ラスト5イヤーズのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
流石の歌唱力でとても響いてくる声がすごくて音量下げて見た。
歌を聞いてるっていうより台詞にメロディがついてるミュージカル。歌うのは主役の二人。歌はそんなにキャッチーではなかった。
声が響いてくるのが、辛い気持ちを表してるようですごかった。
人を巻き込んでみんなで歌うようなのはない。
すぐに成功する作家の彼とバイトしながら女優の彼女。
恋の始まりから気持ちのすれ違い、恋の終わり、別れを描いてるけど、両成敗には全然見えなかった。
彼の方がひどい。
彼の成功を喜び支えてたとき、パーティに同伴してくれてもほったらかしで尊重してなかった。最初の方でうまく行かなくなる片鱗があった。
ハリウッドの俳優がパートナーを連れてイベントに出てるのよく見るけど、堂々と隣でしてるし置いて行かないよね。知らんけど。
作家の彼が主役の会だから仕方ないにしても思いやりが感じられないと不満はたまる。
成功とともにモテて女性と遊べる環境なのに生殺しだと嘆いてるのとか、彼女とうまく行っていようがいまいが関係なく、誘惑が多い、と嬉しい悩み状態。
口論が増えてきたとき、パーティに行ってもほったらかしで、約束も破るし、自分を尊重してくれてないことを彼女は訴えてたけど、全部仕事がうまく行ってない不満からくる八つ当たりだと思われて話し合いにならない。
もちろん心の余裕のなさは女優として芽が出ないことが影響してるけど、仕事への僻みと片付けるのは酷い。
男女ともに、関係で問題があったらそのことを話してその解決をお互い努力しないといけないと思った。
例えば、寂しいなら寂しいと言いそれを改善。料理がまずいなら美味しくなるようにするとか。料理がまずいって話なのに浮気するのは関係ない。煩いから浮気も違う。気持ちが離れてるなら浮気する前に離れてほしい。
理由がもしあっても誠実さはなくなる。浮気するのにいつだって大義名分はないんだよ。と常々思ってる。
気持ちだけの浮気はあるかもしれない、でも体の関係は性欲を満たしてる。一時的な快楽に逃げてるだけのつもりでも傷つける選択。
浮気を結局してて、自分の居場所が欲しかったと自分に言い訳してた。彼女に責められたくないとか束縛されたくないとかが理由みたいに本気で思ってそうだけど、うまくいってた時から浮気願望があり、彼女を大切にしなくなったからうまく行かなくなったのに、不仲が先で浮気は自分の心を守るためみたいに言ってて被害者面か。
複数の人と関係を持ってて、どれも恋愛というより体だけで、まだ若くて遊びたいと思うなら結婚しなければいいのにと思った。独身ならいいのに。自分が酷い奴だっていう自覚がなさそうだった。
ロマンチストなところがあるから、また無責任に結婚しそう。結婚に向いてないよ。成功してる間はモテるし、自分は遊び人だって自覚を持って楽しめばいい。
彼女は関係が悪くなった時、努力して修復しようとしてたけど、彼は気持ちが離れてた。
このまま結婚しててもお互い辛いから離婚になってよかった。彼は責められず伸び伸び仕事も遊びもできるし、彼女も戻ってこない気持ちのために無駄に努力しないでいい。
ここまで彼のことを非難してるが、いいところもある。
彼女がオーディションに落ち続けてて女優業に絶望してる時、励まして自信をくれる。夢を大切にしてくれて信じてくれて挑戦をし続けるのを応援してくれる。
自分が夢を叶えたというのもあるが、身近な人が味方で自信をくれるのはとても嬉しいと思う。
タイトルなし(ネタバレ)
ミュージカル映画は好きだけど、この作品は退屈してしまった、、
作中キャッチーな曲が少なかったせいか、全体的に一定。俳優は好きなのにもったいない!
2人の時間軸が逆から進むと知っていても、え?いまどこ?と私には難しかったです(笑)
鳴かず飛ばずの奥さんは、結局夫のことを心から応援できなかったのか。自分ばっかりはどっちだよ!と途中いらいらしてしまいました。
純粋に面白かった
登場人物もほぼ二人。出会った頃の燃えるような恋から、結婚、そして徐々にすれ違い別れてしまう、本当にありがちなストーリー。でもきっとこの映画はそれを表現したかったんだろうなと思う。いろんな角度から。
それぞれの時代を歌いながらも二人の表情がとても豊かで、気持ちの移り変わりが切なかったですね。
特別どちらの味方につくわけではないですが、初めの暗いキャシーを見てから、夢を追いかけるハツラツしたキャシーに変わっていくと何だか寂しくなりました。
とてもいい映画でした。
余談ですが、あまり良い評価してない方が多いですが、共感できるような大恋愛をしてないんだろうなと思ってしまいましたごめんなさい笑
若気の至り
ミュージカルの映画化であります。
二人芝居です。肝は多分歌だけで心の機微を表現しようとする試みだと思われます。
その点は成功していると思いました。
二人とも表現力のある歌い手さんですね。
音楽も楽しいです。
歌いやすい曲ではなく、スキルがないと歌いこなせない難しい曲ばかりです。
役者はやりがいがあるだろうなと思いました。
みんなでダンシング!的なシーンは少なく、それはちよっと寂しいかったです。
マスゲームのように入れ替わり立ち替わり踊りまくるシーンが好きなもので…
キャシーがオハイオで歌う歌の時に、黒いワンピースで芝生を駆ける所は、サウンドオブミュージックのパロディですよね。
女は別れの場面から思い出を遡り、
男は出会いからなぞり返す構成で、
交互にそれぞれの思いの丈を歌い上げます。
歌われる心情は、はっきり言えばお互いのエゴです。成功した夫の陰に隠れるだけでは満足できないわたし、機嫌の悪い妻から隣の巨乳に目移りしたのは愛していないと僕は生きていけないから。
勝手にやってろやと思いました。
出会った頃は彼女は最高、あなたをずっと待っていたのと歌っていたのにね。
まぁバカバカしくもありましたが、世の皆さんが歩んでいる恋と結婚のあるあるばかりですよね。相手のためになんて殊勝なこと最初は言っても、結局は自分の欲を抑えられるわけがないので、なぜわたしのぼくの思い通りにならないのかと嘆く。
なるかっちゅうねん。他人が絡む時点で思い通りになんて無理なんやから、思い通りを諦めて人と共に歩むか、思い通りに、を目指して孤独に自由に生きるか、どっちかはっきりしましょうね、と思いました。
孤独を選んでも思い通りになる訳ではないですけども。
そんな事を思いました。
まぁ彼らはまだ若いので、失敗も糧になりましょう。
キャシーにもイラッとしましたが、他の女をとっかえひっかえ夫婦のベッドに連れ込んではセンチメンタル気取ってたジェイミーにより憤慨いたしました。
身も蓋もない話をエンターテイメントに
ミュージカルにすることで、人間の美しくないところ直視したくない部分を、象徴的に描き出し、目の前でわかりやすく見せてくれる。相手を思い遣り自分を律することができないと関係は壊れるよと身も蓋もない教訓を与えてくれる作品だった。
時間の流れを男女逆に描くことで、恋の始まりの盛り上がりも苦笑しながら観るかんじ。その儚さを知っているから、あまりキラキラしてみえず、虚しく感じる。あのシーンにすらそれぞれの身勝手さを感じてしまった。終わりに向かって行くものの儚さはみていてつらい。
なぜ終わりに向かうかは、お互いの未熟さ、それにつきるとおもう。とにかくふたりとも身勝手で、歩み寄ることもなく、これじゃ無理なんじゃないかなとおもったし、あの歌声すらヒステリックで耳障りに感じた。
出て行った男の方は、相手を変えても同じことを繰り返すような気がした。相手を好きなのは自分の理想通りにふるまう限りにおいてという条件つき。愛情表現が豊かだから気付かれにくいけど、実は愛してるのは相手じゃなくて自分だけなんだと思った。初期の愛情表現が豊かなのは要注意という教訓ももらった。
女の方は、教訓を得て前に進めるか、どうかな。わからない。映画のなかでは、彼が出て行った直後しか描かれていないから、彼女はうちひしがれていたけど、あいつは自分には合わなかったと気づいて前に進めるんじゃないかとも思う。
途中二回くらい寝てしまって、結婚したとこを見逃してしまった。
アナ・ケンドリックが可愛い
主演のアナ・ケンドリックが可愛いですね。
以上!
いやいや、それだけじゃ無いですけど。男目線で観たら、結局そこに行きつくか…と。
多分女性目線からから見ても、彼女の可愛いらしさは充分に伝わるだろうし。彼女が着る衣装の変化も、男よりも女性目線で観た方がより楽しめると思います。
映画は主演の2人がほとんど出づっぱりで、台詞は全体の10%程度。ほぼ全編で歌いっぱなしと言って良いでしょう。
かなり難しい歌が多く、もう少しポピュラーな曲が2〜3曲あればなあ〜…と思ってしまうのは、無い物ねだりになってしまうのでしょうね。
オリジナルは舞台ミュージカルだけに、あまり映画的な広がりが感じられないのですが。その中で唯一映画的な広がりを見せるのが、ハッキリとした曲名はわかりませんがおそらく「夏のオハイオ」と思われる曲。
この曲だけダンスナンバーとなっていて、演出・編集にも工夫が見られました。
やはりミュージカルには、この様なダンスナンバーが必要不可欠だと感じますね。本編中で1番楽しく観ていました。
最後があっさりと終わってしまうし。やはりミュージカルにはコメディー要素も取り入れて欲しいところ。
ハッピーエンドじゃ無いのもちょっと淋しく感じました。
(2015年4月26日 ヒューマントラスト有楽町/シアター2)
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