ラスト5イヤーズのレビュー・感想・評価
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出会って、別れて、歌って
アナ・ケンドリックの魅力満載の楽しいミュージカルと思ったら、
アナケンのキュートさと美声はたっぷり堪能出来るが、話の方は意外にシリアス。
女優志望のキャシー。
作家志望のジェイミー。
出会い~結婚~別れの5年間。
それを、男女逆の時間軸で描いているらしいが、なかなか把握しづらい。
明るいナンバーは楽しく、シリアスなナンバーは切なかったり、胸に染みたり。
ラブラブシーンもいっぱい。
『レ・ミゼラブル』のように台詞もほとんど歌で語られるユニークな手法。
これらは見ててつまらなくはない。
が、ミュージカルを排せば、ドラマ部分は至ってよくある男と女の愛の歳月物語。
ミュージカルやキャストの魅力にカバーされ、話的には平凡だった。
ラストも何だかあっさり終わり、ちょっと拍子抜け。
ただただ、アナケンが可愛い。それだけでいい。
苟且
オフブロードウェイで上演していたミュージカル(二人芝居)の映画版。
鑑賞前に男女の時間軸が逆向きになっていることを把握していないと、おそらく登場人物の感情に寄り添うことは難しいと思う。
人生が全く違う方向に進んでいく期間として、5年は長いかもしれない。でも、一度は愛し合って永遠を誓った仲が破綻するまでの期間としては短いし、儚いのかもしれない。
別れが待ってることを知ってるからこそ、ラブラブな頃のシーンはキュンとする。一番のお気に入りは家中を飾り付けて、ユーモアたっぷりだけど慈しみを持って彼女を励ますシーン!
ミュージカルということもあるので、二人の歌唱力は抜群。途中で気付いたが、「ピッチ、パーフェクト」のアナ・ケンドリックが主演女優だった。
それなら私にもできる
女優志望のキャシーと作家志望のジェイミー。
女優業がうまくいかないキャシーと、
作家として成功していくジェイミー。
ジェイミーが惚れ込んで始まった2人の関係がすれ違っていく。
2人の歌声がとてもきれいで、私がその時観たいと思っていた雰囲気の映画ではなかったのに、これはこれでいいなと思えました。
1番心に残ったシーンは、
彼が彼女にプロポーズをした時。
彼女は、
女優業はうまくいかないし、
時間を守れないし、
でもあなたの奥さんになりあなたの子供を産みたい。
死ぬ時は幸せな人生だったとあなたの腕の中で思いたい。
それならこんな私でもできる!
思い通りにいかないことだらけでも、ダメな自分でも、あなたと一緒なら幸せになれるという気持ちがポジティブでピュアで好きです。
時間が行ったり来たりするのでちょっとわかりづらいですが、あとから映画の説明を読んだら、
彼は出会いから別れまで
彼女は別れから出会いまで
を描いた時間軸になっているようです。
それを踏まえてだとよりわかりやすくなるかもしれません。
自分が輝きたい場所と、輝ける場所は違うかもしれない。
それを見極めて、受け入れるのは簡単なことじゃない。
どんな選択をするのか。
きれいな歌声に浸りたい時、
恋愛や生き方にちょっとモヤっとした時におすすめです。
Anna Kendrick目当て。案の定とっても可愛かった! ジョ...
Anna Kendrick目当て。案の定とっても可愛かった!
ジョイフルノイズで歌うまいな〜と思ってたJeremy Jordanが恋人役。
よくあるストーリーだけど、実力派の2人によってかなり楽しめた。
終始ほとんど音楽で、しかもコメディーっぽい曲が多分オハイオの1曲しかなかったから飽きるのは確かにあるなと思った。ミュージカル映画の難しいところだと思う。
ただ独特な時間軸だったのが面白かったし、切なさがすごい。特に最後のシーンは2人の表情の違いが同時に画に入って切なかった。
個人的には別れの後にまた戻るっていう映画だけのエンディングが欲しかったなぁ。
ストーリーに共感できたかどうかで評価がかなり変わってきそうだなっていう印象。私自身はすれ違う2人の気持ちに共感する部分が結構あったので、3.5。
どちらかしか共感できずにもう片方にイラついちゃうと見てられないだろうな。
若さ故
オフブロードウェイで二人芝居のミュージカルを映画化ってなんでしようと思ったのか。STORYとか設定シンプルだし、ドラマティックなナンバーやシーンもない。
初演の二人もかなりの実力派なので、舞台らしく唄いきって聴かせてくれます。そして二人だけというのを活かした演出や演技力で評価されてるだけに、映画化にするには逆に難しいのではないかと思ってました。
そしてやっぱり軽さが出てますよねー。舞台版はコメディか!というぐらいキャシー役のシェリーが笑かしまくってます。そういったシリアスとコメディのギャップもうまく使っている作品だと思うのですが、映画だとそういった観客との空気感が作りにくいのでこう言ったシンプルな作品は入りにくいかも??よくある話なのになんかリアルに感じにくくなってしまった。
自分も同じ感じで結婚したので、いろいろ思い出したけど、夫を支えるために夢を諦めて後悔はないし映画の二人は若さ故の結末なんだろうなと。とりあえずどんな理由があっても浮気は許せないと思いましたw
曲や歌はやっぱり素晴らしいのでCDは買いかなと思います。
ユニークな見せ方
予告でミュージカル調だとはわかっていたけど、ホントに最初から最後までなのね(笑)
終わりと始まりが交互に映し出され、時間軸がこんな風に変わるとか今までにない感じでした。
内容は付き合って、結婚して、別れるまでの5年間。サプライズはなかったが、よくある男女の関係だと思った。
成功し続ける男、上手くいかない女。もし、女性が上手くいったら、また違う展開もあったんだろうね(笑)
この女性の考え方だったら、まだ結婚には向かないかもって感じがしました。(¬_¬)
5年間の出会いと別れって短すぎない?
女優志望と作家志望の恋人達は作家志望の彼氏だけ成功の階段を登りだしすれ違いが生まれて悲しい別れが訪れる。
たった5年の愛の軌跡を別れから出会いまでいろんな時間枠を交差させながら描いたつくり。
これはこれで面白いし、時間を交差させることで5年の短い軌跡を奥行きタップリに表現できたと思う。
全楽曲聞きやすいし、2人の歌声も澄んでいてきれい。ただ、少し淡々と流れすぎたかも…。
大声で歌いながら日常を送りたくなる!けど、恋はしたくなくなる映画
この映画を見たせいで、平和だった夫と2時間近く喧嘩。シーンの捉え方や感情移入が二人ともまるで違っていて、相手に対して不信になるぐらいだった。そのぐらい、この映画は、非常によく男性と女性の感情を表現していると思う。ただ、だからこそ、ストーリーの陳腐さと軽さが少し気になってしまった。
夫が言っていたことだけど、この映画に踏み込んだメッセージがないから、最終的に絶望しかみいだせないような気持ちになった。
実際のところはわからないけど、「別れと出会いを交差させたミュージカル」という発想が強すぎて、ストーリーが十分揉まれていないんじゃないか、と思ってしまう。曲がいいからこそ、それが本当にもったいない。
そう、曲は本当に良くて、今回、夫と二人で完全に映画の曲にハマり、このブログを書きながらも聞いている。映画全編を通して、ピアノの響きが最高にいい。和音も、感情を非常に深く・的確に表している感じがする。特に不協和音がでてくるタイミングが絶妙で、身悶えするぐらい。映画は「出会い」と「別れ」を描いているから悲しい曲ももちろんあるんだけど、曲を単体で聞いているととても美しくって、自分を元気づけたい時に聞きたい曲ばかり!!
恋はしたくなくなるけど、大声で歌いながら日常を送りたくなること間違いなし!
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