る機会が多いので服はほぼユニクロである。ユニクロはその機能性及びスタイルも断トツである事は皆が知る事である。
だが、今作を観るとオートクチュールの世界もナカナカにシビアな世界だな、と思うのである。>
■それにしても、ハイハイファッションモードを牽引する男性は何故に”クイア”が多いのかな。